第4話:チーム分け
遅くなってスイマセン
よかったら見て下さい
感想などくれると嬉しいです!!
「じゃあ今日は3クラスで野球をやりたいと思いまーす。」
先生が言った言葉なみんなブーイングをした。
「1組には野球部の男子がいるから不公平だと思いまーす!」
「だいたい3クラスでとか無理じゃない!?
人数多すぎでしょ!」
すると、ある生徒が
「じゃあソフトと野球で半分に分かれて、野球部を均等にチームに配分すればよくない!?」
とボソッと言った。
「あっそれ賛成−。」
「さすが桃子!」
「3クラスをランダムにしたら茂野くんと一緒になれるもんね−!」
"茂野くん"という言葉を清水は聞き逃さなかった。
そう…。
発言したのは上條桃子。
そして、ソフトと野球に分けよう、というのは桃子が吾郎と同じチームになるための作戦だった。
「(どこまでずる賢いんだろう、この人。
あれ?でもそしたら私にも本田と同じチームになるチャンスはあるってことだよね!!)」
と清水は1人で考えていると…
「はーい。じゃあ今日はクラスでじゃなくて野球をやりたい人とソフトボールをやりたい人に分かれてやりましょう!」
「茂野くんは当然野球だよね−?」
と桃子は吾郎に近寄っていく。
「当たり前だろ−。ソフトだったら俺は投げらんねーもん。」
吾郎のその発言にすかさず藤井がツッコむ
「いやいや、野球だとしても素人相手に本気で投げらんねーだろうが!だからどっちにしようが関係ないって。みんなどっちでもいいっていってるからジャンケンで分かれるぞ!!」
「あぁ、そうか…ならどっちでもいいや
さっさと決めて始めようぜ
じゃあいくぞー
最初はグージャンケン
ポン!!」
……結果
野球:田代・藤井・宮崎
ソフト:吾郎・丸山
「ソフトか…
よーし丸山!バンバンホームラン打つぞ!!!」
「う,うん…」
…一方女子
女子は2人でジャンケンして負けた人は野球、勝った人はソフト、というルールになった。
「勝たなきゃ本田と一緒にソフトできないじゃん…
ここは何が何でも勝たなきゃ!!」
すると、真紀子が
「薫はソフトがいいんでしょ?私はどっちでもいいからあんたソフトいきなよ」
と言ってくれた。
「えーでも私は真紀子と一緒がいいよ−
仲良くない子とジャンケンして2人共勝てばいいじゃん!」
と清水が提案をしたその時…
「清水さん!!ジャンケンしよ−」
「えっ?上條さん?なんで私と?」
「だって仲良い子とジャンケンしたら離れるの確実じゃん?だからどうしようかなぁ−って思ってたら同じようなことで清水さんたちも困ってたからさ…!」
「そうだったんだ!じゃあ…ジャンケンポン」
勝者…清水
敗者…上条
負けた桃子は
「うっ…ウソ!?超最悪…
有り得ない!!」
と言って去って行った。
「…?なんで最悪なの?
あっやっぱり本田と離れたからかな…?」
未だに桃子がジャンケンをやろうと言った意図がわかっていなかった清水。
そんな清水を見かねた真紀子が説明してあげた。
「薫…あんたやっぱり鈍感だわ。あのねぇ−上条さんがわざわざ薫にジャンケンをやろうって言ってきた理由はただ友達と離れるのがいやだからじゃなくて、あんたを茂野くんと同じソフトにしたくなかったからよ!!」
「えぇ!?なにそれ!?
てか、あたし勝っちゃったし…」
「まぁ、それはあっちは予想外だったみたいね−
相当悔しがってたから。
自分が勝つっていう自信があったんじゃない?」真紀子はケラケラと笑っていた。
一方清水は
「どこからそんな自信が生まれてくるんだか…;」と呆れるしかなかった。