第3話 そして共に
「おじさんも家族を⋯⋯ごめんね。おじさんは俺たちを助けてくれたのに酷いこと言って。」
「もう昔のことになるがな。そんなことはいい。お前はまだ子供なんだ。辛いことがあったら泣けばいい。泣き飽きたら次のことを考え行動すればいい。人生なんてそれの繰り返しだ。」
「おじさんも泣いたことあるの?」
「俺は泣いたことはない。つえーからな!」
「そっか⋯⋯。そーだよね。うん。そうだと思う!
なんか、おじさんと話していると少しだけ元気が出るよ!まだ泣き飽きないけど、少しだけね。」
「⋯⋯そーか。そりゃ良かったよ!そーいやお前名前なんて言うんだ?」
「ハルだよ!こっちは弟のヒロ!」
ユウキに向かってヒロが微笑む。
「ハル、ヒロ⋯か。わかった!んじゃ行くぜ。用事も済んだみたいだからな!」
「⋯⋯!待って!!まってよ!!俺⋯⋯俺はね!!」
強くなりたい。
その思いがハルの心を満たしていた。
この人といれば強くなれるかもしれない。
もうこれ以上失うのはやだ。
俯き、そんな考えが頭をぐるぐると回り言葉が出ない。
「⋯一緒にこねーか?ハル。」
ハルは顔を上げた。
自分の希望した答えを相手から言ってもらえたのだ。
「うん!!行くよ!おじさん!」
なぜかわからないが、この人なら信用できる。
そう感じる。
何故だろう。何か昔から知っているような。
「了解だ!ハル、ヒロよろしくな!あと、俺はおじさんじゃねーからユウキってよべよ?」
「わかったよ!ユウキ!俺ね。強くなる。ヒロを守れるように。絶対失わないように。」
「守れるように⋯⋯か。」
ユウキはなにかを思い出すかのようにハルを見た。
ヒロはいつのまにか腕の中で笑顔のまま眠っていた。
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