傷つき少女は見知らぬ人も傷つける
やったね!メインヒロイン(笑)の登場だ
俺の目には横たわった人間にひたすら石をたたきつけている少女の姿が見えた。
やばいやばいやばいなんだこれは何だこれはナンダこれは
少女はひたすら石をたたきつけていた。笑いながら。今までの恨みを晴らすかのように楽しそうに楽しそうに笑っていた。
よく見てみると少女が石をたたきつけている所は血が噴き出しているのにそこにはけががなかった。
この時に俺は青井が言っていたことを信じ、きてはいけない所に来ていることを知った。
そして俺はひたすら逃げようとする心に支配されていた。
そう大丈夫だあいつはこちらを見ていないゆっくり静かに逃げればきずかれないはずだ。そうゆっくりゆっくり逃げれば問題ないはずだ。走り出そうとする心を抑えて後ろに向かって歩いて行った。
しかし俺は失敗した。立てかけてあったパイプやらなんやらを落としてしまい大きな音を立ててしまった。
ガラ―ンガラ―ンという音に反応するかのように少女は石をたたきつけろのをやめた。
やめろやめろこっちを見るな。
しかしこの思いもむなしく少女はこちらを見た。次の瞬間俺は逃げようとした、だが足が震えうまく動かない。
そしてこちらを見た少女はいきなりしゃべりながらこちらに歩いてきた。
「駄目じゃないですか。こんなところにいちゃ、せっかく関係ない人は巻き込まないようにしているのに
。」
声が出ない足も動かないそんな俺にきずいていないのかゆっくりと血まみれになった石を持ちながら近づいてくる。
「しょうがないですね。痛いと思いますけど我慢してください、大丈夫ですよ、死にはしませんから。」
そう言うと石を俺の頭に思いっきりたたきつけた。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
あまりにも痛くて声がうまく出ない、あまりにも痛くて気絶もできない。
しかもただ殴られて痛みが来るのではなく、内側から石をたたきつけられる以上の痛みが襲ってくる。
それが何度も何度も続く、あまりの痛さに頭がおかしくなってきた。その時にある言葉を思い出した。
青井が言って言っていた言葉だった。そう青井は事件についてこういっていたではないか。
被害者全員まともに話ができないほど精神が壊れていると。
ならば狂ったようにすればこれも終わるだろうか。そもそもこれが終わらなければ本当に狂ってしまう。
そう思い俺は力を振り絞り狂ったように笑い始めた。
「うひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」
そうすると少女はいきなり動きを止め
「なんだもうこわれたんだ、まあ早めに終わるのはいいけど。」
そういうと少女はまた横たわっている人間をたたきつける作業に戻った。
そのあと俺は意識を失った。
しかし意識を失う寸前に少女の体に見えている範囲でも大量のアザなどのけががあるのを見た。