足して欲しい日本の法律
登場人物
鈴木 尚也
主人公。サッカー部に所属のGK。
髪がサラサラしてるのが自慢。
学校で二番目のイケメン。
今日は尚也目線。
吉田 和
一年前、転入してきた。サッカー部所属のFW。
学校一のイケメン。
雪下 野々子
サッカー部マネージャー。和と付き合ってる。
少し茶髪がかった小柄な娘。
先生
サッカー部顧問。
朝、俺は学校に行くのがおっくうになる。理由はただ一つ、一番仲の良い吉田への想いだ。
俺は、吉田に恋をした。
しかし吉田は男で。どうやら俺は一般に言うホモにでもなったのだろう。
そんな事を考えながら学校へ行くのが嫌だ。吉田を好きだと認めたくない。
そんな時、後ろから声がした。
「なーおや!おっはよさん!」
吉田だ。この後ろから肩をポンっと叩くしぐさ、笑顔全てが愛おしい。
「おはよう。今日はののちゃんと一緒じゃないのか?」
「おお!野々子はマネージャーでやる事があるから先に行ったよ。」
「そかそか。登校中合うなんて珍しいな。」
「だなー!」
こんなたわいのない会話ですら嬉しい。
もし、吉田が俺の気持ちに気づいたらどうなるんだろうか。だいたい悪い予想はついているが。
女に産まれたかったと思いはしないが、やっぱり男同士は気持ち悪いんだろうな。
少し歪んだ考えを抱えながら吉田と話していると、吉田がある提案をした。
「尚也、野々子を驚かしに部室行かね?」
「お!良いね!行くか。」
「部室前だけど・・・、なんか暗くないか?」
「本当にののちゃん居んの?」
「いや、野々子は部室だって昨日言ってたし・・・。」
入ろうかと迷ったその時、かすかに声が聞こえた。
「吉田、なんか聞こえないか?やっぱののちゃん居るんじゃね?」
「そうか~?俺なんも・・・って、アレ・・・?この声・・・。」
「やっぱののちゃんだよね?入るか。」
静かに扉を開き、体を小さくして部室に入っった。奥の部屋に近づくに連れて声がどんどん聞こえてきた。
「・・・っあ。うう・・・、んあっ。」
俺は野々子に聞こえないように静に吉田が囁いた。
「野々子、泣いてんのか?」
「そうっぽいけど、なんでだよ。」
「え・・・お前が浮気とか?」
「しねーよ、バカ。」
野々子が泣いてるのかと思うと部屋に顔を出す事を迷った。そしてまた声がする。
「あっ、うっ、んんうっ・・・ふぁっ!んあっ!あああ!」
奇妙な声に疑問ができて吉田に聞いてみた。
「おい、ののちゃんてあんな感じでいつも泣いてんか?」
「いや、泣く時はめっちゃ大声で泣くし・・・。てか、この声もしかして・・・。」
「え?なんだよ。」
すると野々子はもっと声を張り上げて声を出し始めた。
「うあっあっ!!先生!!だめ、ああ!らめ!」
「雪下、そう言いながらいい顔してんじゃないか?」
「だ、だって、先生が・・・先生が・・・!」
「先生が何?僕が何?」
「そ、それい、言えないよ!!っあ!うう、あんあ!」
心配になって俺は吉田に聞いた。
「おい、この声ってま・・・。」
そう問いかけたその時、横を向くと吉田は泣いていた。吉田はドアの隙間から部屋の中を覗いていた。
俺も少し覗いてみると、先生の後ろ姿とののちゃんの足しか見えないが、何をしているかぐらいわかる。
「せ、せんしぇ・・・う、ああっら、だめ!」
「滑舌悪くなってるぞ。これくらいじゃサッカー部マネージャーは務まらないぞ。」
「せ、先生!頑張る、頑張りゅからぁっ!もう止めてよぉ!」
「良いの?じゃぁやめるよ。」
そう言って先生は行為をやめた。ののちゃんは拒否している。それが分かって吉田は少し安心した。
が、ののちゃんは言葉を発した。
「・・・先生。」
「なんだ。」
「・・・や、やめ・・・ないで。」
「え?聞こえなぞ。」
「や、やめな「ええ?」
するとののちゃんは大声で先生にいった。
「先生!やめないで!もっと、もっと、先生が欲しいよお!!」
後ろ姿で表情なんかわからないが、先生が嫌な笑みを浮かべたのはなんとなくわかった。
そして先生は無言でまた行為に及んだ。その光景は俺も釘付けだったが、それ以上に吉田が釘付けだった。大粒の涙をこぼし、先生と浮気したののちゃんに怒り、何もできな自分にも苛立ち始めた。
「よ、よし・・・だ。」
「っえ。」
俺の声でハッとしたのか、俺の手を引きその場を立ち去った。
吉田の気持ちとは裏腹にその時ものすごくドキドキした。
なぜかわからないが学校ではなく吉田の家に行くことになった。
「なぁ、尚也。」
「な、なんだ?」
「一つ、聞いても良いか?」
吉田はうつむいたまま聞いてきた。まさか、先生とののちゃんを殺して自殺するなんて聞かれたらどうしようかと思った。しかし、尚也が聞いてきた事は全然違うことだった。
「俺に落ち度ってあったかな。」
少しホッとしてしまう。
「落ち度なんて無いと思うぞ。」
「じゃぁ、なんだろうな。俺より先生が良かったのかな。」
「いや、そんな・・・ことないだろ。」
「尚也。」
「な、なに?」
吉田は急に俺を殴った。と言うより、押し倒した感じになった。
「お前さ、俺の事好きだろ?」
「え?」
驚いた。何で俺の気持ち知ってるのか。バレないようにずっと普通に接してきた。なんでだ。
「なんで?って顔してんな。俺も何で知ってんのか知らねーよ。」
「意味がわかんね。」
「俺、野々子一筋だった。でももういいや。」
「は?意味が分か。」
吉田は俺の唇に自分の唇を押し付けた。そして口が開き、舌が入る。
俺は今なにしてるんだ。誰となにをしているのか。まったく分からなくなるほどボーッとしてきた。
口と口が離れ、吉田が話始めた。
「吉田ってさ・・・ほんと綺麗な顔してんな。」
「学校一の色男に言われたくないし。」
「そんなの、人の評価だろ?なんで、俺の事好きなの?」
「え・・・。ってか、好きなんて言ってないし。」
「好きじゃないの?今の俺ならお前を受け入れるし、この先受け入れるチャンスはないよ。」
その言葉に迷ったが、そのチャンスを受け入れた。
「あのな・・・。俺、最初お前の事嫌いだった。」
「はぁ!?」
「お前がくる前は俺が学校一のイケメンだったらかさ。でもさ、お前の顔が本当に綺麗すぎて嫌いとか言う気持ちなんて消えた。」
「なんだよ、顔かよ・・・。」
「違う。顔も好きだよ。でも、お前のののちゃんへの一途さが俺を惹きつけたんだよ。」
「まぁその気持ちも無駄になったけどさ。」
「吉田、俺を受け入れるってどういう意味だよ?」
「・・・こう言う意味かな。」
そう言ってまた吉田は俺にキスをした。
数日後。
学校で俺と吉田がいる時間が増えた。女子は騒ぐし、一部のマニアもすごく喜んでいる。
吉田とののちゃんはわかれないまま今の関係が続いている。もちろん、ののちゃんと先生の関係も。
変わったことは、俺と吉田の関係が足された事ぐらいで学校は平和だ。
今日も学校帰りに吉田の家に行って甘い時間を過ごす予定だ。
俺はこのまま吉田と甘い時間を過ごしていきたいが、日本の法律では同性同士の結婚は許されていない。
もし俺が政治家になったら同性同士の結婚を認める法律を作ってやる。
はいヽ(´Д`;)ノ
初のBLなんです。
というかBLをあまり読まないので、
これでhshs///してくれる自身がないです・・・。
てかね、
タイトル思い出して急遽最後に文たしたからもっと駄作すぎて・・・
駄作ですがよろしくです(*´∀`*)