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嘘吐き、と。  作者: 蜂矢
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鳥のさえずりで目が覚める―――訳も無く。

当たり前の一日を耳障りなアラームが知らせた。

時刻は午前6時。

ばしり、

手で時計を止めると、盛夏せいかは重たい瞼を開いた。


「・・・・・・まだ眠いんだっつの」


硬いベットの上で軽く腕を伸ばすと盛夏は薄っぺらい布団を蹴飛ばした。

コレは盛夏の一日の始まりの決まりでもある。


『――――となるでしょう。ラッキーアイテムは・・・』


昨夜から点けっぱなしだったのだろう、テレビは今日も無機質な声で占いを伝えていた。


『――そして今日の一位は、おめでとう御座います!おひつじ座の貴方!』

「・・・、」

『今日は今までに無い・・・』


「・・・・・・あーー、」


今日も見逃した。

盛夏はいつも自分の占いを見逃す。6時になると1分間のみ占いが始まる。しかし盛夏はいつ起きても自らの順位を知ることが出来ないのだった。まあ、


「今学期中に見よー・・・と」


さして努力もしないのだが。



  ***** ***** *****



「今学期も、誰一人欠けることも無く・・・」


後期最初の朝礼。校長の長い話に生徒は耳を傾けていた。盛夏もその話をにこやかな笑顔で聞き流している。決して学校以外では見せない笑顔。曇りも無く人懐っこい笑顔だが、この笑顔の下で盛夏は「くそ、なげんだよ」と校長の相原忠司あいはらただしに暴言を吐いていた。


「――では、今学期も張り切っていこう!!!」

『起立』


司会を進める生徒会の女子が表情も変えずに言葉を口にした。

マイクから流れる声を合図に今まで寝ていた者、真剣に話を聞いていた者、様々な生徒が席を立つ。

がらがら、


『姿勢、礼。』

『着席。』


がしゃん。


午前8時40分。

今日は朝礼(主に校長の長い話だが)でSHRの時間は過ぎている。

生徒は足早に体育館から教室に移動していた。もちろん盛夏も。


「モカせーんせぃっ!」


がばっ、


「ん?・・・ああ、萌香ちゃん??」


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