表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
居候は魔法使い!?いそまほ  作者: 花鳥風月
いそまほ 桜泥棒篇
1/32

第一話 桜吹雪の中での出逢い

 現在世界に魔法と言う存在が暗躍する世の中。そんな中で1人の少年は桜吹雪の中、とある出会いを果たすことになる。

今から遥か昔、現代科学でも到底及ばない力・名付けて[魔法]がとある科学者によって発明された。しかしその研究は突如打ち切られ、科学者の手によって封印された。しかし、14年前にその封印がもろくなり魔法の存在・使用方法がごく一部の者に知れ渡ってしまった。魔法は、工業化による環境汚染以上に地球の自然を脅かす存在へとなり、地球の環境は今以上に悪化している。その進行を食い止めるため、魔法使い同士でとある集団が結成される。その名はーー幻夢伝。



 僕の名前は山城忍輝。中高一貫泉町中学校に通っている中学2年生で、普通の優等生。

今日は中学2年生初めての登校日。だけど天気は雨。恋愛漫画の主人公だったら、こういう時は晴れの日で、曲がり角で可愛い子とぶつかるって相場は決まっているもんなんだけどなぁ。そう考えながら、ドラマを見ながら朝ごはんを食べる。すると、ドラマの画面が急にニュース番組に変わった。次の満月はスーパームーンらしい。


[ま〜たあんたは、アニメやドラマとかばっか見てんじゃない。たまにはニュース番組ぐらい見なさい!!]

 そういうのは、僕の姉ちゃんの山城忍花だ。ニュースとかを見るのが大好き。まったく何が面白いんだか…俺と同じ中学校に通う3年生だ。


[それじゃ〜俺学校行ってくるわ!]

 全く空気を読まない奴だ。この中学1年生の弟は博登。ちなみに、この博登ひろとと読まずに博登はくとと読む。学校は俺たちと同じ。


[博登〜!学校への道わかるの??]

[瑠璃花に教えてもらうからいいもん!]

 姉ちゃんからの質問に博登が答える。瑠璃花というのは会ったことはないが、彼の幼馴染らしい。(姉ちゃん曰く彼女)そうこう話しているうちに登校の準備ができた。


[いってきまーす]

 傘を差しながら僕は歩く。博登は瑠璃花と出かけたし姉ちゃんはまだ家にいる。ゆっくりと雨にうたれる桜並木を見る。たまには、こうやって自然を眺めるのもいいものだ。


 突然、突風が吹いた。桜が散り、雨天の中桜吹雪が舞う。視界が狭まる。何だ……?

[…………………]

 桜吹雪の中、一瞬、長い黒髪の少女が見えた。何かブツブツ呟いている。 

しまった!

風に足をすくわれ転びそうになる。


[危ない!]

 水色の光が一瞬見えた。誰かが助けてくれた。気が付くと僕はいつもの通学路に立っていた。目の前には僕と同じ学校の制服を着た女の子が立っていた。


[助けて…くれたの?]

 この質問を終わる前に女の子が先に言葉を返した。

[どこまで、見ていた?]

 質問には質問で返しちゃいけないと学校で習わなかったのか?この言葉を飲み込んで、僕は本当のことを話す。

[水色の…魔法のような光が…桜吹雪を…消した。]

 桜で狭まっていた視界の中で微かに見えた。まるで、魔法のようなとしか形容しがたいものが一瞬だけ見えた。

[そう…]


 女の子は残念そうに呟く。えっ何?ここで僕は口封じに殺されるやつ??

次回 山城忍輝、死す! 的な?

[ところでさ…]

 なななんだ?何だ?

[泉町中学校ってどこ?]

[え?]

 こうして、僕と不思議な女の子どの学校生活が始まるのであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ