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底辺召喚術師のシュウカツ事情  作者: なおさん
第1章
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子供達の遊び道具を考えて見る




「マ、マスターこの艦の中に何者かが居ます~、おは、お祓いをおねがいします~。」


それが、部屋に入って来た俺とフィーに対する神楽の第一声だった。




孤児院に行った翌日、俺とフィーは護衛艦カグラへとやって来た、採取した素材を資材へと加工するためだ。


いつもの様に中央制御室へ入った所、非常に怯えた様子の神楽がこの艦の中に何者かが侵入していると告げて来たのだ。


侵入者その言葉に一瞬緊張するが、しかしそこで俺は疑問符を浮かべて小首を傾げる、この護衛艦カグラは最新のセンサー機器を装備していてある意味センサーの塊と言っても過言では無いのだ、しかも神楽ならそれこそどの場所であろうと覗き放題なのだ、流石にプライベートな事は余程の緊急時で無ければ開示出来なくはなっているが、それはあくまで第三者に対してであり神楽には意味がない、だってそれを管理しているのが神楽自身なのだから。


話が逸れてしまったが、要するに神楽に見つからずにこの艦の中に侵入し剰え居続ける事が出来る者がいるのかと疑問に思ったのだ。


「神楽、落ち着いて何が有ったのかを詳しく話してくれないか。」


その言葉に神楽は頷くと昨日有った事について話してくれた。


それは夕方に差し掛かった時間帯、マスター達が来ないと暇だなーと少し黄昏ていた時の事だったらしい(なんで管理システムが黄昏てんの?と疑問に思ったが・・)、突然設備の管理システムに警告が上がった、この警告自体は珍しい物でもなく艦の設備を動かしたり移動させたりした時に上がる物なのだ、極端な重量配分の変化が有ると艦の航行に影響が出る事も有る為そう言った管理はしっかり行われているらしい、ここで問題なのは誰も居ないはずの艦内でそれが起こった事なのだ、もちろん直ぐに神楽は過去の記録映像のチェックを行ったのだが、その場所は食堂の厨房設備の中でそこに映っていたのはその調理具が淡い光を発した後忽然と消えてしまい、そうしてその現象に混乱している間に暫くすると同じように淡い光と共に同じ場所に戻って来たらしい。


俺ははそこまで話を聞いて、ん? と思い、神楽に恐る恐る聞いてみた。


「神楽、その調理器具だけどもしかして金網と鉄板だったりするかな?」


そこまで聞いて後ろで話を聞いていたフィーも何かに気づいた様にハッとした表情をしていた。


「え? なぜその事をしっているのです? それにフィーリアさんも何かに気づいた様子ですし。」


神楽は、驚きと共に自分だけが判って居ない事に、プライドが傷ついた様だった。


「あ~多分それ犯人俺だわ、こういう事だろ?」


そう言いながら手元に金網を召喚すると、神楽は、あー!と驚き、そして昨日と同じアラームと現象を確認してすべてを理解したようだった。


「もう! あれはマスターの仕業だったんですね! 全くもう! 本当に怖かったんですからね!」


神楽としては自分の理解できない現象に身の危険を感じて恐怖していた様だ、ホログラムの映像でプンスコ怒っていた。


「ごめんごめん、でも物質召喚術の話をした時に説明してただろ? 召喚契約をした物質を呼び寄せる事が出来るって、契約の練習にこの艦の設備を使わせて貰うってさ?」


「それでも、実際に召喚する所はまだ見せて貰って無かったのですから、突然こんな事が起こると焦ります。」


やっと平静を取り戻した神楽からお小言を頂いてしまった。


「はあ、もう今度からは気をつけてくださいね、それで、材料の採取はどうでしたか?」


神楽はため息を吐いた後に、今日の本題へと入る事にした様だ。


「ああ、結構色々と集めれたよ、量はそこまで大量に集めれなかったけど。」


「まあ、半分はギルドに納めるって言ってましたから量については仕方が無いですね、それに今回は量より種類が多い方が色々と分析が出来てありがたいですし。」


俺の言葉に神楽は頷いていた。


「じゃあ、早速集めた物をデコンポーザーにぶち込んで来てください~、場所は分かりますよね?」


その言葉に俺は頷くと部屋を出た、フィーが付いて来ようとしていたので、外での事を神楽に報告してもらうと言う名目で神楽の話相手になってもらう事にした、ちょっとフィーの事で神楽に相談したい事があったからね。


そうして向かった先は再処理室と書かれたちょっとした倉庫の様な部屋、中に入ると大型のダストシュートの様なボックスがありその中に今回集めた物を次々と放り込んでいった、この装置に投入する事で内部でその素材を分析後に分解して再利用可能なペレット状に加工してしまうのだ、なので一度解析した物はいくらでも再現が可能となる。


「神楽、フィーの事で少し相談が有るんだが良いか?」


「はい、何でも相談にのりますよ?」


素材を投入しながらも神楽を呼び出すと、神楽は答えてくれた。


「相談って言うのは今回素材集めに森の中を歩き回ったんだけど、フィーってあの格好のまま付いて来てるんだよね、見たら分かると思うけど足が肌が出ちゃってるんだよね、森の中を歩くと木の枝とかかぶれそうな植物とかが結構有ってさ、女の子だからもし怪我でもして跡が残っちゃったら申し訳ないなと思って、何か良い方法が無いかなと思って。」


以前にズボンを履かないのか聞いてみたんだけど従者なのでこの格好は譲れないと固辞されてしまった、フィーは変なところで頑固なんだよね。


「はぁ、全くフィーリアさんは幸せ者ですね、こんなにもマスターから愛されていて、その1%でも私に頂ければ・・・。」


神楽はため息と共に私にも愛を下さいとか呟いていたけど、まあ、フィーは大事な一人娘みたいなものだからね、それに神楽も大事に思っていますよ? 妙な悪戯心を出さなければね。


「そうですね、こういった物なんてどうです?」


そう言って神楽はモニターにある物を表示させた。


「ストッキング?」


「はい、そうです。正確にはパンティストッキングになりますが。」


確かに前世で女性が良く履いているのは見かけるけど、でもすぐやぶれたりしないのかな?


「あ、勿論ただのストッキングでは無いですよ? 繊維を単分子の糸で編み上げるので物凄く頑丈なのです、下手な刃物で斬り付けられても傷一つ付かないですし、特殊な表面処理を行いますから木の枝が引っかかる事も無いですし、特殊な薬品を使って一定の湿度と温度を保つので夏は蒸れずに冬は暖かで快適なのです。それに肌の色に近く透明度も高い物を用意するので近くでじっくり見ないと履いているとは気づかれる事もないかと。」


俺の疑問に答える神楽、なにその高性能・・・、しかも他人に気づかれる可能性も低いから隠したりする必要も無いと。


「ふむ、確かにそれならフィーも着けてくれるかも知れないな、良しじゃあそれをお願い出来るかな、それで後それをフィーにすすめるのは神楽にお願いしたいのだけど・・・、流石にそれを俺がするとセクハラになりそうだからさ」


「はい、わかりましたマスター。」


ただ神楽は、フィーリアさんなら気にしないと思いますけどね、寧ろ喜んで着けるんじゃ無いかなと呟いていたが、いやいや流石にそれは無いだろうと思うのだった、無いよね?


相談も終わり後は黙々と素材を投入して行き全ての素材を投入し終わった、因みに例の腐った食材の木箱は俺が回収させてもらって投入ずみである、処分にも困るだろうからね。


そうして、中央制御室まで戻って来ると、フィーがお疲れさまでしたと言って労ってくれた、その時フィーの頬が少し赤くなっていたのだけれども・・・、後ろで神楽がサムズアップをしていたからストッキングの件がうまく伝わったのだと思うけど・・・、なんだろちょっと不安な気持ちになった。


まあ、そうしてても始まらないので、フィーと神楽を交えてもう一つの相談事を進める事にした。


「ちょっと相談なんだけど、今度孤児院に行く時に子供たちに何か遊び道具を持って行こうと思うのだけどどうかな?」


「! はい! それは子供達は喜ぶと思います。」


「さすがマスターそれは良いアイデアだね~」


フィーは元気な笑顔で答え、神楽も肯定してくれたが・・・、なんか神楽が変にノリノリなんだよなぁ・・・、まあいいけど。


「で、取りあえず二つ程考えた物が有るんだけど。」


そう言って考えた物を説明して行く、一つ目はやはりボールだろう、大きさはサッカーボール位で、ただぶつけられても怪我をしない様に空気で膨らませた物で其れなりの柔らかさのある物を考えている。


もう一つは雨の日や運動の苦手な子でも遊べるようにリバーシを考えている事を伝えて意見を求める、どうやらこの世界には両方とも存在していない様でフィーはどういった物か分からなかったため、神楽に映像を出してもらい説明をした。


それを見たフィーはこれなら子供達でも楽しく遊べそうと喜んでいた。


「マスター、ただ、そのままで用意してしまうとこの世界では未知の素材になってしまうので、何かの拍子に聡い人間に見付かった場合に大騒ぎになる可能性が有るのである程度の偽装は必要かと。」


神楽が注意点を上げて来た、うん、神楽の意見も最もである、そこでボールに付いては昔の物を参考にして周りに薄くて柔らかい動物の皮を張り付ける事にした。


リバーシについては材質は木で作るとしても白と黒で色を塗るだけだと、恐らく直ぐに剥がれてしまうであろうとの事で、表は剣をXに重ねた絵を、裏を円形の盾の絵をそれぞれ焼き付ける事にした。


後はこれを3セットほど作ってもらう様に神楽に頼んだ。


「後は何かあるかな?」


「あ、マスター調査用の端末ってどうします?」


あ~そういえば元々その端末を作るための素材集めだったんだよな色々あってすっかり忘れてたよ。


最初はアクセサリーに偽装して身に着けるって話だったんだけど、それだといちいち記録したい対象の方にそれを向けないといけないんだよね、それって結構手間なんだよな。


その事を神楽に伝えると神楽も確かにそうですねと二人してう~んと悩む羽目になってしまった。


「あ、あの・・・、それなら、以前見せて頂いたスウィープの様な物を連れて歩くのはどうでしょうか?」


おずおずと手を挙げてフィーがアイデアを出す。


「「っ! それだ!」」


俺と神楽は同時に声をあげ、俺はナイスアイデアだと褒めながらその頭を撫でてあげると、フィーは少し照れた様にはにかんだ笑顔を見せてくれた。っ!? フィーさん抱きしめても宜しいでしょうか・・・? 神楽はそんなフィーを見て胸を押さえ仰け反っていた。


その後は話を重ね、スウィープをベースとして怪しまれない様な小動物に偽装する事で話はまとまった、そのデザインについては、フィーにデータベースの映像を見て貰い決めて貰う事にした、その映像をフィーはきらきらとした目で見つめていた・・・、そんなフィーを優し気な目で見つめながら早く身長伸びないかなそうすればフィーをぎゅっと抱き締められるのにと考えていたのだった・・・。










読んで頂きありがとうございます。

う~ん一話一話の長さが安定しない・・・。



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