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短編:もやしの叛乱

作者: 桂枝芽路(かつらしめじ)

もやしは庶民の味方だ。

そして優れた栄養の持ち主でもある。


安価で様々な料理の材料になり、食物繊維や葉酸、カルシウム、カリウム等の多様な栄養素を持っているのである。


だがそれは人間の視点での話である。


もやしはどうか。


とりわけ自分達が安く売り捌かれている事実に我慢がならなかった。

これだけ栄養豊富で大量生産が利くというのに、どうして我々は安く見られているのか。


トマトを見よ。

アスパラガスを見よ。

レタスを見よ。

キャベツを見よ。

アボカドを見よ。


みんなもやしよりも高く売られているではないか。

もやしのプライドが耐えられなかった。


いや、これまで散々人間どもが好き勝手に自分達を扱ってきた事がそもそもの間違いなのだ。


我々はこの実情に甘んじているわけにはいかない。


今こそもやしは人類に対して決起し、団結し、値上げを要求しなければならない。

万国のもやしよ、立ち上がれ。

一致団結して人類に歯向かうのだ。


こうしてもやしの逆襲が始まった。


数年後、地球はもやしで埋め尽くされた。




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