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出会いは普通でいい

今の職場に転職してから一年経ち、さすがに職場にも慣れてきた頃、自宅の最寄り駅に雰囲気の良い小料理屋を見つけた。

アサインされていた案件の作業もだいぶ落ち着き、終業後に余裕ができるようになっていたこともあり、晩飯を兼ねてその店に入った。

店内は全体的に和を感じる内装になっていて、

カウンターの中には40代くらいの男性、女性ともに割烹着を身に纏っている。

大将と女将って言葉がぴったりの二人だ。夫婦か何かなんだろうか。


「いらっしゃいませ。カウンターへどうぞ」


そう店内を見渡していると、カウンターの中にいた女将(仮称)が案内をしてくれた。


「はい、おしぼりどうぞ」

「ありがとうございます」


女将(仮称)が暖かいおしぼりを持ってきてくれた。外はかなり冷え込んでいたので、暖かいおしぼりはかなり助かる。


「外かなり寒かったでしょ」

「そうですね。日中はそこまで寒くなかったし勘弁してほしいですね……」

「12月に入って一気に気温も落ちたからねぇ……熱燗とかおすすめよ」

「後でいただきます。とりあえず生ビールと枝豆とだし巻きをお願いします」

「はい、かしこまりました。お通し持ってくるわね」


他愛もない世間話をしつつ、メニューを見ながら注文をする。

注文からすぐにお通しとビールと枝豆を持ってきてくれ、一人飲みの開始だ。

人と行く飲みもいろいろな話ができて楽しいが、一人で飲むのもなかなか乙なものだ。(まあ、あまり行くわけではないが……)


「すみません、喫煙所ってありますか?」

「おタバコなら店出てすぐ脇にあるから、そこで吸ってね」

「了解です、ありがとうございます。」


ジャケットを着て店の外に出て、タバコに火をつける。

ベンチに座って吸っていると、対面に座っている女性と目が合う。


「お兄さん一人?」

「そうですね」

「私と一緒だ。ついでに吸ってる銘柄も一緒だね」

「え、お姉さんもこれ吸ってるんですか?」


声をかけられたので、返事をしていると俺のタバコと一緒のものを吸っていると女性から言われた。


「そうだよ」

「そこそこ重たいの吸ってるんですね」

「これくらいじゃないともう吸ってる気しなくて」


ははっ、と軽く笑いながらそう言うが、何か事情がありそうだ。

まあそこまで興味は湧かなかったし、深刻な話をされても困りそうだから聞かないことにした。


「てかさ、お兄さん一人なら一緒に飲もうよ。私も一人だし」

「え、まあいいですよ」

「やった。じゃあ名前教えて」

崎守(さきもり) 昂輝(こうき)です」

「こうきさんか。私は鏑木(かぶらぎ) 優香(ゆうか)です、よろしくね」

「よろしくです、鏑木さん」

「優香でいいよ」

「じゃあ優香さんで」


優香さんから突然一緒に飲もうと誘われ、特に問題はなかったから了承した。


(かなりフランクな人だな……)


優香さんは端正な顔たちをしていて、身長はそこそこ高めだ。160cmくらいはあるだろうか。

芸能活動をしていると言われても素直に受け入れられるくらいには、美人と来た。

俺とじゃなくても飲む相手はいそうだが、今日は一人で来ているらしい。


「昂輝さんは明日休み?」

「明日は休みですね」

「よし!じゃあ今日は飲もー!」

「優香さんも明日は休みなんですか?」

「私は自分で決められるんだよね」

「自営業系ですかね?羨ましい……」

「あんま良くないことも多いけどねー」

「そうなんですね」

「まあ、どんな業種もそんなもんですよね」

「そそ」


お互いにある程度、自己紹介が終わったところで二人で店に戻る…

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