第六話 非日常への決意
下校中、忍輝は予告上について花月を問いただす。そこで花月は、忍輝にとある選択を迫る。
その日は、学校中で騒ぎになって泉町学園中等部のみ、正午に全員下校となった。帰り道僕は、花月に話を聞くことにした。
[花月、今日のあれ、魔法だろ。]
[…誰かのいたずらが偶然だと思うんだけど〜〜?]
少し焦っている。ビンゴだな。
[…………以前、お前言ってたよな。(私の知り合いには、男で魔法を使う人もいる。)って。つまり、お前の知り合いの誰かがやったんじゃないのか。]
[よく、そんな会話を覚えているのね。……人間のくせに。]
花月の目の色が、水色に変わった。
[今回、私の言えることは2つ。
一つ目、この事件は私の知り合い関与していない。
二つ目、あのカード、これは私の推測なんだけれどおそらく、森本さんを狙ってカードが投げられた。いくら金属製とはいえ、窓ガラスを破るには、かなりの調整が必要。また、別の場所に飛んでいかないように、あえて誰かの机を狙って投げた。ここまでの実力の魔法使いはただ者ではない。]
………たったあれだけの時間でこれ程までのことを推測していたのか…。
[で、ここからが本題。おそらく今夜、そいつはやってくるでしょう。魔法の存在を知っているあなたは、どうする?]
………。そんなの一択に決まってんだろ。
[決まってんだろ今夜僕は、泉町学園に行く。]
そして、お前の正体も明かしてやる!そう答えると花月は、
[ふふっ。あなたならそう言うと思ってたよ。]
と、答える。これが僕が待ち望んだ現実なのかどうかわからない。だけど、僕はまだ見ぬ非日常に会いに行くことを決意した。