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記憶2

 いや、そんな青春を感じることない青春時代からではない。よく思い出すと中学時代だったかもしれない。

 

自慢ではないが、この三年間で九回はイジメにあっている。この回数は多いはずだ。それが原因だったのかもしれない。それで独りが好きになったんだろうか。


 まあ、単純計算をすると一学期に一回という頻度だ。ということは常にイジメられていたことになる。殆ど一人でいた記憶がある。


 あれっ!


 そうだったのか私は?もしかしなくてもイジメられっ子だったんだ…。全く気がつかなかった。


 思い出せば思い出すほどクラスメイトと一緒にいた記憶がない。


 体育の時は一向にペアが決まらず一人で準備運動を始めようとする私に教師がしょうがなしにペアと最初はなっていたが、しばらくするとペアとなれば教師が私の所に来ていた。そのおかげで、クラスメイトの前で見本として、一緒に前に出て柔軟や説明の見本役をしていた。


 評価の時も私だけ出席番号順ではなく、一番最初に卓球を教師と打ち合った。


 勝負の結果はなぜか勝ってしまった。真面目に取り組みすぎてしまったのだ。汗を拭きながら本来一番である二人を見ていたような気がする。なんか申し訳ない気持ちに一杯になってしまった。


 こんな感じに体育の授業は過ぎたが、得に不快に思ったことはなかった。むしろ、有意義だった気がする。中学生では出せない能力で相手をして貰えたのだから有り難いことだ。


 三年生なるころには教師に勝つことが多くなり、虚ろな眼をした体育教師は転勤した。


 新しい教師も同様に私を扱ったが運動神経が悪いらしく毎回私が有利な立場となり代表として見本役となってしまっていた。


 でも、なんで三学期がもう直ぐ終わるという所で急に転勤しちゃったんだろう。


 何回か体育の自習をやったが、様々なボールが飛び交ってる中、読みかけだった心理学書を読んでいた記憶がうっすらある。


 他の教科も同じといえよう。ペアであれば教師と、グループであれば教師が割り振っていた。


 私はいつも有意義に授業を受けていた。


 おかしい。キッカケが見つからないぞ。

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