29.星祭り
今日は七夕ですね⭐︎
七夕になぞらえたお話です☆彡
そういえば今日は前世では七夕よね。内藤麗華の時は季節行事を全部行う人間だったから、やっぱり行事をしないというのは落ち着かないわ(パリピというわけではないのよ?季節行事にはそれぞれ意味があるから大切にしていたの。それに何故か係みたいにもなっていたし…)今更感はあるけれど、笹と短冊を用意しようかな。
メイドに頼んだら、すぐに紙と笹に見立てられなくもない植物を持ってきてくれたわ。まずは飾りを作ろうかな。前世ぶりだったのでちゃんと作れるか心配したけれど、これはなかなか良い出来だと思うわ。
飾りを作っていたらお兄さまが様子を見にきていたの。
「アデル、何してるの?」
「七夕の準備です。お兄さまも一緒にやりませんか?」
「七夕?そういえば、昔はこの日に星祭りをしていたという記録があるね。具体的に何をしていたかがわかる記録はまだみたことがないけど。せっかくだし一緒にやらせてもらうよ」
「もちろんです!私の真似をして折ってください」
こちらの世界では織姫と彦星が云々ではなく、女神様と勇者が星に願いごとをしたことが発祥みたい。女神様が願い事?って疑問に思ったのだけど、そこは適当な性格の方なので勇者のアレクサンダー帝国に対する想いを聞いてなんとなく真似してみたらしいの…
「お兄さまも短冊にお願い事を書いてください」
「アデルはもう書いたの?」
「はいっ。夜になったら天の川を見ましょう。公爵城で星がよく見えるところはどこですか?」
「うーん。エトワリウムかな。神聖力で壁を動かせば全面ガラス張りにもできるし、星を眺めるのにはぴったりだと思うよ。ただ、塔の1番上の部屋だからアデルは行くまでに結構体力を奪われると思う」
お兄さまはエトワリウムまでの道のりが(公爵城だけど)ハードだからと別の場所も提案してくれたけれど、気になるのでそこで天の川を見ることにしたの。
エトワリウムへつながる螺旋階段を見上げた時は呆然としてしまったわ。けれど、壁を神聖力でドームの開閉のように動かせるのだから階段にも神聖力が使えないかしらと思って試してみたらエスカレーターみたいにも動いたの!あの螺旋階段を登ったら間違いなく脚がプルプルしちゃうわ。
深い碧とゴールドを基調としたお部屋はお兄さまが言ったとおり、星を眺めるのには最高の空間だったわ。
前世での七夕は高確率で雨だったから、こうしてお兄さまと一緒に天の川(こちらの世界ではフルーヴエトワールというらしい。星の河なのだって)を見れて本当によかった。流れ星も見れたのよ!
また来年も一緒に見る約束をしたの。こんな素敵な時間がずっと続くといいのに。
素敵な時間になっていたら幸いです⭐︎
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