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星なし転移者と仲間たち〜逃亡中〜  作者: 綾瀬 律
異世界転移?

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お正月スペシャル

2025年明けましておめでとう御座います

本年もよろしくお願いします

お正月の閑話です


本編とは関係ありません


急いで書いたので誤字が…気が付いた分から直します

『ぷもん…』

 ラビ、ありがとう。起こしてくれて。鼻をぷもぷもしっぽをたんたんして起こしてくれる。うん、お耳もひくひくしてるね!

 背中のぽよんから離れ難いけど、今日は特別な日だからね!

 あーちゃん、起きて?横倒してすぴすぴしてる。可愛い。いや、そうじゃない!起きてー間に合わなくなる。

 寝ぼけてるアイカに魔法の言葉

「ちゅーりゅちゅーりゅ…」

 ガバッ…ふふふっあーちゃんも大好きだよね?ペーストのおやつ。


 あーちゃんを抱いて、ラビは肩に乗せてそっとベットを降りる。

 隣のベットで寝ているタツキを揺り起こす。

「起きてーおとん!」

「ん…シエル、か。もう朝か?」

「真夜中だよ?」

「…はっ、おい、なんで真夜中に起こすんだよ!」

 毛布を被って寝ようとする。だから顔を掴む。

「おとん、起きて!」

「俺はお前のおとんじゃない!」

 構わず揺する。


「こっちの世界で、明日が新年なんだよ!」

「…えっ?」

「あっちみたいに新年を祝ったりはしないんだって。だから知らなかった。そう言えばあっちではそろそろ年末かなって思って、魔法通信で調べたら…なんと、明日なの。もうすぐ夜の12時だから。みんなで年明けを祝いたくて…」

 タツキは瞬きしてから

「そうか…」

 そう言って起き上がった。

「レイキとサナエを起こそう。あと何分だ?」

「5分…」

「急げ!レイキは寝起きが悪いんだ」


 私はサナエの元に向かう。揺すっても起きる気配なし。これはもう最終手段かな?

 ぽよん神にお触りを…


 おぉ〜これは


 張りといい柔らかさといい、理想郷だ。

 これはもうご尊顔を拝まなくては。失礼して…双子山さんにご挨拶を。

「ん…シエル?」

「うん、ご挨拶をね!」

 サナエの服をまくっていたら、気が付いたサナエが

「ひやぁー!」

 真っ赤になって目を開いた。

「起きた?」


 タツキに後ろから頭を叩かれた。

「何やってんだよ!」

 真っ赤だ。えへへっでもあと少しで頂上だったんだけどなー残念。まぁは麓は堪能したからね!

「シ、シエル…何が?」

 サナエは寝起きで絶賛混乱中だ。

「ごめんね、こっちでの新しい年が明けるんだ。だからみんなで年越しをしたくて…」

「えっえっえっ…」

 まぁサナエは起きたからいいか。あれ、レイキは?


 タツキが抱えてるけど、寝てるよね?

 よし、おかんが一肌脱ごう!

 タツキが抱えているレイキをベットに座らせてもらい、正面から顔を摘むと


 むちゅう…


 レイキの体がビクッとしてみるみる頬が赤くなった。ふふっ起きたな?

「お、お、お前…何してんだよー!」

「おはようのチュウだよ?目が覚めたでしょ?」

「は、はぁぁ?」

「ほら、もうすぐ年が明けるから!」

 レイキの手を引いてテントの外に出る。

「少し走るよー!時間がない」

 姫と王子、リリとルーも揃ってる。レイキと夜中の風を切って走る。

 景色がどんどん流れていく。まだ空は暗い。当たり前か、だって夜の12時前だ。


 魔法通信の時計を確認する。

「みんないるね?」

「うん」

「いるぞ」

「おう」

「カウントダウンするよー!」

「10」「9」「8」「7」「6」

「「「「5」」」」

「「「「4」」」」

「「「「3」」」」

「「「「2」」」」

「「「「1」」」」

「「「「0!!!」」」」


「「明けまして」」

「「おめでとうー!」」

 海に向かってみんなで叫ぶ。

 私はサナエと抱き合ってぽよんにダイブする。今年もよろしくね、ぽよよんちゃん。

「シエル、なんかやらしいこと考えてるでしょ?」

「えっ、今年もよろしくって…」

「くすっ、もう。シエルの揉んであげるよ?」

「うん、お願い」

「それと…」

「何?」

 優しい顔をしたサナエの唇が降って来た。ふもん…柔らかい唇が軽く触れて離れる。

「ふふっ、よろしくね!」

「うん、よろしくー!」


 次はタツキに抱き付く。そのまま腕に抱き上げてくれる。たくさん抱っこしてくれてたくさん手を繋いだ。ありがとうおとん。

「だれがお前のおとんだ!」

 ふふっ耳が赤いよ?

 これからもよろしくね!リーダー?

 その唇にそっとキスをする。親愛の、ね。

 呆れながらも優しく頭を撫でてくれる。

「程々に頼むぞ?」

「善処する」


 タツキに降ろしてもらうとレイキに抱き付く。

「お前の、子どもだからってやりたい放題だな…」

「本当に嫌なら止めるけど?」

「お前…ほんとおかんだな?嫌なら突き飛ばしてる」

 ふふっやっぱりレイキはいい子だ。頭を撫でておこう。

「調子に乗るな!」

 言いながらも満更でも無さそうだ。

 可愛い。


 サナエとレイキ、サナエとタツキは軽くハグしていた。やっぱりぽよんだから遠慮してるのかな。

 タツキとレイキはガッツリハグして背中をバンバン叩いていた。うん、男の友情も良きだね!


 私はまたサナエに抱き付いてから

「夜明けまでー待機ー!」

 と叫ぶ。

 タツキは呆れながら

 サナエは優しく微笑みながら

 レイキはうんうん頷いて

 4人並んで砂浜に座る。ここは暖かいから年越しも楽だ。

 そのままあちらの世界の話をしたり、お正月あるあるとか、お雑煮の具で盛り上がった。


 あっという間に6時間が経った。そろそろ夜が明ける。

 オレンジの光が海から徐々に見えてくる。

 日の出だ!この世界で初めて見る日の出。それが4人で見る初日の出。

 これからもこの世界で生きていく。そうあらためて思った。サナエと手を繋いでいた。その手がギュッと握られる。私も握り返す。大丈夫、私たちは1人じゃない。



 この4人ならきっと大丈夫…




 ハル兄ちゃん、幸子は異世界(ここ)で生きてるよ…




 様々な想いを飲み込んで…眩い朝日は昇り切った…





「お雑煮作ったよー!」

「おっ、嬉しいぞ、何味だ?」

「…出汁の素味?」

タツキが何故かガックリしていた


「お餅何個ー?」

「5個」

「お椀に入らないでしょ?3個にしときなさい!」

なら聞くなよと思ったレイキだった


「ローストビーフ食べるー?」

「たくさん食べたい!」

「喜んで!!」

サナエには甘いシエルだった



※読んでくださる皆さんにお願い※


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