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17.推理、スタートです!

「振り返るのは、二ヶ月前から。

 二ヶ月前、俺とジュリエットは、キャピュレット家のパーティー会場で出会い、恋に落ちた。

 その後、婚約式をこの教会で挙げた。

 その直後、貴族が平民に怪我をさせられたから奴隷になれと言っている貴族を発見し、親友のマキューシオと俺は、平民を助けようとした。でも、貴族が俺を突き飛ばそうとして…、マキューシオは俺を庇い、貴族に…殺されたんだ……。」

 スラスラと話していたロミオが口をつぐむ。

(……。)

「ロミオ。」

「……、あぁ、悪い、大丈夫だ。」

 少し顔色の悪いロミオを見て、心配するジュリエットに、ロミオは笑って安心させようとする。

「その後、たまたま出会ったロレンスがここに連れてきて、こう言ったんだ。

 マキューシオを殺したのは『ジュリエット様の従伯叔父(いとこおじ)にあたるティボルト様です。』と。」

「!?」

(え…?)

「どうしてお前がそんなことを、知ってたんだ?」

「そ、それは、私は修道僧です。色々な人から相談を受けます。

 その時に聞いた話をお話ししただけです。」

「じゃぁ、なんでそれを聞いたときに俺に話さなかったっ! もしお前が俺に話していたら、マキューシオの死は未然に防げたかもしれないのに!」

「っ…!

 ご、ごめんなさい。

 信憑性に欠けていましたし、何より私を信頼して相談してくださった人を裏切ることになったので……。

 どうしても言えず……。」

(そう来たか。)

 ロミオは震えるロレンスを見ながらそう思う。

「それだけじゃないぞ、お前やこの事件での『おかしい』と思った事や言動は。」

「え?」

「まず、1つ目。どうして俺が二ヶ月前のパーティー会場にすなんり入れたんだろうな?」

「え? 『すんなり(・・・・)』、だって?」

 すんなりパーティー会場に入ったという話に、ジュディッタが驚く。

キャピュレット家(私の家)で行われるパーティーは、招待状と顔で入れる、という訳ではない。

 招待状はもちろん、自分がその人である、と証明できるものがないと入れない。しかも、その証明するものの内容は毎回変わるんだ。

 そう簡単に入れるわけないよ。」

「ええ。ですが俺たちが出会った日の証明するものは、「家紋が書かれたもの」でした。それと偽の招待状は事前に友人が用意してくれていて、すんなり入れましたが。」

 ちなみに、今までには、「キャピュレット家の当主と初めて会ったのはいつか」とか「招待客しか答えられないクイズ」だったりもした。毎回内容が変わるし、事前に伝えられないため、本当に招待客しかパーティー会場に入れないようになっている。

(たまにそれがわかんなかったり、持ってなかったりして、招待客本人だとしても入れなかった人もおられたけどね……。)

 まぁ、本当に招待していない人が入るよりはよくない?

「そう。ジュディッタ殿が言うように、普通は入れない。なのに、簡単に入れた。そして、何故か友人は今回の証明品を知っていた。なぜだと思う?」

「……、キャピュレット家の人が、教えたってこと…?」

 ジュリエットがそう言う。

 そう言いながら、信じられないと思う。

「でも、ロミオ。証明品が何か知っている人は、ごく一部よ。私ですら知らないことが多いのに……。」

「そうだね。でもさ、キリスト教信者からだったら、聞き出すこともそう難しくないんじゃない? 修道僧(ロレンス)さん。」

 どうも、こんにちは。

 頑張って推理を短くしたあぷりこっとです。

 この感じだと、20話ぐらいで推理が終わりそうです。

 そう考えると、終わりが近づいてるだな〜っと思います。

 正直、物語の完結というのは、あまり好きではありません。彼ら彼女らの人生はまだ続くはずなのに、最後まで見届けることができないのですから─。

 と、一読者として思うことは多々ありますが、一作者としては、流石にこれ以上描いても面白くないだろ。ネタ切れだ。って感じなんですよね(笑)。

 まぁ、そこは本当にどうしようもないんですが。

 ちゃんと最後まで描くつもりなので、お付き合いいただければありがたいです。

 

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 また次回、お会いしましょう。

 バイバ~イ!

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