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19話

夜になり、平原でウェインさんが魔法でテントを2つ召喚し、荷物を空間から取り出した。

 泊まることになったわけだが、キャンプ内は布団もあって快適そうだった。

 俺はとりあえず布団に入って、座っているウェインさんに話しかける。

「ギュフイに着く前にある村ってあと何日くらいしたら辿り着くんですか?」

「そうだな。ネムジオ村までは明日の夕方頃には辿り着くだろう」

 ネムジオ村って、この世界の街や村の名前って変わった名前が多いな。

「山城、酒でも飲むか?」

「いいですよ、ウェインさんの世界ではありかもしれませんが、俺の世界ではアウトなんですよ」

「そんな硬い事言わずに飲んでみろ。旨いぞ」

「勿体ないやつだな」

「勿体なくていいんですよ、全くもー」

 俺は布団で横になる。

「じゃ、じゃあ僕が飲みますよ」

 アルフレッドさんがそういいつつもウェインさんからお酒を貰って飲む。

 ちなみにエリザベートさんは隣のキャンプで過ごしている。

 緩いけど男女区別は出来るんだなっと今更ながら思った。

 出来てなかったらエロい事になっていただろう、おそらく。

 アルフレッドさんとウェインさんが酔っぱらってスライムレースの話をしている内に俺は布団に横になったまま眠れずにいた。

 ウェインさんとアルフレッドさんが騒ぎすぎて正直ウザい。

 修学旅行の初日みたいな寝れない空気になりつつあった。



 結局眠れずに朝を迎え、近くの泉で顔を洗った。

 洗った後に気がついたのだが、泉の中に人の気配がした。

 モンスターかと思ったけど、そうではなかった。

 泉で泳ぐウェインさんだった。裸なので綺麗な肌をしていた。

 本当に元が男だけに残念だが、今は女の子であることは確かだ。

 胸は無いが細くしなやかな体つき。

 肌は白く、髪はブラウンの長髪。

 泉で泳ぐ笑顔が眩しい。

 ここは喜ぶべきだろうか?

 俺は複雑な心境のまま裸で泉を泳ぐ少女姿のウェインさんを渋い表情で見ていた。

 俺はこのウェインさんがオークを瞬殺したのが、今でも信じられない。

 少女の姿で武器を持てば闘神にかわるウェインさんが少しだけ怖かった。

「山城、のぞきはよくないぞ。見たいならそこから出て堂々と見るが良い」

 ウェインさんにはバレていたみたいだ。

「堂々と少女の裸見せられちゃ、俺だって興奮しちゃいますよ。これで失礼します」

「そうか、あと1時間くらいしたら旅を再開するから準備しておけよ」

 ウェインさんは裸のまま隠すところも隠さずに堂々と言う。

 体によろしくないので俺はテントにさっさっと戻った。

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