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「モンスター・テイマー」と呼ばれた少年  作者: olupheus
第1章 覚醒する能力 –メザメルチカラ–
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幕間 とある冒険者の冒険譚

やっと、やっと投稿できる……!

お待たせしました。予告通りの、幕間話でございます。今回は導入編です。

 ある昼下がりのこと。

 グレイブを初めとした冒険者の一団は、商人達のキャラバンの護衛という大仕事を終え、中央都市(セントラル)で久々の休暇を満喫していた。

 一団のひとり、ミラはギルドハウスで紅茶を片手にくつろいでいた。その姿を見かけたギルドハウスのちいさな住人——クルムは、とてとてと足音を立ててミラに近づいた。ここから物語はスタートする。



 ――あら、クルム君。こんにちは。今日はどうしたの?

 またお話を聞きたいの? ふふ、相変わらず、こういうお話が好きなのね。


 今回はね、キャラバンっていって、たくさんの人がたくさんの馬車と一緒に移動するんだけど、その人たちの護衛をしてきたの。そう、いーーっぱい人がいたのよ。

 そんなにたくさんの人がどこに行ったかって? その人たちって、自分のお家が東の方にあるの。中央都市(ここ)でいっぱいお金を稼いだから、そのお金を持ってお家に帰るのよ。

 それで、バラバラに帰ったら魔物に襲われちゃうから、みんなにでまとまって帰ろうってことになったんだって。でも、やっぱり不安だったから、私達に付いて来てほしいってお願いされたんだ。それで一緒に東に行ってきたの。


 そのキャラバンに付いた冒険者は私達以外にもいたわ。規模が大きいから、一組だけじゃ護衛するには手が足りなかったの。みんなで協力して守りましょうってことね。

 キャラバンが出発したのは4日前の朝だったかしら。私達は一番前の方を担当したの。そう、キャラバンの先頭ね。みんな前を見たり、時々横を見たり、魔物に注意しながら進んだわ。


 出発した日はいい天気だったわね。雲も少なかったし、風もそよ風だったし。この時期だと、ちょうど色んなお花が咲く時期だったから、道なりにお花がいっぱい咲いてたの。とってもきれいだったわ。時々風に吹かれて、花びらがひらひら、って舞うの。キャラバンの人たちも楽しそうだったわ。


 それでね、今回のゴールって結構遠いところだったから、どうしても1日じゃ着かないの。だから、途中広いところが見つかったら、そこで野宿するのよ。めぼしい場所が見つかると、みんな思い思いにテントを広げたり、晩ご飯を作ったりして過ごすの。

 面白そう? ふふ、そうね、いつもと違う場所でご飯を食べるのも楽しいかもね。それで、夜になると夜行性の魔物が襲ってくるかも知れないから、交代で見張りをするの。私は夜遅い時間の担当だったわ。


 クルム君は夜寝ちゃうから分からないかもしれないけど、夜って、特に中央都市(セントラル)の外側だと、本当に暗くて、静かでね、ちょっとの風で木の葉が揺れると、結構大きな音に聞こえるんだ。空を見ると、数えきれないほどの星がキラキラしててね……。

 見張りだからホントはぼーっとしてちゃいけないんだけど、私はその雰囲気が好きだから、しばらく何も考えないで見入ってたの。バレたら、グレイブに叱られちゃうかな?


 その後は別の人と見張りを交代して、夜明けまで眠って。結局夜の間に魔物に襲われることはなかったかな。それで明るくなったらテントを片付けて、またキャラバンと一緒に移動したわ。


 それでお昼くらいに目的地に着いて、足りなくなりそうな物を補充して、昨日帰って来たの。キャラバンの護衛なんてあまりやったことなかったから、久しぶりに結構疲れちゃって、今日はお休みにしてもらったってわけ。


 これで今回のお話は終わりよ。……え、魔物に襲われなかったかって? ああ、行きで1回、帰りで1回、襲われたかな。帰りの方はそうでもなかったんだけど、行きの方はキャラバンがあったから、中々辛かったわね。


 そのお話も聞きたいの? そうねえ……。

次回、この小説初めての戦闘パート! 果たしてきちんとお伝えできるのか!

それは誰にも分からない……。


あ、さっき確認したらもうすぐ2500PVです。ブックマークも10件越え。

誠にありがとうございます。このお話が、皆様の彩りとなりますよう……。

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