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奈々美さんの裏の顔  作者: 暁の裏


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19/21

第18.5話 side:由美「人生が色づく瞬間をみた」

本編キャラクターの設定資料を一部作ったので上げさせて頂きます。


渡部元樹わたべ もとき


●基本情報

・誕生日:9月4日(乙女座)

・年齢:15歳

・学年:高校1年生

・学校:黒峠高校

・身長:170cm

・体重:58kg

・血液型:O型

・部活:なし


【柊奈々ひいらぎ ななみ

●基本情報

・誕生日:12月15日(射手座)

・年齢:15歳

・学年:高校1年生(転校生→再転校)

・学校:黒峠高校→桜ヶ丘高校

・クラス:1年A組(黒峠高校時代)

・身長:158cm

・体重:45kg

・血液型:O型

・部活:なし


上野玲うえの れい


●基本情報

・誕生日:10月25日(蠍座)

・年齢:15歳

・学年:高校1年生

・学校:黒峠高校

・クラス:1年A組

・身長:162cm

・体重:50kg

・血液型:A型

・部活:なし(以前は運動部所属)


木口光明きぐち みつあき


●基本情報

・誕生日:4月15日(牡羊座)

・年齢:16歳(早生まれではなく留年でもない、設定ミスの可能性)

・学年:高校1年生

・学校:黒峠高校

・クラス:1年A組

・身長:165cm

・体重:60kg

・血液型:B型

・部活:サッカー部


山田未菜やまだ みな


●基本情報

・誕生日:8月15日(獅子座)

・年齢:15歳→16歳(物語中に誕生日を迎える)

・学年:高校1年生

・学校:黒峠高校

・クラス:1年B組(別クラス)

・身長:156cm

・体重:47kg

・血液型:O型

・部活:なし



渡部由美わたべ ゆみ


●基本情報

・誕生日:1月1日(山羊座)

・年齢:13歳

・学年:中学2年生

・学校:黒峠中学校

・クラス:2年生

・身長:153cm

・体重:43kg

・血液型:O型

・部活:運動部(バレーボール部)



 待ちに待った夏休み。


 私、渡部由美は、ベッドの中で目覚まし時計が鳴る前に目を覚ました。

 いつもなら朝練があるから早起きだけど、今日は部活が休みの日。

 それなのに目が覚めちゃうなんて、きっと昨日奈々美さんから来たメッセージのせいだ。


『由美ちゃん、お兄さんの様子はどう?』


 シンプルな一文。でもその裏には、奈々美さんのお兄ちゃんへの深い愛情が込められている。

 私は布団の中でスマホを取り出して、昨日の出来事を思い返す。


 お兄ちゃんは最近、ちょっと元気がない。

 いや、正確には「複雑な表情」をしている。

 奈々美さんが転校してから、しばらく経った。

 最初は解放されたみたいにほっとしてたけど、今は何か物足りなさそうな顔をすることが増えた。


「やっぱり、奈々美さんのことが気になってるんだ…」


 私は小さく呟いて、ベッドから起き上がる。

 窓から差し込む朝日が、部屋を明るく照らしていた。蝉の声が賑やかに響いている。夏の匂いが、窓の隙間から入ってくる。


 階段を下りると、キッチンからお母さんの声が聞こえてきた。


「由美、起きたの? 早いわね」

「うん、なんか目が覚めちゃって」

「元樹はまだ寝てるわよ。夏休み初日から朝寝坊なんて」


 お母さんは苦笑いしながら、朝食の準備をしている。

 私はテーブルに座って、スマホを見る。奈々美さんにどう返信しようか迷っていた。


『お兄ちゃん、最近少し寂しそうです。でも元気にしてます』


 送信ボタンを押す。

 すぐに既読がついた。奈々美さん、早起きなんだな。


『そう。ありがとう、由美ちゃん。また連絡するね』


 短い返信だけど、私には奈々美さんの気持ちがよく分かる。

 お兄ちゃんのことを、本当に大切に思っているんだ。


「由美、ぼーっとして。朝ごはんできたわよ」

「あ、うん!」


 慌ててスマホをポケットにしまう。

 お母さんには言っていないけど、もし私が奈々美さんに協力してるって知ったら、きっと怒られる。でも、私はこれが正しいことだって信じてる。


 だって、奈々美さんとお兄ちゃんは運命の相手なんだから。




 朝食を食べ終わった私は、自分の部屋で着替えをしていた。

 今日は友達と約束がある。中学二年の同級生、佐藤愛美(さとうまなみ)田中結衣(たなかゆい)と一緒に、駅前のショッピングモールに行く予定だ。


 スマホが鳴る。愛美からだ。


『由美ー! 何時に出る?』

『11時くらいかな』

『了解! じゃあ11時半に駅前で!』

『りょーかい!』


 私は鏡の前に立って、髪を結び直す。

 普段は部活用に簡単な一つ結びだけど、今日はもう少し可愛くしたい。でも、どうやって結んだらいいか分からない。


「お母さん、ちょっと髪結んで!」

「はいはい」


 お母さんが部屋に入ってきて、手際よく髪を編んでくれる。


「珍しいわね、由美が髪型気にするなんて」

「だって、今日は友達と遊ぶんだもん」

「ふふ、可愛いわね」


 鏡に映る自分を見て、少し照れくさくなる。

 普段はスポーツばかりで、こういうオシャレとは無縁だったけど、最近ちょっと気になり始めた。奈々美さんみたいに、綺麗になりたいって思うようになったんだ。


「由美も、そろそろ恋とかするのかしら」

「え!? しないよ!」

「あら、そう? お母さんは中二の時、もう好きな子いたけどな」

「お母さん、恥ずかしいこと言わないで!」


 顔が熱くなる。

 確かに、最近ちょっとだけ気になる男子はいる。同じクラスの山下翔太(やましたしょうた)くん。  いつも優しくて格好いい。でも、それを誰にも言ったことはない。


「じゃあ行ってきます!」

「気をつけてね。夕方までには帰ってきなさいよ」

「はーい!」


 玄関を出て、夏の日差しを浴びる。

 蝉の声が一段と大きく響いて、夏休みが始まったんだって実感が湧いてくる。




 駅前のショッピングモールは、夏休み初日とあって人でいっぱいだった。

 愛美と結衣は、すでに待ち合わせ場所に到着していた。


「由美ー!」

「おっそーい!」


 二人が手を振ってくる。

 愛美は明るい茶色の髪をポニーテールにしていて、結衣は黒髪をショートボブにしている。二人とも私と同じバレー部で、いつも一緒に行動している。


「ごめんごめん、準備に手間取っちゃって」

「珍しいじゃん、由美が髪型気にするなんて」


 愛美がにやにや笑う。


「も、もう! たまにはいいでしょ!」

「ふふ、可愛いよ。似合ってる」


 結衣が優しく微笑む。

 結衣はいつも落ち着いていて、クラスのみんなからも人気がある。私はこの二人と友達でいられることが、とても嬉しい。


「じゃ、行こっか!」


 三人でエスカレーターに乗って、二階のファッションフロアへ向かう。

 可愛い服がたくさん並んでいて、見ているだけで楽しい。


「ねえねえ、これどう?」


 愛美がピンクのワンピースを手に取る。


「可愛い! 愛美に似合いそう」

「でしょ? 試着してみよっかな」

「私も何か探そうかな」


 結衣も洋服を見始める。

 私も店内を歩き回るけど、正直どれが自分に似合うのかよく分からない。普段はジャージばかりだから、ファッションセンスには自信がない。


「由美、これとか似合いそう」


 結衣が白いブラウスを持ってきてくれた。


「え、でもこれって……ちょっと大人っぽくない?」

「だからいいんじゃん。由美、最近大人びてきたし」

「そ、そうかな」


 照れくさくなりながら、試着室に向かう。

 鏡に映る自分を見て、少しドキドキする。確かに、いつもと違う自分がそこにいる。


「どう?」


 外から愛美の声がする。


「うん、まあまあかな」

「見せて見せて!」


 カーテンを開けると、二人が目を輝かせる。


「似合ってるじゃん!」

「うん、すごく可愛い!」


 二人の反応に、私も嬉しくなる。

 でも、ふと思う。この服を着て、もし山下くんに会ったら、どう思われるだろうって。


「……やっぱりやめとこうかな」

「え、なんで? せっかく似合ってるのに」

「だって、私にはまだ早いっていうか」


 正直な気持ちを言う。

 愛美と結衣は顔を見合わせて、くすっと笑った。


「由美って、そういうとこ可愛いよね」

「うん、純粋って感じ」

「もう、からかわないで!」


 顔が熱くなる。

 結局、ブラウスは買わないことにした。でも、いつか着る日が来るかもしれない。そう思って、写真だけ撮っておくことにした。




 ショッピングを終えた私たちは、モールの中にあるカフェに入った。

 三人でテーブルを囲み、それぞれ好きなドリンクを注文する。


「やっぱり夏はアイスコーヒーだよね」


 愛美がストローを刺しながら言う。


「私はレモネードにした」


 結衣が黄色い飲み物を一口飲む。


「私はオレンジジュース!」


 定番だけど、やっぱり美味しい。

 三人で乾杯をして、笑い合う。


「ねえねえ、由美」


 愛美が身を乗り出してくる。


「最近、お兄さんの様子どう?」

「え? 何で急に?」

「だって、クラスの子たちが噂してたんだよ。由美のお兄さん、超美人の彼女がいるって」


 心臓がドキッとする。

 奈々美さんのことだ。みんな、知ってるんだ。


「あ、うん。まあ、そうかも」

「そうかもって! 詳しく教えてよ!」


 愛美が興味津々で聞いてくる。


「えっと、転校生で、すごく綺麗な人なんだ」

「へえ、どんな人?」

「黒髪で、大人っぽくて……ちょっとミステリアスな感じ」


 私は奈々美さんの第一印象を思い出しながら話す。


「いいなあ。私も綺麗なお姉さんみたいな彼女欲しい」

「愛美、何言ってるの」


 結衣が苦笑いする。


「でもさ、由美はどう思ってるの? お兄さんの彼女のこと」

「私? 私は……」


 言葉に詰まる。

 本当のことは言えない。奈々美さんに協力してることも、お兄ちゃんと奈々美さんが運命の相手だって信じてることも。


「……いい人だと思うよ。お兄ちゃんにはもったいないくらい」

「ふーん」


 愛美は少し不満そうだったけど、それ以上は聞いてこなかった。


「でもね」


 結衣が静かに口を開く。


「お兄さん、最近元気ないって聞いたよ」

「え?」

「由美の同じクラスの男子から聞いたんだけど、卒業した部活の先輩で元樹さんと仲良い人がいるんだって」


 それは多分、光明さんのことだ。

 お兄ちゃんの親友で、サッカー部のエース。


「確かに、ちょっと元気ないかも」

「彼女と何かあったの?」

「うーん、よく分かんない」


 嘘じゃない。私にも全部は分からない。

 奈々美さんが転校してから、お兄ちゃんがどう思ってるのか、本当のところは聞けていない。


「まあ、恋愛って難しいよね」


 愛美がため息をつく。


「私も好きな人いるけど、全然進展しないし」

「え!? 愛美、好きな人いるの!?」


 私は驚いて声を上げる。


「え、まあね」


 愛美が頬を赤らめる。


「誰!? 教えて!」

「それは秘密」

「ずるい!」


 三人で笑い合う。

 こういう他愛もない話が、とても楽しい。


「じゃあ結衣は?」

「私は……まだかな」


 結衣が少し照れながら答える。


「嘘だ! 絶対いるでしょ!」

「本当にいないよ」

「じゃあ由美は?」


 愛美が意地悪そうに笑う。


「わ、私は……」


 山下くんの顔が頭に浮かぶ。

 でも、それを言う勇気はない。


「……いないよ」

「嘘つけー! 顔真っ赤じゃん!」

「も、もう!」


 顔を両手で覆う。

 二人は楽しそうに笑っている。


 こういう時間が、私は一番好きだ。

 お兄ちゃんのことも、奈々美さんのことも、全部忘れて、ただの中学生の女の子でいられる。




 カフェを出て、私たちは駅前で解散した。

 愛美と結衣に手を振って別れ、一人で家路につく。


 夕方の日差しは、朝ほど強くない。

 蝉の声も少し静かになって、代わりに鳥のさえずりが聞こえてくる。


 商店街を抜けて、住宅街に入る。

 そこで、見覚えのある背中を見つけた。


「……お兄ちゃん?」


 お兄ちゃんが、一人で歩いている。

 手には買い物袋を持っていて、どこかに買い物に行った帰りみたいだ。


「お兄ちゃーん!」


 走って近づく。

 お兄ちゃんは振り返って、少し驚いた顔をする。


「由美? どうしたんだ、こんなところで」

「友達と買い物してきたの。お兄ちゃんこそ、何してたの?」

「ああ、ちょっとコンビニで」


 袋の中を見ると、お菓子とジュースが入っている。


「またジャンクフードばっかり」

「たまにはいいだろ」


 お兄ちゃんはいつもの調子で返すけど、その表情はどこか暗い。

 私は並んで歩きながら、横顔をちらちらと見る。


「……ねえ、お兄ちゃん」

「なんだよ」

「最近、元気ないよね」

「……気のせいだろ」

「嘘。お母さんも心配してたよ」


 お兄ちゃんは黙り込む。

 しばらく沈黙が続いて、私は言葉を選ぶ。


「……奈々美さんのこと?」


 その名前を出した瞬間、お兄ちゃんの足が止まった。

 顔を見ると、複雑な表情をしている。


「……なんでそう思うんだよ」

「だって、奈々美さんが転校してから、ずっとそんな感じだもん」


 お兄ちゃんは深くため息をつく。


「……由美には、関係ないだろ」

「関係あるよ! お兄ちゃんは私の大事な家族なんだから」


 私は真剣に言う。

 お兄ちゃんは少し驚いたような顔をして、それから小さく笑った。


「……そうか。ありがとな」

「それで、どうなの? 奈々美さんのこと、まだ好きなの?」


 ストレートに聞く。

 お兄ちゃんは困ったような顔をして、空を見上げた。


「……わからない」

「わからない?」

「最初は怖かった。束縛されて、自由がなくて」


 お兄ちゃんがゆっくりと話し始める。


「でも、いなくなったら……なんか寂しいっていうか」

「それって、好きってことじゃん」

「……どうだろうな」


 お兄ちゃんは苦笑いする。


「本当に好きなのか、それとも依存されてたから離れられなかっただけなのか」

「お兄ちゃん、難しく考えすぎだよ」


 私は笑って言う。


「好きなら好き、嫌いなら嫌い。それだけじゃん」

「……お前、意外と単純だな」

「単純じゃないもん! でも、恋愛なんて最後は気持ちだけでしょ?」


 お兄ちゃんは何も言わずに歩き出す。

 私もその横に並んで、二人で夕暮れの道を歩いた。


「……由美」

「なに?」

「もし俺が、奈々美に会いに行くって言ったら、どう思う?」


 その質問に、私の心臓が跳ねる。

 これは、奈々美さんに伝えるべき情報だ。


「……会いに行けばいいじゃん」

「そうか」

「うん。後悔するより、行動した方がいいよ」


 お兄ちゃんは小さく頷いた。

 私は心の中で、奈々美さんに連絡する文章を考え始めた。




 家に帰って、夕食を済ませた後、私は自分の部屋でスマホを開いた。

 奈々美さんにメッセージを送る。


『奈々美さん、大事な話があります』


 すぐに既読がつく。

 そして、返信が来る。


『どうしたの?』

『お兄ちゃん、奈々美さんに会いたがってます』

『……本当?』

『はい。今日、帰り道で一緒になった時、そう言ってました』


 しばらく返信が来ない。

 奈々美さんは今、どんな表情をしているんだろう。


『ありがとう、由美ちゃん。とても大切な情報よ』

『奈々美さん、会ってあげてください』

『うん、考えておくね』


 メッセージのやり取りはそこで終わった。

 私はベッドに横になって、天井を見つめる。


「お兄ちゃんと奈々美さん、うまくいくといいな」


 小さく呟く。

 二人は本当に運命の相手だと、私は信じている。幼い頃に出会って、また再会して。それって、運命以外の何物でもない。


 でも、心のどこかで少しだけ不安もある。

 奈々美さんは本当に、お兄ちゃんを幸せにできるんだろうか。

 お兄ちゃんは本当に、奈々美さんと一緒にいて幸せなんだろうか。


「……考えすぎかな」


 頭を振って、不安を払い拭う。

 私がやるべきことは、二人を応援することだけ。それ以外のことは、二人が決めればいい。


 スマホを充電器に置いて、布団に潜り込む。

 明日はまた部活の練習がある。夏の大会に向けて、頑張らなきゃ。




 翌日、私は朝早くから学校の体育館に向かった。

 夏休み中も、バレーの練習は続いている。


「おはよー!」

「おはよう、由美!」


 愛美と結衣が、すでに体育館で準備体操をしている。

 他の部員たちも集まり始めて、体育館は活気に満ちている。


「よし、みんな集まったな」


 キャプテンの先輩、三年生の高橋みどり先輩が声をかける。


「今日も基礎練習からいくぞ。まずはレシーブから」

「はい!」


 全員で声を揃える。

 夏の体育館は蒸し暑くて、すぐに汗が流れてくる。でも、そんなことは気にならない。バレーボールをしている時が、私は一番楽しい。


「由美、ナイスレシーブ!」

「ありがとうございます!」


 先輩に褒められて、嬉しくなる。

 私はまだまだ下手だけど、少しずつ上手くなってる実感がある。


 練習が一段落して、給水タイムになる。

 みんなでベンチに座って、水を飲む。


「暑いね」

「本当に。でも、この暑さに負けてたら試合で勝てないからね」


 高橋先輩が笑う。


「そういえば由美」


 先輩が私の方を向く。


「お前の兄貴、高校生だっけ?」

「はい、高一です」

「サッカー部の先輩から聞いたんだけど、彼女と別れたらしいな」

「え……?」


 心臓がドキッとする。

 別れた? お兄ちゃんと奈々美さんが?


「いや、正確には彼女が転校したって聞いたけど」

「あ、はい……そうみたいです」


 動揺を隠しながら答える。


「お前の兄貴、結構有名なんだよな。美人の彼女がいたって」

「そ、そうなんですか」

「まあ、若いうちの恋愛なんて、うまくいかないことの方が多いけどな」


 先輩はそう言って、水を飲む。

 私は胸がざわざわする。


「……先輩」

「ん?」

「恋愛って、難しいんですか?」

「難しいよ。特に、相手のことを本当に理解するのは」


 先輩は遠くを見つめる。


「でも、だからこそ面白いんだと思う」

「面白い……」

「うん。相手を知ろうとして、自分も変わっていく。それが恋愛なんじゃないかな」


 先輩の言葉が、心に染みる。

 お兄ちゃんと奈々美さんも、そうやってお互いを理解していくんだろうか。


「休憩終わり! 次はスパイク練習だ!」


 キャプテンの声で、みんなが立ち上がる。

 私も慌てて水筒をしまって、コートに戻る。


 でも、頭の中は先輩の言葉でいっぱいだった。




 午後の練習が終わって、私は一人で図書館に向かった。

 夏休みの宿題が山ほどあって、まだ全然手をつけていない。特に読書感想文が厄介だ。


 町の図書館は、古いけれど落ち着いた雰囲気がある。

 エアコンが効いていて、外の暑さを忘れられる。


「何か面白い本ないかな」


 書棚を眺めながら、適当に本を手に取る。

 でも、どれもピンとこない。


「由美ちゃん?」


 突然、名前を呼ばれて振り返る。

 そこには、見覚えのある女性が立っていた。


「玲さん!」


 お兄ちゃんの幼馴染、上野玲さんだ。

 ボーイッシュな髪型が似合っていて、いつも明るくて優しい。私も玲さんのことが大好きだ。


「奇遇だね。由美ちゃん、宿題?」

「はい、読書感想文で……何かオススメありますか?」

「読書感想文かあ。えっとね」


 玲さんは書棚を見回して、一冊の本を取り出す。


「これなんてどう? 感動するし、読みやすいよ」

「ありがとうございます!」


 本を受け取って、表紙を見る。

 青春小説らしい。面白そうだ。


「玲さんは、何しに来たんですか?」

「私? 私も宿題。あと、ちょっと気晴らし」

「気晴らし?」


 玲さんは少し困ったような笑顔を見せる。


「最近、色々考えることがあってね」

「……もしかして、お兄ちゃんのこと?」


 私が聞くと、玲さんは驚いたような顔をする。


「由美ちゃん、鋭いね」

「だって、玲さんとお兄ちゃん、昔から仲良しじゃないですか」

「そうだけど……」


 玲さんは少し視線を落とす。


「最近、元樹と話す機会が減っちゃって」

「そうなんですか」

「奈々美さんがいた時も、いなくなってからも、なんか距離ができちゃったっていうか」


 玲さんの声が、少し寂しそうに聞こえる。

 私は心の中で、少し罪悪感を覚える。


「でも、玲さんとお兄ちゃんは幼馴染じゃないですか。絶対大丈夫ですよ」

「そうだといいんだけどね」


 玲さんは笑うけど、その笑顔は少し無理をしているように見える。


「由美ちゃん」

「はい?」

「もし元樹が何か悩んでたら、教えてくれる?」

「……はい」


 私は頷く。

 でも、心の中では複雑な気持ちだ。


 玲さんにも、お兄ちゃんのことを教えるべきなんだろうか。

 でも、私は奈々美さんに協力してる。玲さんに全部話すわけにはいかない。


「ありがとう。じゃあ、私はこれで」

「はい、また!」


 玲さんは手を振って、図書館を出ていく。

 私は本を抱えたまま、その後ろ姿を見送った。


「……玲さん、ごめんなさい」


 小さく呟く。

 でも、私がやるべきことは変わらない。




 町では夏祭りの準備が始まっていた。


 私は愛美と結衣と一緒に、商店街の飾り付けを手伝うことになった。

 町内会のボランティアで、中学生や高校生が集まっている。


「わあ、すごい人」

「本当だね」


 商店街には、提灯や短冊が飾られている。

 屋台の準備をしている人たちもいて、祭りの雰囲気が高まっている。


「由美たち、こっち手伝って!」


 町内会の人が声をかけてくる。

 私たちは提灯を吊るす作業を手伝うことになった。


「これ、結構重いね」

「うん、気をつけて」


 三人で協力しながら、提灯を一つずつ吊るしていく。

 汗をかきながらも、楽しい作業だ。

 作業が終わって、私たちは近くの公園で休憩することにした。

 自動販売機で飲み物を買って、他愛もない話をしてから帰路に就いた




 公園を出て、家に向かって歩いていると、前から誰かが歩いてくる。

 顔を上げて、目を見開く。


「山下くん……」


 同じクラスの山下翔太くんだ。

 いつも優しくて格好いい。私が気になってる人。


「あ、渡部さん」


 山下くんが気づいて、手を上げる。


「こんにちは」

「こ、こんにちは」


 緊張して、声が上ずる。

 山下くんは爽やかに笑う。


「今日は祭りの手伝い、お疲れ様」

「あ、ありがとうございます。山下くんも手伝ってたの?」

「うん、ちょっとだけね」


 二人で並んで歩き始める。

 心臓がドキドキして、何を話していいかわからない。


「渡部さん、バレー部だよね」

「うん」

「最近、試合あるの?」

「八月の終わりに大会があるよ」

「へえ、頑張ってね」

「ありがとう」


 短い会話だけど、嬉しい。

 山下くんは優しい。いつも後輩にも気を使ってくれる。


「そういえば」


 山下くんが口を開く。


「渡部さんのお兄さん、渡部元樹さんだよね」

「え、うん」

「友達が同じクラスでさ。最近元気ないって聞いたけど、大丈夫?」


 その質問に、私は驚く。

 山下くんまで、お兄ちゃんのことを心配してくれてるんだ。


「ああ、まあ……ちょっと色々あって」

「彼女さんと別れたんだっけ?」

「……別れたわけじゃないよ。転校しただけで」

「そっか。でも、寂しいよな」


 山下くんが優しく言う。


「俺も去年、彼女と別れたからわかるよ。辛いよな」

「山下くん、彼女いたの」

「うん。でも、もう吹っ切れた」


 山下くんが笑う。

 その笑顔がとても眩しくて、私は顔が熱くなる。


「渡部さんは、好きな人とかいるの?」


 突然の質問に、心臓が跳ねる。


「え、あ、その……」


 言葉に詰まる。

 まさか、目の前にいるあなたです、なんて言えない。


「ご、ごめん。答えにくかったよね」


 山下くんが慌てて謝る。


「ううん、大丈夫」


 顔を真っ赤にしながら答える。

 山下くんは少し笑って、また歩き出す。


「じゃあ、俺こっちだから」

「また学校で」

「うん、またね」


 山下くんが手を振って、別の道に消えていく。

 私はその場に立ったまま、しばらく動けなかった。


「……ドキドキした」


 胸に手を当てる。

 これが、恋なのかな。

 世界が景色が違って見える気がした。

 家に帰る足取りが、少し軽くなった。




 それから数日たち夏祭りの日がやってきた。 

 町中が賑やかで、屋台の匂いが漂っている。


 私は浴衣を着て、愛美と結衣と一緒に祭りに来ていた。


「由美、その浴衣似合ってるよ!」

「本当? ありがとう」


 お母さんに着付けてもらった浴衣。

 水色の花柄で、帯は黄色。お気に入りの組み合わせだ。


「じゃあ、屋台見て回ろう!」


 三人で祭りを楽しむ。

 たこ焼き、かき氷、射的。どれも楽しい。


「ねえねえ、あそこに金魚すくいがあるよ!」


 愛美が指差す。

 私たちは金魚すくいの屋台に向かう。


「これ、難しいんだよね」

「でも、やってみたい!」


 三人でチャレンジする。

 でも、すぐにポイが破れてしまう。


「あー、ダメだった」

「私も」


 笑いながら、次の屋台に向かう。

 そんな時、人混みの中に見覚えのある顔を見つけた。


「……山下くん」


 山下くんが、友達と一緒に歩いている。

 心臓がドキドキする。


「由美、どうしたの?」

「あ、ううん」


 慌てて視線を逸らす。

 でも、愛美は気づいたみたいだ。


「もしかして、山下くん?」

「え……」

「由美、山下くんが好きなの?」

「ち、違うよ」

「嘘だ! 顔真っ赤じゃん!」


 愛美がにやにや笑う。


「もう、やめてよ」

「ふふ、可愛い」


 結衣も笑っている。

 私は恥ずかしくて、顔を手で覆う。


「声かけてみたら?」


 愛美が提案する。


「む、無理だよ」

「なんで? せっかくのチャンスじゃん」

「だって……」


 その時、山下くんがこちらに気づいた。

 目が合って、私は固まる。


「あ、渡部さん」


 山下くんが近づいてくる。

 愛美と結衣が「頑張って」と小声で言って、少し離れる。


「こ、こんばんは」

「こんばんは。浴衣、似合ってるね」

「あ、ありがとう」


 顔が熱い。

 山下くんも浴衣姿で、いつもより格好よく見える。


「友達と来てるの?」

「うん。山下くんも?」

「うん。一緒に回ろうか?」


 その提案に、心臓が止まりそうになる。


「え、で、でも……」

「嫌だった?」

「う、ううん! 嬉しいよ」


 思わず大きな声で答えてしまう。

 山下くんが笑う。


「じゃあ、行こうか」


 山下くんと一緒に、祭りを回る。

 愛美と結衣は少し離れたところから、にやにや笑いながら見守っている。


「射的、やってみる?」

「うん」


 山下くんと並んで、射的をする。

 私は全然当たらないけど、山下くんは三つも当てる。


「すごいね」

「まぐれだよ。これ、あげる」


 山下くんが景品のぬいぐるみを渡してくれる。


「え、いいの?」

「うん。渡辺さんに似合うと思って」


 その言葉に、胸がキュンとする。

 ぬいぐるみを受け取って、大切に抱きしめる。


「ありがとう」

「どういたしまして」


 二人で並んで歩く。

 これって、デートなのかな。そんなことを考えながら、夜の祭りを楽しんだ。




 祭りのクライマックスは、花火大会だ。

 私は山下くんと一緒に、川沿いの土手に座っていた。


 少し離れた場所には、愛美と結衣がいる。

 二人は「頑張って」とウインクしてくれた。


「もうすぐ始まるね」


 山下くんが空を見上げる。


「うん」


 緊張して、声が震える。

 こんなに近くに山下くんがいる。それだけで、ドキドキが止まらない。


 ヒュー……ドーン!


 最初の花火が打ち上がる。

 色とりどりの光が、夜空を彩る。


「綺麗……」


 思わず声が出る。


「うん、綺麗だね」


 山下くんも見とれている。

 その横顔を、私はちらりと見る。


「ねえ、渡部さん」

「何?」

「俺さ、実は渡部さんのこと、ちょっと気になってたんだ」


 その言葉に、心臓が跳ねる。


「え……」

「部活で頑張ってる姿とか、友達と楽しそうにしてる姿とか」


 山下くんが照れくさそうに笑う。


「可愛いなって思ってた」


 顔が一気に熱くなる。

 花火の音が遠くに感じる。


「わ、私も……山下くんのこと、気になってた」


 思い切って、正直に言う。

 山下くんが驚いたような顔をして、それから嬉しそうに笑う。


「本当?」

「はい」

「じゃあ、これから……もっと仲良くなれたらいいな」


 山下くんが手を伸ばしてくる。

 私も手を伸ばして、二人の手が触れ合う。


 花火が次々と打ち上がる。

 その光の中で、私は人生で一番幸せな瞬間を過ごしていた。




 花火大会が終わって、私たちは家路についた。

 山下くんは途中まで送ってくれて、別れ際に「また明日」と言ってくれた。


「また……明日」


 私も笑顔で返す。

 山下くんが去っていくのを見送って、私は一人で家に向かう。


 胸の中は、幸せでいっぱいだ。

 山下くんと、もっと仲良くなれる。


 家に着いて、玄関のドアを開ける。


「ただいま」

「おかえり」


 お母さんが笑顔で迎えてくれる。


「楽しかった?」

「うん、すごく」


 私は浴衣を脱いで、部屋に戻る。

 ベッドに倒れ込んで、天井を見つめる。


「今日は最高の日だった」


 小さく呟く。

 スマホを見ると、愛美と結衣からメッセージが来ていた。


『由美、おめでとう!』

『山下くんと仲良くなれてよかったね!』


 二人の祝福に、また笑顔になる。

 返信をして、スマホを置く。


 でも、ふとお兄ちゃんのことが気になる。

 お兄ちゃんと奈々美さんは、うまくいったんだろうか。


 階段を下りて、お兄ちゃんの部屋の前に立つ。

 ノックする。


「お兄ちゃん、入っていい?」

「……ああ」


 部屋に入ると、お兄ちゃんがベッドに座っていた。

 その表情は、複雑だった。


「どう? 奈々美さんと」

「祭り行ってきたよ」

「それで?」


 お兄ちゃんは少し考えてから、口を開く。


「変わってた。奈々美」

「変わってた?」

「前みたいに束縛してこない。距離を置いてくれる」


 お兄ちゃんの声には、安堵と同時に、少しの寂しさが混じっている。


「それって、いいことじゃん」

「……そうだな」

「じゃあ、これからうまくいくよ」


 私は励ます。

 お兄ちゃんは小さく笑った。


「ありがとな、由美」

「どういたしまして」


 部屋を出る前に、もう一度振り返る。


「お兄ちゃん、幸せになってね」

「……ああ」


 お兄ちゃんの返事を聞いて、私は部屋を出た。




 夏休みも終わりに近づいた8月25日。

 バレー部の大会の日がやってきた。


 私たちは体育館で、相手チームと対戦している。

 観客席には、愛美と結衣の家族、そして……山下くんの姿もあった。


「由美、頑張れ!」


 山下くんの声援が聞こえる。

 私は力が湧いてくる。


「いくよ!」


 サーブを打つ。

 ボールが相手コートに飛んでいく。


 試合は接戦だった。

 でも、最後の最後で、私たちが勝利した。


「やったー!」


 チーム全員でハイタッチする。

 高橋先輩が「みんな、よく頑張った!」と涙を流している。


 試合後、山下くんが駆け寄ってくる。


「渡部さん、おめでとう!」

「ありがとう」


 汗だくの私を見ても、山下くんは笑顔だ。


「格好よかったよ」

「そ、そんな……」


 照れくさくなる。

 でも、とても嬉しい。


「これから、お祝いしない?」

「うん!」


 私は元気よく答える。

 この夏休み、たくさんの出来事があった。

 お兄ちゃんと奈々美さんのこと、山下くんとのこと、友達との思い出。


 全部が、私の大切な宝物になった。




 明日から新学期が始まる。

 私は部屋で、夏休みの宿題の最終確認をしていた。


「やっと終わった……」


 読書感想文も、自由研究も、全部完成した。

 ほっとして、ベッドに倒れ込む。


 スマホが鳴る。奈々美さんからだ。


『由美ちゃん、夏休みはどうだった?』

『楽しかったです! いろいろありました』

『そう。良かったわね』

『奈々美さんは?』

『私も……色々あったわ。でも、前に進めた気がする』

『それは良かったです』


 メッセージのやり取りを続ける。


『由美ちゃん、本当にありがとう』

『いえ、私は何も……』

『ううん。貴女のおかげで、お兄さんとまた繋がれた』

『二人が幸せなら、私も嬉しいです』


 奈々美さんからハートマークのスタンプが送られてくる。


『これからもよろしくね』

『はい!』


 メッセージを終えて、私は窓の外を見る。

 夏の夜空に、星が輝いている。


 この夏、私は成長した気がする。

 お兄ちゃんと奈々美さんを応援して、自分の恋も経験して。


「新学期も、頑張ろう」


 小さく呟いて、カーテンを閉める。

 明日からまた、新しい日々が始まる。




 新学期初日。

 私は制服に着替えて、学校に向かう。


 通学路で、愛美と結衣に会う。


「おはよー!」

「おはよう!」


 三人で並んで歩く。


「夏休み、楽しかったね」

「うん、また来年も一緒に遊ぼうね」

「もちろん!」


 笑い合いながら、学校の門をくぐる。

 教室に入ると、懐かしい顔ぶれが揃っている。


「由美、おはよう」


 山下くんが声をかけてくる。


「おはよう」


 私は笑顔で返す。

 山下くんも笑顔だ。


 席に座って、周りを見回す。

 みんな、夏休みを楽しんだみたいだ。日焼けした顔、明るい笑顔。


 担任の先生が教室に入ってきて、新学期の挨拶をする。

 私は真剣に聞きながら、心の中で思う。


 この夏、私はたくさんのことを学んだ。

 恋愛のこと、友情のこと、家族のこと。


 お兄ちゃんと奈々美さんの関係は、まだ完全には解決していない。

 でも、二人は前に進んでいる。それだけで十分だ。


 私がやるべきことは、二人を見守ること。

 そして、自分の人生も大切にすること。


「由美、何ぼーっとしてるの?」


 愛美が隣から声をかけてくる。


「あ、ううん。ちょっと考え事」

「また恋の話?」


 にやにや笑う愛美に、私は少し頬を赤らめる。


「違うよ」

「嘘だ」


 二人で笑い合う。

 結衣も微笑んでいる。


 教室には、笑い声と話し声が溢れている。

 窓の外では、まだ蝉が鳴いている。


 夏はもう終わりだけど、私たちの青春はまだ続いている。

 これから何が起こるかわからないけど、きっと大丈夫。


 友達がいて、家族がいて、大切な人がいる。

 それだけで、私は幸せだ。


「さあ、新学期も頑張ろう」


 心の中で呟いて、私は前を向く。

 黒板に書かれた文字を、ノートに写し始める。


 私、渡部由美の物語は、まだ始まったばかり。

 これからどんな出来事が待っているのか、楽しみだ。


 そして、お兄ちゃんと奈々美さんの物語も、続いていく。

 私はその一部として、これからも二人を見守っていく。


 幸せな未来が、二人を待っていますように。

 そして、私自身も、幸せになれますように。


 そんな願いを込めて、私は新しい一日を始めた。






 ──おわり──


恋ってたぶん、

本人たちより周りのほうが先に気づくんだと思う。


奈々美ちゃんも玲ちゃんも、どちらも本気で、

どちらも誰かを傷つけたくなくて、

それでもどうしようもなく“好き”で。


私はただ見ているだけ。

でも、その立場だからこそ分かることもある。


彼が選ぶ未来がどんな形になっても――

私の役目は、「見て、受け止めること」。

それだけはきっと、変わらない。


――由美

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