表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1000000000の特殊能力者  作者: 結城
第一章
8/85

第8話 ランクと階級


翌日




ギャーーーー!!!



ハルがものすごい勢いで森の方へ飛んでいき、姿が見えなくなる。


ハルとヒロがユウキと特訓するようになってから約十年間毎日行われていた日課が今朝も行われていた。




「ハル、ヒロ今日はここまでだ!」



肩を抑えながら森から出てくるハルといつものようにハルに守られてオドオドしているヒロに向けてユウキが言った。




「⋯⋯もう終わり?最後の日だから、かな?でも、ユウキの事だからそんなことはないと思ってたんだけどな⋯⋯」



「俺はまだまだできるよ!ユウキーまだやろーよ!」



ハルとヒロが口々にそういう。



「いーや、終わりだ。訓練は、な?これから実践を行う。今のお前らだと、『 羽熊 』くらいは余裕だろうからそれより強いやつと戦いに行く!」



羽熊とはこのあたりの森で一番凶暴な魔物である。


そういうと、悪魔のような顔で笑う。



「でた。昨日の顔はこのことだったのか⋯いいねー!楽しみだ!!⋯で?どんな奴と戦うんだ?」



「⋯⋯僕も頑張る!」




「相手は⋯⋯竜だ!!」



「「竜!?」」



竜とは、この世界に数個体しか存在しないほとんど架空の生物の筈だ⋯⋯



「もちろん、本に出てくるようなものではない。竜種の亜種ってやつだな!〈 亜竜(アークドラゴン) 〉という。ここから山二つほど南に行くとそいつらの縄張りがある。そこに今からいく。」



亜竜(アークドラゴン)⋯⋯」



ヒロが目を見開く。



「ヒロ、知っているのか?」



「⋯本で読んだことがあるだけだよ。年に数度しか目撃されない珍しい魔物だよ。戦闘になるのは1回あるかないか。なぜなら、亜竜(アークドラゴン)はB級の魔物。討伐にはBランクの冒険者が5人必要なんだ。だから、目撃させても戦いにならず逃げ帰るのが普通なんだ。それを僕ら2人で⋯⋯?」



ヒロは暗い顔をした。



「流石ヒロだ。よく勉強してる。3歳なのに本当に優秀なやつだ」



「⋯⋯でもユウキ、亜竜(アークドラゴン)の生態は未だ不明って書いてあったよ、ましてや縄張りなんて⋯本当にいるの?」



「おう!そこは心配するな。俺も小さい頃そこで修行してたからな。よく知っている思い出の場所だ。」




そう言うとヒロは諦めたかのように口をギュッと結ぶ。




「⋯ごめん。ヒロ、そのB級とかBランクってなんだ?」



ハルはその辺のことはあまり詳しくはないのだ。




「ハルくんそれはね⋯⋯」



この世界に存在する戦闘系のジョブ3種類存在する。


剣士(ソルジャー) 魔術士(マジシャン) 魔物師(モンスターマスター)


そのそれぞれに『 ランク 』をつけて呼称する。


E→D→C→B→A→S の順に上位のランクとなる。

例えば、Eランク剣士 やSランク魔術士のようにだ。



対して魔人、魔物は危険度、希少性を勘案した階級を

『 級 』で呼称する。


ランクと同様

E→D→C→B→A→S の順に上位の級となる。



人間のランクの基準は、同級の魔人、魔物を5人で捕獲または討伐できるものとする。



今回のアークドラゴンの場合はB級の魔物。


Bランク剣士

Bランク魔術士

Bランク魔物師

のいずれかが5人がパーティを組んで討伐できる相手ということになる。




「ヒロ。説明ありがとう。大まかにそんなところだ。ちなみにBランクになるには通常そのジョブについて10年〜20かかるな。」





「に、にじゅ⋯⋯⋯なるほど⋯そのB級の魔物を2人で討伐すると言うことは最低でもBランクより高い強さが必要⋯⋯って、無理じゃん!!!そんなの無理だよ!ユウキは俺とヒロを殺す気なの!?」




ハルとヒロはユウキが昨日にやけていた理由を目の当たりにしたのであった。




そして、2人にとって始めての命をかけた戦いが始まる。


ご覧いただき有難うございました!


ご意見、ご感想有りましたら是非コメント下さい。

(誤字が多いかと思いますが、気がつきましたらこっそり教えて下さい。)


皆様に少しでも楽しんでいただけるよう頑張りますので、宜しくお願い致します!


この小説は水曜日・金曜日・日曜日の週3回22:30前後に投稿されます。

また覗きに来てくださいね!


この度、YouTubeチャンネルを開設しました!

【 1/1000000000の特殊能力者 】を耳からも楽しんで頂ければと思います。

是非こちらもご覧頂ければと思います!


https://www.youtube.com/channel/UCr1JaQ-1vpU7OWCAIblpNBA


では、お休みなさい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ