接触
意外と早く投稿できました。
アルメリス大陸 アルエルト共和国 湾岸都市ゼルーラ ここは常に船や人で賑わっている都市だ
だが今日は少し様子が違う
「あそこに見慣れない船がいるぞ!」「でけぇ!アルエルト海軍が誇るアルエル戦列艦よりも大きい!」
「なんだなんだ?やけに港が騒がしいな」アルエルト陸軍幹部のエリエヌは外がやけに騒がしいので外に
でることにした。騒がしい方向を見た瞬間エリエヌは一瞬息が止まったような気がした。
「な、なんだあの船は!?」そこにはアルエルト海軍の誇る艦『アルエル戦列艦』よりずっと大きな
灰色の船が三つ浮かんでいた。しかも帆が付いてない。
「と、とりあえず連絡だ!」エリエヌは魔信で本部に連絡した
アルエルト共和国 陸軍本部
「何?アルエル戦列艦より大きな船が三つ浮かんでいるだって!?しかも帆がないだと!」
「そうだ!だからそっちからワイバーンを送ってくれないか!海軍の船じゃ対処が難しいだろう!下手に船を使うよりはワイバーンを使った方が強い!陸軍なら竜騎士団もあるだろう!」
「分かった!上層部に報告する!」
アルエルト陸軍本部 会議室
「どういう事だ?アルエル戦列艦よりも大きい艦が三つ浮かんでいるなんて!」
「しかも帆がないだと!どうやって動いているんだ!」
「もしかして隣のミケンシェ王国が攻めてきたのか!?」
「だったらまずい!すぐ食い止めないとゼルーラは制圧されてしまう!」
「いや、あのミケンシェ王国でも無理だ!列強なら帆がなくても動く船があるそうだが」
「だったら列強が攻めてきたっていうのか!なおさらまずいぞ!」
「落ち着け!」
大きな声でそう言ったのはアルエルト陸軍のトップであるクロネドである
「とりあえず、念のためにワイバーン10騎とワイバーンロード2騎がいる第一竜騎士団を送っておこう」
「あ、あのワイバーンロードを送るんですか!万が一落とされたらどうするんですか!あの生物は我が国ではまだ4騎しか調達できてないんですよ!」
「黙れ!我が国で唯一まともな湾岸都市ゼルーラを制圧されるよりはマシだ!」
というわけでワイバーン10騎とワイバーンロード2騎がいる第一竜騎士団はゼルーラへ向け出発した。
アルエルト陸軍 第一竜騎士団
「我が国が誇るアルエル戦列艦よりも大きい船とは…1度見てみたいものだ」隊長のルロネフは言う。
「隊長 間もなくゼルーラに到着します。」
「分かった。さてその姿を見てみるとするか。例え大きくてもワイバーンロードの火力弾を食らえばひとたまりもないがな」
「そろそろ目視できる範囲まできたな。お、あれ...か…!?」隊長のルロネフは絶句した
なぜなら…自分達の常識を超えるほどの大きさの船が浮かんでいるからだ。しかも三つ。
そのどれもが帆がついてない。しかもその中の一隻は列強しか持ってないはずの竜母という船に似てる。
「とりあえず近づいてみよう。そしたらどこの誰なのかがわかる。」
いよいよ謎の大きい船の真上まできた。
「ん?」 人が手を振っている。ここに降りろということなのだろうか?
幸いなことにワイバーンは垂直離着陸できる(その代わりに体力を多く消耗する)ためヘリコプターのように着陸できた。着陸した後ルロネフは口を開いた
「我はアルエルト陸軍第一竜騎士団隊長ルロネフだ。貴様らは何者だ。」
「私は日本国の外交官である佐藤です。アルメリス大陸の文明と接触するために来ました。この船は海上自衛隊がもつ『おおすみ』という船です。そして周りの船は『てるずき』と『しらぬい』と言います。」
「ニ…ホン?聞いたことない国だな」
「そりゃそうです。なぜなら日本国はほんの少し前に2つの同盟国と共にこの世界に転移してしまったのです。
「転移!?そんなのおとぎ話や神話でしか聞いたことないぞ?信じられない!」
「勿論私たちだって信じられません。でも残念ながら事実なのです。」
「まあ、確かにこの様な船が作れる国ならばとっくに知られているだろうな。分かった。一応今は
信じてやろう」
「ありがとうございます。」
「所で3つ質問を言っていいか?」
「どうぞどうぞ。答えられる範囲でならいくらでも」
「まず1つ。先程貴国が2つの同盟国と共に転移したと言ったがその同盟国の船もいるのか?」
「いや、アルメリス大陸に接触するのは日本国の担当となっております。なので同盟国の船はいません」
「分かった。次に二つ。その同盟国の名は?」
「ドイツとイタリアです」
「ドイツ?イタリア?これも聞いたことない名だな。最後に、日本とその同盟国は我々に何を 求めるんだ?まさか植民地になれとでも言うのか?」
「いえ、我々が求めるのは国交の開設と食料などの資源です。対価として我々もインフラなどを輸出します。まあ詳しくはあなた方の国のお偉いさんと会談しないと行けませんが…」
「分かった。この件はすぐに報告する。」
「本当ですか!ありがとうございます。」
数日後…
アルエルト共和国 首都 エルト
「ではこれより日本国、ドイツ、イタリアとアルエルト共和国の会談を始める」
この会談の結果 日独伊はアルエルト共和国との国交を開くことに成功した。このおかげで日本、イタリアの食料問題は解決(ドイツは食料自給率が高いので無問題)そしてアルエルト共和国を調べた結果、
原油が自然に沸いている所が十数か所あり、しかも周りの海には天然ガスもある為燃料問題も解決した。
結局準備した74式戦車たちは使われなかったのであった
結構強引にですが燃料問題と食料問題が解決しましたね。
ていうかせっかく準備されたのに使われなかった74式戦車たちがかわいそうでしたねww