プロローグ
初めまして、涼世れと と申します。
初執筆に初投稿で慣れない点はございますが、しばしお付き合いいただけたら幸いです。
稚拙な文章ではありますが、何卒よろしくお願いします(__)
とある世界には、多くの神様が存在しました。
その世界は、神様が創り、見守る世界でした。
神様の中には一番偉い神様が居ました。
この世界の始まりである、創造神アルシュレンです。
創造神アルシュレンは色々な神様を創りました。
その神様もまた色々な神様を創りました。
そうして色々なことを司る神様が出来た時、創造神アルシュレンは思いました。
「もっとこの世界を発展させよう」と。
創造神アルシュレンは、自分と波長の合う人間を探しました。自分の力にも耐えられる人間を探しました。
その中でも、前世がこの世界より発展した異界である者を探しました。
実は、世界は全て根源は同じで、そこから始まりの神様によって分かれていたのです。
人は肉体が滅ぶと、根源に還ってまたランダムに振り分けられるのです。
つまりは、平行世界のどこかから来た魂を持つ者を選ぼうと思ったのでした。
ですが、最高神たる神様と波長が合って、尚且つ神の力に耐えられる人間など、そう簡単に見つかる筈がありません。
それでも創造神アルシュレンは諦めません。
そうして探した結果、ある日やっと一人の人間を見つけました。
創造神アルシュレンはその者の前世の記憶と、その者が特に興味を持っていた分野についての知識を何倍にもして脳に送り込みました。
その人間は見事耐えて、この世界に生まれる…筈でした。
残念ながら、魂が耐えられても器たる肉体がまだ未熟でした。
そのせいでその魂は根源に戻ってしまったのです。
創造神アルシュレンは大層残念がりました。
そして、今度は最低限耐えられるだけ器が成長してから記憶を知識を与えよう、と決意するのでした。
そう決意してから、神様でも長いと感じるだけの時間が流れました。
そんな時、ふと条件に合う魂が見付かったのです。
創造神アルシュレンは、慎重に慎重に、その者の成長を見守りました。
そしてとある年の秋、ついにその者に記憶と知識を与えました。
創造神アルシュレンは、それから下界の様子を覗きました。
するとどうでしょう。今度は無事に目を覚ましているではありませんか。
創造神アルシュレンは喜びました。
ですが、何だかその者の様子が変です。
何だろう、と、創造神アルシュレンが精神を覗くと…その者は一部の記憶が欠けてしまっていました。
神様が精神に干渉したことで、一時的な情緒不安定と、記憶の混濁、一部記憶喪失となってしまっていたのでした。
創造神アルシュレンは与えた知識の方を見てみました。
すると、知識の方は無事なことが分かりました。
それなら安心だ、と、創造神アルシュレンはゆっくりと下界の様子を見守ることにしました。
話は変わりますが、神様について下界に伝わっているのは神様同士のお話、神話のみです。
ここまでの世界の真理や、神様の事情。とある者の裏事情を知っているのは、今はまだこれを読んでいる貴方だけなのでした。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
続けて第一話です。