表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星なし転移者と仲間たち〜逃亡中〜  作者: 綾瀬 律
異世界転移?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

61/127

60.再び作品作り

 いちいち失礼だな、レイキは。

 起き上がって伸びをする。あーちゃんもベットから降りて伸びをした。ラビは鼻をぷもぷも、しっぽをタンタンしてる、可愛い。

 レイキを見て

「もう1人で大丈夫なの?」

「ん?あぁ野営の時は隣で寝てるけどな…」

「サナエもだんだんと1人でも大丈夫になって来たよ。良かった。まぁ抱き枕が欲しければたまには寝てあげてもいいよ?」

「あぁ、どうしてもって時は頼むな」

 レイキはこういう所が素直だ。きっと大切に育てられたんだろうなぁ。


 ひとまず自分の部屋に帰って水魔法で顔を洗い、服を着替える。服も洗浄魔法で洗っておく。

 南の方はやっぱり少し湿度が高くて熱い。薄着というほどではなくても薄い生地の服が欲しいな。

 エマゾンで探すかな。下着っていってもね…ブラは必要が無い薄い体だ。でもキャミだけだと気になる。

 ブラキャミを探して見る。うーん、これはエオンの方がいいな。

 エオンのサイトを探すとブラキャミがある。ブラタンクもある。薄手のカーディガンもあるし、ドルマンスリーブの丈の短いカットソーもある。

 こっちの世界では女性は足を見せるのがはしたないと思われる。だからワンピースもくるぶしまであるのが主流。

 Aラインの丈の長い薄手のワンピースをカートに入れる。ブラキャミは色違いで3色、薄手のカーディガンにカットソーも色違いで3色。

 サンダルも買った、この町で似たようなのを売ってたから大丈夫でしょ、グラディエーターサンダルなら。

 後でみんなにもスマホを渡してあげよう。そろそろ買い出ししたいだろうからね!


 居間に行くとみんな揃ってた。

「おはよー」

「おはよう!」

「朝ごはん作るね!」

 私たちだけだからアレを買うよ?

 エオンで買って作るぞ!

 分厚いそれをレイキと私で外側をカリッとするまで焼く。その上からアレを乗せて、おぉー溶けてる!

 その上からこれをたっぷりと…。

 普通のハムチーズサンドとサラダにオニオンスープも作ったよ!

 テーブルに乗せると

「うわぁ、これ…星奈コーヒーの?」

「そう、厚切りバニラアイスパン!」

「ヤバッこれ美味いんだよな…しかもオニオンスープとか、甘いしょっぱい…無限ループじゃないか!」

「うぐうぐ…ヤベッ美味すぎる!」

 感心してるサナエとタツキ。手伝ってたレイキはもう見てたから早速食べてるね!


 私も分厚いパンを切ってと溶けてるバニラアイスとメープルシロップをたっぷりを付けてパクリッ…うまぁいい?ふわふわの厚切りパンは外はカリッ中はモチッて。何これ、ヤバいでしょ!口の中が甘くなったらオニオンスープ。そしてまたパン。あぁ、魔法通信さんありがとう…。

「美味かった…また作ってくれ!」

「おう!」

 なぜかレイキがノリノリで返事をしてた。

 食後にコーヒーを入れて飲む。はぁ美味しい。

「そうだ、これ使うなら」

 スマホをテーブルに置く。

「暑いし体がベタつくからね、下着と服とサンダルを買ったよ!」

「使う!欲しかったんだ。シャツの下にTシャツ着たい。速乾のな、ウニクロのサイトは見れるのか?」

「どうだろ?そうか、ウニクロがあったか…エオンで買ったんだけど」

「調べてみる…うんと、おっあるぞ!やった、肌着と速乾のシャツもあるな。生成りとか無地なら目立たないよな。麻混のシャツがいいか…」

 ブツブツ言いながらタツキが買い物をしている。終わったみたいだ。


 次はレイキだ。

「俺はウニクロより目印良品派なんだ!後はモンベレだな。メジで麻混のシャツを買ってモンベレで速乾素材のズボンを買うぞ!靴もモンベレで買う」

 ブツブツ言いながらレイキが買い物を終えた。

 ウニクロもメジもモンベレも捨てがたい。普段着を買ったけど、移動中は冒険者服だし、後でモンベレを物色しよう!


 最後がサナエ。

「うーん、下着はウニクロかなぁ。シャツとズボンはメジで買って…普段着もウニクロで…エオンも見ておこうかな?靴は…」

 買い終わったみたいだ。やっぱり靴はエオンで私と同じようなグラディエーターサンダルを買っていた。

 楽だし固定されるしね!


「私、貝殻拾いに行きたいんだけど…」

「散歩がてら行くか?」

「みんなで探しましょ」

「そうだな…ポーズは必要だしな」

 そう、全く拾って無いのにたくさん納品したら怪しいからね!

 連れ立って宿を出る。散歩も兼ねてるからリリと姫に王子も一緒だ。

 昨日の海岸に着いた。今日は他に人が居なかったから風魔法で浮かせて着地!

 するとあれ?進んだ先にはレイノルドとライル、それにお姉さんだ。マリアナさんだっけ?


「おはよー!」

 声をかけると

「「おはよう!」」

「おはようございます」

「もしかして、もう拾ってるの?」

「少し前に来た所だよ」

「拾うぞー」

「おー!」

 ってことで三々五五に拾い始めた。おっ、結構あるねー。水うち際まで拾いに行く。波来たーキャーーー!

 はしゃいでレイキに飛びついてバランスを崩した。

 うわぁー。濡れた…砂まみれでレイキと顔を見合わせる。

「おい、俺まで濡れたぞ」

「えへへっごめん。乾かすよ!」

 サクッと洗浄できれいにした。そしたら今度はレイキが私を抱えて海に突撃した。

「きゃーーー!」

 肩にいたラビはもちろん退避済み。そしてぷもんと鳴いた。ん…この気配は?

 魔魚来たーー!食料、食料か…?


(成長魚 白身 脂がのっていて美味)


 これ来たよ!そこでジャンプだねー、飛んで火に入る夏の虫だい。

「危ない!」

「シエル!」

 スパンッ…ドシャ。はい、回収ーアザーっす。自ら来てくれて。

「えっ…」

「何が?」

「シエル?」

「「「何が起きたの!」」」

「風魔法でエラの所をスパン!だよ。新鮮なまま運べるからね」

「「えぇ…」」


 そんなこんなもありつつ、それなりに拾えたかな?

 するとタフが

「飯ー」

 護衛中だけじゃなかったの?

「シーちゃん腹減ったよー」

 お腹を押さえてそんなことをのたまうイケメン。

 岩場を軽々と飛び降りて近寄ってくると私を抱き上げてすりすりする。ウザイ…!顔を遠ざけようとするけどすり抜けてキスされた。

「シーちゃんご飯」

「分かったから…」

 戻ることにした。レイノルドとライルがチラチラとこちらを見ている。マリアナさんはお店の準備があると言って帰って行った。仕方ないな。

「レイノルドとライルも一緒にどう?」

「ぜひ!」

「喜んで!」


 コテージに戻ると何にしよう。ホットケーキかな。ハチミツとバターに果物ね。アイスはやり過ぎだから。

「手伝ってー」

「「はい!」」

 元気良くレイノルドとタフが手を上げた。あーはい、材料混ぜてねーそうそう、泡立たないよ?

 うんうん、いいね。

「レイキー手伝ってー」

「おう」

「火加減が難しいの…見て覚えて」

 レイキの火加減は完璧だからね!中までふわっと焼けてる感じ…素晴らしいよ。


 果物のカットはライルが手伝ってた、出来上がり。トッピングはサナエだね。

 では手を合わせて

「「いただきます!」」

 カットしてパクリッんんー美味しい!

 やっぱりレイキは天才なのでは?朝ごはん食べたけど、しっかり食べれちゃう不思議。

「レイキー美味しい。焼き加減が完璧だね!」

「だろー!ふふふっ」

「レイキはすごく美味いのだな…これはもうプロ」

 レイノルドが絶賛する。

 それは焼き加減に鑑定を使ってるからですよー。鑑定の無駄打ちという…ふふふっ。

(うまけりゃいいんだよ!)

(お主も悪よのぉ…)

(ぐはっ…やめろ)

 タツキにささったようだ。

 食べ終わるとレイノルドとライルはお店に向かった。夕方、商品を取りに来ると言って。


 さて、今日は取り敢えず、納品分を作るぞ。

「なぁ石けん買ったり詰めたり手伝うぞ!」

「ありがとう」

 しばらくみんなで手分けして作業。ハンドクリームの詰め替えもお願いしてね。

 私はアクセサリー作り。イヤーカフとピアスを25ペア、後は剣帯に付ける飾りとしてキーホルダー風の物を20個。

「おい、昼ごはんにたかり…もとい食べにタフが来たぞ!」

 たかりって言ったかな、タツキは。で、タフは暇なのかな?

「おーい、魚いるかー?何が食わせてー」

 にこやかにイケメンがコテージにやって来た。片手に1.5mくらいの魚をぶら下げて。


(脂の乗ったサーモン)


「デカした!」

 もうこれは今朝とった魔魚も捌いて海鮮丼でしょ!

 いつ食べるの?今でしょ!

 サーモンを受け取ってカバンに収納と見せかけて、亜空間に収納。そうすれば勝手に切り身とかに分けてくれる。切り身といくらと、魔魚も切り身だ。実はウニっぽいのも遠隔で転移させてとっておいた。

 亜空間の中で中身だけになってる。

 それを炊いたご飯を適温に冷まして(レイキが活躍)

 酢飯にしたご飯の上にこれでもか、と盛る。

 サケとブリ丼いくらとウニ添え。お醤油は封印して魚醬でね!

「これはまたきれいな魚だな…うまそう。でも赤い粒と黄色?これはなんかちょっと…」

「海鮮丼だな」

「ではいただきます!」

「「「いただきます!」」」

「美味あいー」

「ヤベし…」

「美味しいよー」

 タフだけはいくらとウニに躊躇してるね?ならば、と私がスプーンで掬って口に押し込んだ。

「おま、なにふ…もぐもぐ…、うまーい!なんだ、このぷりっぷりとする食感とトロリとする濃厚な味は…はぐっうぐっ…うまうま、あぐっ…」

 そりゃ良かったよ?落ち着いて食べてね?

 でもさ、とにかく魚が美味しいー!




ウニは少量なら食べられます


※読んでくださる皆さんにお願い※


面白い、続きが読みたいと思って貰えましたらいいね、やブックマーク、↓の☆から評価ををよろしくお願いします♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ