表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

my taste



登場人物


横下(ヨコシタ) 由紀(ユキ)

主人公。人物像は少しムチムチ型のロングヘアーの女の子。

何ごともゆっくりマイペース。甘い物大好き。

家庭科部に所属。

よくわからない言葉使いを使う。


石山(イシヤマ) 和哉(カズヤ)

由紀と同じクラスの男の子。甘い食べ物が苦手。

割かしイケメン。

剣道部所属(部長)。


三木(ミキ) 亜矢(アヤ)

家庭科部の顧問。家庭科の先生で、料理が得意。

40歳。

主人公ではないが、今回は三木先生目線で進行。


吉坂(ヨシザカ) 茉莉(マリ)

学校一の美少女。容姿端麗。少しドジなとこが男子的萌えポイントな本物の天然の持ち主。

演劇部所属。

「はい、では今月からお菓子作りを頑張りましょう!」

「はーい」

私の一言で生徒達はなんのお菓子を作るか、材料はどうするか考え始めた。

コンピューター室へ向かう者、図書室へ向かう者それぞれいたが、1人だけずっと紙を見つめている女子がいた。

「由紀ちゃん?どうしたの?」

「んへ?・・・おわぁ!!」

名前を呼ばれてやっと気づいたのか、ものすごく驚いていた。

「み、みきてぃ何?」

「由紀ちゃんは何作るか決めたの?」

そう聞くと由紀は少しうつむき始めた。

「どうしたの?」

すると由紀は重たい口を開けて私に聞いた。

「みきてぃ、今回お菓子じゃなきゃダメかな・・・?」

「一応部活で決めたことだしね~。なんで?」

由紀は、少し顔が赤くなった。しかし耳は既に真っ赤だ。どんどん赤くなって、トマトみたいな顔した由紀が私にまた聞いてきた。

「う、うちね・・・、和哉君のこと好きなん・・・。」

その一言を言っただけで、真っ赤なトマトの顔がもっと真っ赤になった。

「でね、和哉君に作ってあげよ思たんよ・・・。でもね、和哉君は甘い者嫌いなんよ・・・。みきて・・・いや、先生!どうしたら良いと思うん?」

私はしばらく考えた後、由紀にアドバイスをあげた。

由紀はそのアドバイス通りそのお菓子を一ヶ月頑張って研究をし、自分なりのお菓子を作った。

由紀はマイペースだが、その分の頑張りは人一倍。

今月のお菓子作りのナンバーワンは由紀で決まりだ。そういえば今日お菓子渡すって言ってたなぁ。

そう考えながら職員室で熱い緑茶を飲んでいると、由紀が勢いよく職員室に入ってきた。

「みきてぃ!!ど、どないしよ・・・。」

すぐにでも涙がでそうな顔で私に近づいてきた。他の先生達は驚いている。当然、私も。

「みきてぃ~・・・。」

「どうしたの?渡せなかったの?」

「違うの、いや、そうなんだけど違うの!!」

「どういう意味?」

「な、なんか、和哉君に渡しに行こうかと思ったんよ・・・。したらね、茉莉ちゃんがおったん!!」

「吉坂さん?吉坂さんがいただけなんでしょ?」

すると、由紀は泣き始めた。嗚咽していてよく聞き取れなかったが、言いたいことはわかった。

とりあえず由紀を落ち着かせ、由紀と一緒に家庭科室に向かった。

「みきてぃ・・・。うち、かなり泣いてたんね・・・。」

「まぁ、ドンマイだよ・・・。じゃぁ、由紀ちゃんが作ったケーキを食べますか!」

「・・・うん。」

ケーキの箱を開けると、そこには三角に切られた薄茶色のケーキがあった。

「先生がアドバイスとしてくれたお豆のケーキ・・・。和哉君の為に甘さ控えめにしたのに、甘いの大好きなうちが食べるはめになるなんてなぁ・・・。」

「まぁまぁ、しょげない!!食べよ食べよ!!」

小皿とナイフとフォークをそれぞれ二つずつ出した。

「・・・先生嫌がらせ?」

「え?・・・あ。」

嫌がらせではないがたまたま出したお皿の絵が手を繋いでいる男女で、おまけに真ん中にハートまで描いてある。

その絵を隠すようにケーキを置き、食べようとした。その時。

「由紀!!」

大声で由紀の名前を呼ぶ声。この声は和哉の声だ。

「由紀!なんでお前、俺にお菓子くれるって言ったのにくれないんだよ!」

和哉は由紀に近づきながら由紀に言った。しかし、由紀はうつむいている。

「ゆ、由紀・・・?どうした・・・?」

「・・・ま・・・ちょ・・・。」

「は?聞こえねーよ?何?」

「・・・ま・・・ちゃん・・・こ・・・くせに・・・。」

「く、くせ?」

「馬鹿!!」

そう言って由紀は家庭科室を飛び出してどこかへ行ってしまった。

呆然とする和哉。和哉に私は言った。

「石山君、アナタ石山さんとなんかしてたんじゃないの?」

すると和哉は一瞬ビクっとした。

「な、なんもしてないッスよ・・・。」

その嘘に私はイラっときた。

「アナタ、石山さんに甘いチョコをあーんしてもらったんでしょ?」

「え・・・。見てたんスか?」

「それは私じゃなくて由紀ちゃん。」

「え?!由紀が!!」

和哉はいきなりオロオロし始めた。もしかして、和哉も・・・。

「先生!先生の誤解は後で解くッス!だから、今は由紀の元へ行きます!さよなら!!」

そう言って和哉は家庭科室を飛び出した。

「ん~・・・。若いわねぇ。」


 後日。

手を繋いで歩いている男女。男はガッチリした割かしイケメンな男子。女は少しムチムチしたロングヘアーの女子。そう、和哉と由紀だ。真ん中にハートが浮かんでいそうなくらい熱いオーラが伝わってくる。

あの後、和哉は走って学校の中を隅々まで探した。しかし由紀は既に家に帰っていた。

和哉は由紀の家まで行き、由紀と話した。

『和哉君・・・なんに?』

『由紀!違うんだよ!お前が見たのは、演劇部の助っ人として呼ばれた時の演技のやつなんだよ!!』

『・・・嘘だ。』

『嘘じゃない!!』

『嘘だ!だって、チョコをあーんて、そんなラブラブすぎる演技あるわけないっぺ!』

『嘘じゃない!じゃぁ、石山に聞いてみろ!!』

『・・・二人でかばい合ってたら、茉莉ちゃんも嘘つくに決まってる。』

『だから、マジで演技なんだって!!』

『・・・だいたい、なんでそこまでしてうちに誤解解こうとしてん?』

『っえ?!』

和哉の顔が急に赤くなった。和哉はもじもじしながら由紀に言った。

『お、おおおお、俺はなぁ、お、おま・・・由紀、ゆゆゆ、由紀がなぁ・・・そ』

もじもじしてる和哉のの頬に由紀はキスをした。由紀ももちろん顔は真っ赤だ。

『ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ由紀!?』

真っ赤な由紀が真っ赤な和哉に想いを伝えた。

『うちね、ずーっとね、和哉君のこと好きだった。大好きだった。でもね和哉君、今何言ってるかわからんしね、なんか今から嫌いって言われんなら、想いを伝えて終わりにしようって思』

「って」と言おうとしたが、言えなかった。口が塞がれていた。和哉の口で。

由紀の口と和哉の口が離れた時、真っ赤な熟れたトマトの様な和哉が由紀に言った。

『俺は、お前のこと嫌いじゃない。むしろ大好きだ。それに、好きって伝えるのは女のお前からじゃなくて男のおれからだろ。考え方古いとか言うなよ!』

すっごく顔の赤い和哉の顔を見て笑う由紀。

『か、和哉君顔真っ赤!アハハ!!』

『ちょ、笑うなよ!!』

笑い声が涙を引かせた。

すると、笑いを取り戻した由紀が一旦家に戻り何かを持ってきた。

『・・・ん?なになに?』

『かーずや君!えい!!』

由紀は和哉の顔に何かを投げた。和哉の顔にベチャっという音と共に何かがついた。

『え?なにこれ?・・・てか甘っ!!』

由紀が投げたのは、お豆のケーキ。それも、自分が食べる用に生クリームをたっぷりつけたやつ。

『和哉君、うちのこと好きなら甘い物好きになってね!』

『はい?!じゃぁ、由紀も俺好みの味好きになれよ!』

『和哉君好みの味、元々うち食べれるから~!』

渋る和哉に、由紀は言った。

『うちの作る料理・・・うちの味を好きにならなきゃ、泣いちゃうからね!』

この甘い一言で、和哉は甘い物を克服するよう頑張り始めた。












はい。


2話終わりました( ゜ー゜)( 。_。)


最初は、由紀失恋パターンにしようかと思ったが

なんか、2話目で失恋て・・・(;´Д`)

って思ったんで無理やりハッピーエンドパターンに。


文才が欲しいヽ(●´ε`●)ノ ホスィ


次は、一風変わった物を書こうかと考えてます(*´∀`*)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ