第1章 きっかけ
プロローグ
私は、坂名 華麗(さかな
かれい)一言でいうといじめられるような名前だ。なんで親がこんな名前を付けたかは本当の意味を知らないが、いじめられている。よく「カレイだー」はまだしも、「生臭いからよってこないでよー」とか、もうわけわかんない。
第一章 きっかけ
私がばかにされ始めたのは、ちょうど1年前、そう1年生の時だ。
あの時のことはこれからもずっと忘れない…
華麗は、楽しみな顔で小学校に入った。みんなから、「小学校は楽しいところだよ。」と言われてきたので、みんなの2倍楽しみである。
入学式が終わり、自己紹介をすることになった。私の番はあと5番、4番、3番、2番、私はこの時点でもうドッキドキ、まあそのまま発表すればいいよねと思い、そのまま待っていた。
--省都 亞林です。よろしくねぇ♪ー
ー亞林ちゃんよろしくね。--
-では次の方ーー
私は決意を込め「はい」と返事をした。
「華麗です。よろしくお願いします。」とあいさつをした。
そのあとクラスは一瞬沈黙すると…
私はつい「え…?」とつぶやく。
そのあと教室には爆笑の声が響いていた。
まわりでは…
ーー華麗って魚のカレイかよー
ーうわぁ、あの子の親どうかしてるんだろうなぁーー
ーーこんな名前の奴とクラス一緒なの⁉名前が変なんだから、性格も変なんだろうなぁー
とかとか様々な言われようだった。
そして、帰りに、お母さんが、「学校楽しかった?」と聞いてきた。
私はお母さんの期待を破りたくないし女で一つで、育ててくれたし、不安を持たせたくなかったので、「うん」と、つぶやいた…
次の日、女の子1人に呼ばれた。
名前は私の前に自己紹介した子、そう亞林だった。
「どうしたの?」私は無邪気にそうつぶやく。亞林がつぶやいた言葉は、もう残酷という線を越えているというのに…
「あなた、臭いから私たちに近づかないで、今日服に着けてきた、香水が、臭くなっちゃう。」
「あと、あたしらにも近づかないでね、もちろん、あたしたちに触るのも所有物にも触んないでねぇ。」そういって、いつの間にか、後ろには、女の子が3人並んでいたのである。
そう、呼ばれたときいたのは計4人。
私は、イメージを壊さないように、「うん」そうつぶやいた。
そして私の残酷な日々は始まった。