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14.デート、楽しかったです!

「遅れてごめん。ジュリエット。」

「そんなに待ってないし、いいよ。」

 ある日のデートの日のこと─。

(ロミオが遅れてくるなんて、珍しいな。)

 ロミオは遅れてきた。

 ロミオは、集合時間の10分前に来るジュリエットより早く集合場所に着いていることがある。それくらい時間を守るロミオが遅れてくるのは、かなり珍しい。

(というか、初めてよね。)

「どうして、遅れてきたの?」

 そう聞くと、ロミオは言いづらそう顔をし、目を反らす。

「寝坊して…さ。」

「そうなんだ。」

(嘘だ。)

 ロミオが嘘をつくとき、とある癖が出る。それは、右耳を痒く、というものだ。

 目も反らしてるし、嘘をついているのは、間違いないだろう。

(何で嘘をついているんだろう…。)

 嘘をつくということは、嘘をつかざるを得ない理由があるのだろう。

(浮気…、とか?)

 そんなことがジュリエットの頭に浮かぶが、すぐに振り払う。

(ろ、ロミオがそんなことするわけないよ。ない…、よね……?)

「どうしたんだ? ジュリエット。具合でも悪いのか?」

 考え込んでいると、ロミオがジュリエットを心配する。

「ううん、なんでもない。」

 その後、2人は他愛のない話をしながら、近くの広場に来た。

 そして、ベンチに座って、休憩をする。

(こういう時を、幸せって言うんだろうな~。)

「あれ、さっきの旦那じゃありませんか。」

 不意に、誰かがロミオに声を掛ける。

(『さっきの』……?)

 いや、ジュリエットさん、呼んだのはおじさんだから。そんなに警戒しないで。

(わかってます。冗談です。)

「『さっきの』って?」

 ジュリエットは、疑問を口にする。

「え、いや、えっと……。」

 言葉を濁そうとする。

「旦那はさっき、綺麗な装飾品を買ってかれたんですよ。彼女に渡すんだ~って。」

「え?」

(彼女って私のこと……? 当ってる……?)

 おぉっと、ジュリエットは何か自信が持てなくなってきたっぽいぞ!

「どういうこと?」

「あ~、実は遅れてきたの、それが理由なんだよ。」

 ロミオは額を押さえながら言う。

「まぁ、いっか。知られちゃったし。」

 そう言うと、ロミオは自分の胸ポケットに手を突っ込む。

「本当はサプライズで、帰りに渡そうと思ってたんだけどな。」

 ロミオは胸ポケットから、小さな白い袋を出す。口は可愛らしい赤いリボンで閉じてある。

 それを、ロミオは照れながらジュリエットに渡す。

「開けてみて。」

 ジュリエットは、言われたとおり開ける。

「うわぁ。綺麗……!」

 中には、蝶の形をした、透明感があるヘアアクセサリーが入っていた。

 4センチぐらいしかないが、とても細工が細かく、とても綺麗た。

「喜んでくれてよかった。貸して? 付けてあげる。」

 ジュリエットはワクワクしながらロミオにヘアアクセサリーを渡し、髪に付けてもらう。

「うん。やっぱり似合うな。見たときにジュリエットに似合うと思ったんだ。買って正解だった。」

 今日ロミオが遅れた理由はこれだったのだろう。

 悩みに悩み抜いて、これを選んでくれたのだろう。

 どれだけ自分が想われているのかを知って、改めて嬉しくなる。

「うん、嬉しいよ。本当にありがとう、ロミオ。

 大切にするね!」

 ロミオとジュリエットは幸せそうに笑った。

(この時間が、もっと続きますように─。)

 

「ロミオ……。」

 どうも、こんにちは。

 本当はジュリエットが起きてロレンスと話すところまで描きたかったあぷりこっとです。

 ですが、文字数の関係で出来ませんでした……。

 今回のストーリーは久々のジュリエット目線で、過去編みたいな感じでしたね。そして悲しいことに、このストーリーを入れたのは、ジュリエットが起きた時に、「ロミオ……。」っと、言わせたかったからなんですよね……。そのためだけに、このストーリーが生まれました。

 でも、よく考えてみると、ロミオとジュリエットがイチャつくのって、今まであまり描いてなかった気がします。婚約までいったけど、2人がどういう人間か、どういう風にお互い思っているのか、あまり深く描いてなかった気もします。

 ある意味、描いてよかったのですかね~?

 まぁ、その分物語の進みが悪くなりますが(笑)

 

 そのお詫びとして、次回予告。

 次回のタイトルは

「15.作者の名前を叫びました!」

 です! どうなるのでしょうね~。

 

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 また次回、お会いしましょう。

 バイバ~イ!

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