第1話 3人の出会い
はじめまして!
ゆう と言います!
ご覧いただき有難うございます!
この作品は、8月から2日に一話投稿していこうと思います!
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平穏な日々はいつ終わるかわからない。
ほんの10分前まで一緒に遊んでいた友達が動かなくなり、家々は壊れ、いつもの村の風景は変わり果てている。
泣いている幼い弟を抱き抱え火の手から逃げようと怪我をした足を引きずりながら歩く。
突如目の前で雷が落ちたかの様な光に数秒遅れて、凄まじい熱風と衝撃が襲いかかってきた。
何が何だかわからないまま、弟に覆い被さりうずくまっていると土煙の向こう側に人影が見えてきた。
「⋯⋯魔人⋯⋯」
赤い鬼のような顔に4本の角。体を黒いマントに包み、マントから出ている両手には魔法であろうか灼熱の玉が握られている。
「⋯⋯に、逃げないと⋯⋯」
立とうとするが足が震え立つことができない。
その魔人が一歩、また一歩と近づいてくるたび、鼓動が高鳴り死が確実に迫ってくることを実感する。
魔人がさも当たり前かのようにその灼熱の玉をハルに向かって放つ。
恐怖により足の痛みは感じない。
涙により前が霞んでいる。
腕の中の弟の鳴き声がなんだか遠くなる。
死ぬんだ。
その一瞬ハルと灼熱の玉の間に影が立ちふさがった。
「ハル、ヒロ生きて⋯⋯大好き」
一瞬だ。灼熱の玉がその影に激突し、肉が弾け飛び、生物がモノに変わるその一瞬の間に確かにそう聞こえた。
その影は捨て子である自分と弟を育てくれた義母であった。
お母さん
という言葉は爆音によって掻き消され、熱風によって皮膚と喉が焼ける。
土煙が収まったそこには義母であったモノの一部が横たわっている。
なんだこれは。
泣き叫びたいが焼けたのどで声にならない。
ピタ。
その時何かが頬に触れた。
ふとその先を見ると腕の中の弟が泣きそうな顔をしながら自分の頬に手を当てている。
まるで、「死なないで」と言っているかのように。
「ヒロ⋯⋯」
足の震えはいつのまにか止まっていた。
瞬間、脱兎のごとく走り出した。
森に入れば魔人は見失うかもしれない
まだ5歳の子供の考えだ。
短慮であるのは間違いない。
しかし、全力で走った。
「もう少し⋯⋯もう⋯」
何も考えず、ひたすら走る。走る走る走る---
⋯⋯おかしい。
あの魔人の灼熱の玉は子供のハルの足よりも遥かに早く、逃げる間も無くハルとヒロの命を燃やし尽くすだろう。
なぜ⋯⋯
振り向いたそこには魔人の死骸があった。
腰のあたりから綺麗に両断されていた。
一体、誰が⋯⋯
「おい」
え⋯⋯?
「おい。聞こえていないのか?」
再び森の方へ視線を移すと1人の男が立っていた。
年は25歳前後だろうか。
高そうな、しかし飾りすぎていない漆黒の鎧に身をまとい、腰には二本の長剣をぶら下げている。
---これが3人の出会いだった---
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