8.ロレンスに相談しました!
次の日─。
ジュリエットは父に
「気分転換がてら、外に出てきます。」
と言い、家を出た。
向かったのはジュリエットと大切な一時を過ごした、あの教会である。
(式を挙げたのは昨日なのに、随分昔のような気がするな……。)
そんなことを思いながら、ジュリエットは教会に入る。
「おはようございます、ジュリエット様……って、どうされたんですか、その顔っ?!」
ロレンスがジュリエットの顔を見て驚く。
夜通し泣いていたため、目が腫れていることを言っているのだろう。
ジュリエットは、何があったか話そうと口を開く。
が、何があったかを思い出すと、涙がまた溢れそうになる。
「…、取りあえず、座ってください。
お茶、出しますね。」
「どうぞ。」
ロレンスが温かい紅茶を持ってきてくれる。
ジュリエットは、それを一口飲む。
(あたたかい─。)
冷えていた体に、温かい紅茶が染みわたるのを感じる。
「ジュリエット様、ゆっくりでいいですから、何があったか、教えてもらえますか?」
ロレンスが優しく言う。
(ここに来て、よかったな……。)
ジュリエットの心は落ち着き、ジュリエットは、ゆっくりと、何があったか、話し始めた。
「実はね…」
「そんなことが、あったのですね……。」
ロレンスがとても痛ましそうに言う。
「私、どうしたらいいか、わからなくって……。
だから、ここに来たの。」
ジュリエットはどうしたらいいか、わからなかったわけではない。
この物語のあらすじを知っているからだ。
だけど、その通りになってほしいとは、全く望んでいない。
だから、もしかしたらロレンスがあの方法以外の方法を教えてくれるかもしれないと思ったのだ。
婚約式をあげるなど、あらすじとは微妙に違う案を出してくれた、彼女ならもしかしたら…、と。
「そうですね……。」
ゴクリッ
「あ、ジュリエット様が一度死んだことにするのはどうでしょう?」
そう言い、ロレンスは仮死の毒を使った作戦を話す。
(あぁ、やっぱりそれ以外方法はないんだ……。)
最後まで聞いて、ジュリエットは少し落ち込む。
「? どうしました? ジュリエット様。
お気に召しませんでした?」
「いえ、そうではないの。」
(どうしたら、いいのかしら……。
そういえば、どうしてあんな結果になったんだっけ……。)
『ジュリエットに助けを求められたロレンスは、彼女をロミオに添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、この計画は追放されていたロミオにうまく伝わらなかった』
(!? だったら、うまく伝わればいいんだ!)
「その作戦、とても良いと思いましたわ。
だけど、1つ心配なことがありましたの。」
「? 何でしょうか?」
「ロミオは今、家を追放されています。
ロミオにうまく伝わらなければ、ロレンスの言った作戦は成功しませんわ。」
「わかりました。
ロミオ様に伝える使者の者に、伝えたらこちらに連絡するように伝えておきますね。
その連絡があってから作戦を決行しましょう。」
(これで一安心…かしら…。)
どうにかバッドエンドを防ぐために、行動に出たジュリエット。
この行動により、2人はハッピーエンドを迎えることが出来るのか……。
次回に続く─。
どうも、こんにちは。
このストーリーを描きながら「あ~あ」と声を漏らしてしまったあぷりこっとです。
いや~、ここまで順調に進むといっそ清々しいですね(笑)
まぁ、ロミオとジュリエットが悲劇の結末を迎えたのは、「報告、連絡、相談」が出来ていなかったことが1つの原因だと思うので、それが上手くいけばいいですね。(あまり言えない作者)
え~、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
また次回、お会いしましょう。
バイバ~イ!