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7 動く事態



 その後、頭が働かずで覚えていないが。

 詳しい話は、後日セイバールが戻ってからだと、ラリー達が言うので、シャーロットは微笑んで自室に戻ったのだ。



「ラリー様との婚約を解消だなんて、どういう事でしょうか?」

「しかも、あのバカ娘との婚約を許すだなんて!」

「ブン殴りたいです!!」

 侍女達が熱い紅茶を注ぎながら、不快そうに口にした。

 シャーロットからならともかくとして、浮気したラリーからなんてあり得ないと憤慨していたのだ。



「「「何故、お黙りになられていらっしゃるのですか!!」」」

 被害者であり、1番憤っても良いシャーロットが沈黙していたので、侍女達は堪らず声を上げてしまったのだ。

 泣きついて欲しいとは言わないが、八つ当たりでも何でも良いから自分達にぶつけて欲しいと感じたのである。

「お前達! いい加減にしないか!」

 見兼ねた執事長マイクが、皆を叱責した。

 辛いし憤りを感じているシャーロットに、その思いをぶつける理不尽さを咎めたのだ。



「いいわよ。怒る気持ちも理解出来るし」

 侍女マリアが淹れてくれた熱い紅茶で、シャーロットは頭を冷やしていた。

 憤りより、父が何故容認したのかが分からないのだ。

 リンダ親子にまさか絆され、侯爵家を譲るつもりなのだろうか?

 だから、多額の金を渡した?

 それは、結婚資金や家族として資産を、自由に出来る権利を与えた証拠?

 しかし、母ディアドラとは似ても似つかないリンダに、父が絆されるだろうか。

 シャーロットには、全く分からなかった。



「マイク、近々父が戻るのよね?」

 多忙の父が、王宮から一時帰宅するという。

 婚約を解消した話と、今後の事だと予想する。



「先程着いた早馬によれば、夜分には着くかと」

「早いわね!」

 思わずツッコミを入れてしまったシャーロット。

 数日後かと思ったら、まさかの今日の夜。

 早馬を先に飛ばして伝える意味はいずこ? 

 父は仕事上がりのまま、着の身着のままそのままに、馬を飛ばして帰って来るに違いない。そんな無茶振りに、シャーロットは呆れ果てていた。

「なので、お前達、迎える準備を」

「「「御意!!」」」

 言うが早いか、侍女達は役割を即分担し、足早に準備するのであった。



「ロランナ達は、父が戻る事は知っているの?」

「まだかと」

「どうせ支度も何もないのだから、伝えるのは後でも良いけど……ラリー様は残らせるか、明朝また来る様に伝えて」

「明朝に来させましょう」

 邪魔だし、と執事長マイクの言葉が聞こえる様だった。






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