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「......そして現在に至るわけです」


小さな黒板の前に年老いた老人が立ち、黒板の前にある長方形のテーブルにちょこんと座って話を聞く少年がいた

その者がこの小説の主人公フェルシア侯爵の次男であるノア・フェルシア5歳である


教師は先日家庭教師となったフェシル・コンバート、魔術研究者の偉い人だそうだ



「その卵が、これって事ですね」

「左様です。ノア様」


目の前には草柄の青白く光っている掌の3回り程大きいサイズの卵がある


「さっきの話からすると、その神獣のどれかの形をした子が生まれてくるんですか?」


「昔はそうだったと考えられています。しかし、それは何千年以上も前の世界が創造された頃の話です。現在、魔力の源が派生し続け別の形、そして別属性の形が生まれています。その証拠に、私のピースは蛇です」


先生のローブから緑色の蛇が頭を出していた。

宝石みたいに輝いていてとても綺麗だ



「それとは反対に、ノア様の兄君であるエスティア様は立派なドラゴンの形をしております。ドラゴンは本来火属性の神獣の一体でありました。火属性の象徴である赤色がドラゴンの色です。しかし、エスティア様は水火風を操りドラゴンの色は濃紺色です」



ふむ。年月が経ち繁殖が進んだ今、魔核にも影響が出て来ていると言う事なのだろう



「それに加え、ピースの紋様が浮かばず生まれて来る者もおります。魔核が原因なのは分かっておりますが、それ以上は現在調査中です」



恐らく、魔力量に起因していると思うのだが、将来的に魔力量を拡大出来るなら辻褄が合わない



「先生、例えば生まれた頃は魔力が少なくても将来的には増やす事は可能なのですか?」

「勿論可能で御座います。鍛錬の仕方によって凡人にも非凡にもなり得ます。最初の魔力量は血筋ですが、それ以上はご自身の努力によります」


なるほど。じゃあ、努力次第ではオタクの憧れの無双も可能と言うことか。ふふふふふ



「ノア様はこうゆう話にご興味があられるのでしょうか?」

「はいっ!と言うか、先生の話が面白いです」

「ありがとう御座います」


先生には媚を売ろう。これは鉄則である



「では、もうこんな時間ですので本日の授業はここまでに致しましょう」

「ありがとう御座いました」



「ノア様、お疲れ様でした」

「ありがとうネヴァ」


フェシル先生が部屋を出て行くと直ぐに俺の従者のネヴィアがジュースを持って来てくれた

それを飲んだ後、昼食を取るためにリビングに向かった




さて、軽く自己紹介をしておこう


俺は侯爵の次男のノア・フェルシア8歳

4つ上には兄がおりその兄は今年から王都の学園に通っている


そして俺は前世の記憶がある

何言ってんのコイツ?って思われるので俺だけの秘密だが、記憶があるものはあるのだ。

日本という国で、大学に通っていた。

登校途中、信号無視した猫を庇ってトラックに轢かれて気づいたら赤ん坊になっていた。という、テンプレ中のテンプレで異世界転生したわけだ。



そして、貴族のしかも侯爵っていう爵位の高い一族に生まれてしまった。

ただ次男で、事故って記憶が蘇ったとかじゃないのが救いだ。

性格が変わったとか記憶が無いとか、騒がれる面倒事にならずに済んだ

そして、転生して気づいたらもう8年も経過して今に至る




この世界では魔法が使え、魔法中心で動いている。

前世の地球で架空生物と言われていたエルフやドラゴン等も存在するらしい。

属性は大まかに分けて、火・水・風・地・闇・光・無の7つ


火・水・風・地・闇・光の属性は適性がなければ使用不可能

しかし、無属性に関しては適正は不要。訓練次第でいくらでも使用可能

無属性の中には良く生活で使われるクリーン魔法や攻撃魔法である雷魔法、音魔法など様々な種類があり結構深い

光・闇魔法に関しては、派生の中で生まれた特殊属性で、光属性は教会で従事した者でなければ授かれない属性とか、闇属性は自身の闇が強い者に適性があるとか、いろいろ言われているが詳しい事は分からない



魔法で大体出来るので問題はあまりない

しかし、少ない問題の一つが食である。

この8年間米を一切食っていない。

パンばかりである。飽きた。米食いたい

いつか絶対米をゲットしてやる



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