始まり
4月1日今日から高校生としての楽しい学校生活が始まるっ!
と思っていた時期が私にもありました。
俺の名前は英田心、今日とある高校に入学してきた新入生だ。
「ようっ 同じクラスか今年もよろしくな。」
そして今俺になれなれしく話しかけてきているのは同じく新入生であり、
俺の中学校からの親友(笑)機械輪だ。
「おい、今失礼なこと考えただろ」
ハハハ、ナニヲイッテイルボクタチシンユウジャナイカ。
「まあいいけどな、とりあえずよろしく。」
「おうよろしく。」
「高校生になったらかのじょとかできるかなあ。」
「シラネ」
「まあ俺の嫁は画面から出てこないんだけどな」
「二次元じゃねえかよおい」
そうしゃべりながら、結局あまり中学校と似たような雰囲気だろうと思いクラスの扉を開けたときに彼女がいた。
髪はショートで目つきはなんといえばよいか、ネコみたいな感じであり、それでいて体はスラッとしているが高校生らしく小さめながら出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいる まあ、なんといえばいいかよくわからないが簡単に言うと美少女がそこにいた。
彼女は独りで椅子に座り音楽を聴いていたが俺たちを見ると、まずびっくりしたような顔をし、そのあとおもちゃを見つけたような顔をし、近づいてきたそして
「ふーん あなたたちだったのかぁ」
とつぶやくと少し納得したような顔になり
「とりあえずよろしく」
と手を伸ばしてきた。
「おい心、お前こんなかわいい子と知り合いだったのか。俺知らなかったんだけど、ていうかこんなときどんな話をすればいいの」
なんか隣のバカが小声で言っているが俺がこの時思ったことは
(なんでこいつ音楽聞きながらあいさつしてくんだよ)だった。だってこいつ初対面の人に音楽聞きながらしかもなれなれしく話してくんだぜ、人としての態度がなっていないわー。だから俺は
「初対面の人に話しかけるときは、音楽なんか聞かないで真っ直ぐ目を見て話しなさいっ。」
といってやった。あれどうした親友(笑)何でそんなびっくりしたような顔をするんだ、しかも相手の方もこんなこと言われると思ってなかったのだろうか、目を見開いていた。おいおいどうした俺はただ人の注意をしただけだぞ。せっかくしてやったのにどうしてそんな顔をするんだ。
その後彼女は少しの時間がたった後あほ顔を直して
「いきなりそんなことを言われるとは思わなかったよ。まあ後で君も気づくだろうしその時にまた会って話をしよう。」
といってまた椅子に座った。おい後ってなんだよ同じクラスじゃないか何かっこつけてんだよ中二病かこいつ、しかもその椅子は
「あのう、すみませんそこ自分の席なんですけど」
「えっすみませんいまどきます。」
俺の席だし、なんだこの慌てよう。さっきの会話とのギャップがすげえ。なんか涙目になってるし、うん今わかったこいつただのアホの中二病だ。