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30話(おまけ)
レオンハルトさんは剣術の訓練に勤しんでいた。
その時にラーズラースさんがレオンハルトさんの騎士団の施設にやってきた。
「あら、頑張ってるみたいね」
レオンハルトさんは素振りを止めてラーズラースさんを見る。
「来ていたのか、あの時の冒険はある意味では楽しかったな」
「ええ、ほとんどウェインさんがなんとかしてくれたから道中何もすることがないくらい楽な旅だったわね。それはそうとして…」
ラーズラースさんはレオンハルトにこう言った。
「旅を続けると人を好きになるって本当みたいね」
「なんだ俺に惚れていたのか?」
「そうみたいね」
「そうか、それはめでたい日だな」
レオンハルトさんは嬉しそうに剣を天空に掲げた。




