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1. 前世の記憶を思い出しました

登場人物紹介を作りました

ーーー「「アデル、アデル」」

ーーー「お嬢様、お嬢様」


ーーぱちっ。ぼんやりした視界には見知らぬ天蓋の絵に知らない人達。

ん、なんだろう。誰か話している。生きているの?アデルとは?

でも確か……突如大量に流れ込んだ情報に私はすぐさま意識を手放した。



私は勉強が嫌だと家庭教師から逃げ回る途中で階段から落ち、頭や手、足など様々な場所を打ち、その衝撃で前世の記憶を取り戻したらしい。


前世での私の名前は内藤麗華。財閥の令嬢で父の跡を継ぐ次代のトップとして期待されていた。某超有名私立大学を卒業してあと数週間で本格的に財閥に関わっていく予定だった。

けれども、ある日のショッピングの帰りにライバル財閥の人にエスカレーターから落とされたところで記憶が終わっている。

ああ、そういえば前世でも毎年1回は階段から滑り落ちるという謎イベントがあったなぁ。折角妹に最高の趣味を提供してもらって勉強以外することがなかった虚しい生活を抜け出して心が潤い始めたところだったのに…


その趣味はライトノベルを読むこと。好きなイラストレーターがいて、その先生のイラストを拝むためにライトノベルを買ったりもしていた。

そして読んでいたお気に入りのライトノベルである「アレクサンダー帝国物語」の世界に転生してしまったみたい。ヒロインは可愛いし、悪役令嬢も美しいし、イケメン達を拝めるし私にとっては最高のノベルだったの。


ヒロインであるリリーはミルクティー色の髪にオレンジがかったミルクティー色の瞳。くりっとした目がポイントの優しい顔立ちだ。


ヒーローである皇太子 (エドワード・ルビー・アレクサンダー) はサラサラな黒髪にピジョンブラッドのような瞳。顔のパーツはすっとした鼻筋に形の良い額・眉・唇、切長の目。クールな顔立ちのイケメンだ。


悪役令嬢の兄 (サミュエル・パール・ヴィクトリア) は本編で殆ど出番がなかったけどこちらもかっこいい。ふわっとしたシルバーブロンドにラベンダー色に近いアメジストのような瞳。アデレイドほどではないが瞳に小さな金色の粒が散っている。サミュエルも非常に整った顔立ち(すっとした鼻筋、形の良い額、整った眉、桃花眼、厚すぎず薄すぎない絶妙な唇)をしている。どちらかと言うと中性的な美しさのイケメンだ。


ちょっと道をそれたけど、「アレクサンダー帝国物語」は悪役令嬢ものだ。


あらすじはー


女神と勇者が魔物を倒して人間が住めるようにしてから2000年が経ち、再び魔物が現れるようになった。そこで女神に匹敵するほど女神の力(確か神聖力と呼ばれていたはず)を強く持つアデレイド・パール・ヴィクトリアが皇太子と討伐に行く。

けれども婚約者でもあるアデレイドの性格が悪すぎて連携などが上手くいかず、ウンザリしていた皇太子は討伐先で助けたヒロイン、リリーに段々と惹かれていった。

アデレイドとは違い、特別な力を持ってる訳ではないのにリリーが何か自分にできることはないかと行動するところに好感を持ち、吊橋効果もあり、ついには恋人に。

アデレイドは嫉妬により闇堕ち。すると突然女神が「あなたに魔物を倒す使命を」と言って現れ、リリーに女神の力を与えた。

リリーが女神の力を得て魔物倒すと、闇堕ちしてしまったアデレイドは平和の邪魔になるということで勇者の力を持つ皇太子にすぐさま抹殺された。

ヒロインの手で消されなかった理由は皇太子が君に人を殺めさせるわけにはいかないとかって格好つけたから。

魔物もアデレイドも倒して無事に平和になってリリーは皇太子と結婚しましたとさ


ーだったはず。



今世の私の名前はアデレイド・パール・ヴィクトリアだからよりにもよって抹殺エンド(断罪の後に修道院送りエンド、国外追放エンド、処刑エンド、没落エンド、娼婦落ちエンドなどがある他の悪役令嬢ものとは違って抹殺エンドなのよっ。塵や灰も一切残らないの!完全消滅!酷すぎるわ!)が待ち受けている悪役令嬢に転生してしまったみたい。大変よ!


お読み頂きありがとうございます(*^o^*)

素敵な時間を過ごしていただければ幸いです

応援していただけると嬉しいです⭐︎

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