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見習い冒険者サクラと不思議な霧の塔  作者: ノノノ
不思議な霧の塔編
9/68

第8話 家に帰って休みたい

 ――霧の塔8階――

「ふふふん!スライムはもう怖くないからね!!」

 8階に上った私は【毒無効の指輪】のお陰で悠々とダンジョンを歩き回っていた。

 毒消し草も持ってるから安心して探索が出来る。


 しかしこのダンジョン、地図とか無いのだろうか。未だに見たことが無い。


「うーん……あ、宝箱がある……!」

 通路の先に小さな宝箱を見つけた。中身は何かな?


「……またアクセサリー?」

 中にはさっきとは違う指輪が入っていた。


【名前:力の指輪】

 装備すると攻撃力を+10上げることが出来る魔道具。

 力が足りなくても重い装備も装備することが出来るようになる。

 指輪は装備してもどれか一つしか効果を発揮しない。


「でも効果は一つだけかぁ……」

 スライムがまだ沢山生息しているこの階層では【毒無効の指輪】は必須だ。


 毒消し草が一つあるとはいえ、少し心もとない。

 私は今の装備のままこの階を探索することにした。


 8階は相変わらず森のような場所で、スライム以外にも新しい魔物が登場した。


「あ、あれは……!」

 <ルック>を使用しなくても大体分かる。


 ブタの顔をして二足歩行し、槍を持ってうろつく魔物。オークだ。

 この魔物もゴブリンのように女の人を浚ったりする卑猥な魔物だったと思う。

 クマーほどの怪力は無さそうだけど、手に持った槍だけで十分厄介だ。


「魔法で一気に倒したいけど、MPがなぁ……」

 今は周囲に他の魔物は居ないようだ。

 折角良い武器を入手したのだから接近して攻撃をしてみよう。


「えいっ!!」

 私は正面から剣を振り上げて上段斬りを行うが、

 槍を警戒し過ぎたせいか少し距離が遠く掠る程度のダメージだった。


 オークは反撃で持っていた槍を私の剣に向かって振り下ろしてきた。

 ……思ったより強い力で、思わず剣を落としてしまった。


「わっとと!?」

 慌てて拾おうとした時、今度は上から槍が降ってきたのを辛うじて回避する。


「【風の杖】!!」

 私はマジックボックスから杖を取り出し効果を発動する。

 風の杖によってオークは吹き飛ばされて、私とオークの距離が開いた。


 その間に足元の剣を拾い上げ再び構える。

「力が強くて押し負けそう……どうしようかな」


 そうだ、さっきの指輪がある。

 私はこの場だけ【力の指輪】に付け替えて再び立ち向かう。


 先手を取られないように、剣で軽くけん制しつつ敵との距離を詰めていく。

 そして、今度こそ剣の間合いまで近づき攻撃を開始する。


 オークの攻撃は先ほどよりも早くなり、何とか受け流しながらこちらも反撃を試みる。途中直撃は避けたものの、回避しきれなかった攻撃を喰らいながらなんとかごり押しでオークを倒した。


「つ、強かった……!!」

 <オープン>で自分のHPを確認すると、かなり減らされていた。


 オークも接近戦するとかなり危なそうな相手だ。

 物理攻撃はトドメ以外避けた方が良さそう。


 その後は何度オークと戦ったが、

 流石に接近戦は怖くて【雷の杖】と【風の杖】を併用しつつ最後は、

【力の指輪】を付けた物理攻撃でトドメを刺していった。


 ドロップアイテムは無かったけれど、宝箱があった。

「えーと、これは何だろう?」


 中には、少し色違いのフラスコ瓶に入った液体があった。

「【中級ポーション】だ!!」


 回復ポーションと比べて回復量が大きいアイテムだ。

 値段も高いのであまり見かけないが、持っているだけでも嬉しいアイテムだ。


「他に何か……」

 私は探索をするが、いくつか武器を入手した。

 しかしどれもあまり攻撃力がなく、今持ってる装備よりも弱かった。


「この階はもういいかな……先に進もう」


 ◆


 ――霧の塔9階――

「ふぅ~疲れた……」

 階段を見つけ、私は休憩していた。

 9階の通路にはスライムが大量にいたので、ファイアで一掃した。


「MP使い過ぎちゃった……」

 魔法力を使い過ぎると身体に不調が出始める。

 私はマジックボックスから【魔法の霊薬】を取り出して、一本飲み干す。


「あー……やっぱり美味しい……」

 もう一本飲みたくなる衝動を抑えて探索を再開する。


 この階は木が多く、地面も湿っている。今までで一番戦いにくい場所だ。

 その上にスライムの数がやたら多く、

 私はまた【毒無効の指輪】に付け替えて戦っている。


「あ、またあった……」

 通路の奥に宝箱がある。罠も無さそうだし開けてみよう。


 中に入っていたのは、

「……またアクセサリーかぁ」


【名前:普通の指輪】

 効果:特になし。そこそこ高値で売れる。基本防御力+1


「まぁ無いよりはいいよね。でも、これなら他の指輪の方が良かったかも」

 新しい指輪をマジックボックスに入れて、探索を再開する。


 しかし、長時間探索してかなり空腹を感じ始めていた。

「そろそろお昼ご飯にしよっかな……」

 本当はダンジョンを出て家でお昼を食べたいところだけど、ポータルしか脱出手段が無い。

 マジックボックスから【大きなパン】を取り出して、私は切り株の上に腰を下ろして食べ始めた。


「……ん? あれは何かな?」

 少し先の茂みから、音が聞こえた気がする。

 私は警戒しながらそちらへ向かう。


「……あっ!?」

 そこには、ゴブリンがいた。

 私は急いで立ち上がり、剣で距離を詰めるのだが、いつものゴブリンと違った。


「ひぇ!?弓を持ってる!」

 そのゴブリンは私に向けて矢を放ってきた。

 慌てて回避したが、背後の木に突き刺さる。


「うわっ!?」

 更に続けて二射目が放たれたので、慌てて剣で弾く。


「きゃああ!!」

 三発目は避けきれず、右肩に命中する。

 痛みはあまり無いが、衝撃で思わず悲鳴を上げる。


「う、うぅ……!【雷の杖】!!!」

 私は温存しておいた雷の杖でゴブリンアーチャーを攻撃して一撃で倒した。


「い、今のゴブリンの上位種かな……」

 今の魔物が落とした弓と矢3本を拾う。

 肩が痛むので、私は木の影に避難して矢を抜いた。


「……っ!!痛いよう……」

 涙目になりながら矢を肩から強引に抜いて、

 残しておいた回復ポーションを使用する。


「ふう……。やっと治まった……」

 私は一旦中断してたパンを食べ終えてから探索を再開する。

 その後、何度かゴブリンアーチャーと遭遇したが……。


「ひえっ……!!うわあっ……!!!!」

 私はバックラーで慎重に近づいて防ぎつつ、剣で攻撃して倒していた。

 幸いなことに、この魔物の矢の数はさほど持っていないようで3~4発凌げば後は無防備だったので反撃が出来た。


「雷の杖も使い切っちゃったし……あとは自前の魔法しか遠距離攻撃出来ないよ」


 温存したいところだが、ここはスライムも多く<ファイア>の魔法は必須。

 オークやクマーも出現するため、力の指輪と毒無効の指輪を切り替えて戦うのも大変だ。

 それまでの階と比べて明らかに難易度が高くなってきた。


「早いとこ次の階を探そう……!」

 その後、アーチャーの放ったまだ使える矢を回収していく。

 銀貨や回復アイテムを拾いつつ、階段を探して次の階へ向かった。


【名前:サクラ 職業:見習い冒険者】満腹度 76/100

 レベル 12 HP 40/80 MP 15/56 攻撃力47(+15) 魔力 44 素早さ 35 防御力16(+10)

 装備:ミスリルの剣+3(+15) 皮の服(+5) バックラー(+5)

 指輪:毒無効の指輪(毒無効化状態)

 所持技能:剣の心得Lv4 盾の心得Lv2 挑発Lv1 投擲Lv0 素手の心得Lv1

 所持魔法:マジックアロー、ファイア、ファーストエイド、アイス、

 ライトニング

 特殊魔法:霧の魔法(ルック、マジックボックス、オープン)

 所持アイテム:16/20 銀貨13枚 銅貨0枚 魔石10個(低質)


【回復ポーション】【魔法の霊薬1個】【力の指輪】

【雷の杖(0)】【風の杖(1)】【皮の盾】【ソード+1】

【ショートソード+2】【ショートソード+3】【毒消し草】

【普通の指輪】【ゴブリンの弓】【木の矢7本】

【中級ポーション】【鉄の剣】【木の剣+2】

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