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O09 ゾウじゃん

「それでロクームとエリスには帰るついでにクロード城に行って欲しい」

「本当にムサシが行っていないか確認するんだな? エド」

「すまないが宜しく頼む」

「わかった」

「わかったぜ」


 おかしいな。

 どんどん話が進んでる。

 昔の仲間が死ぬとタイムリープするのではないのか?

 仮説が間違っていた?

 いや、まだ生存しているのかも?

 ならやる事は1つだな。


「俺も気なるし行ってみる」

「アーク!?」


 俺の言葉に驚いたのか、エーコが声を上げる。


「アークだけじゃ心配だし私も行くよー」


 エーコはそう言うがどうしようか?

 もしまた攻めて来られたら大変だな。


「今回はロクームとエリスがいるから大丈夫」

「なんか良くわからんが、俺達と一緒なら大丈夫だ」

「そうだな。私達がいるから問題ない。私達の実力は知っているだろ?」


 ロクームとエリスも一緒になって言う。

 だけどエーコが心配してるのは、そこじゃないと思うな。


「でもー」


 ほら引き下がらない。

 記憶の事を心配してるんだろうな。


「あ、俺も行くよ。俺もいれば少しは安心だろ? エーコちゃん」


 と武も名乗りを上げる。

 っていうかいつからいた?


「タケルさんがいれば平気かなー?」


 エーコが悩む。

 まぁ武は俺が記憶ないのも知ってるし、前の世界のダチだしな。

 ってそこまで武は察した?

 だが、もう人押し。


「終戦後を狙ってまた仕掛けてくる馬鹿者がいるかもだろ? エーコにはフィックス城にしばらくいて欲しいんだ」

「……わかったよー」


 しぶしぶ頷いてくれた。

 仮に昔の仲間が死ぬとタイムリープすると仮説するとエドワード国王には1人になってもらいたくない。


「話がまとまったな。正直エーコがいてくれるのは助かる」


 玉座に腰をかけているエドワード国王が話し始めた。


「では、クロード城に向かうのはロクーム、エリス、アーク、アークの友であるタケルだな。宜しく頼む」


 こうして俺達は、クロード城を目指す。

 しかし、イーストックスで船に乗ろうとした時、違和感を感じた。

 乗り込む者より降りる者が異常に多いのだ。

 だが、記憶のない俺はこれが普通という事を忘れているのだろうと納得させた。

 しかし、船でチェンルに到着した時、違和感が顕著になった。


「何かおかしいな」


 ロクームが最初に口を開く。


「そうだな……人が少ない」


 エリスも同意していた。

 確かに人が少ない。

 近くにある道具屋なんて閉まっている。

 俺達はしばらく町の中を歩く。


「なんだあれは!?」


 エリスが何かに気付き叫ぶように指を刺す。


「山だな」


 ただの山にしか見えないけどな。


「いや、あそこに山なんてない」


 ロクームがそう言う。

 何だって?

 じゃああれは何だってんだよ?

 そうして俺達はその山を目指しながらチェンルの町を出た。

 そこで山の全貌を目視した。


「なっ!?」


 ロクームの開いた口が塞がらない。

 無理もない。


「……足があるな」


 俺も驚いてしまいポツリ呟いてしまう。


「ここから見えるのだけで4本……おそらく裏側にも同じ数があるから8本あるな」


 エリスが続けた。

 ん? 4本? 3本じゃない?


「いや、おそらく6本」


 今まで黙っていた武が口を開く。


「ああ…1本は足ではなく鼻だ」


 俺も続けた。


「鼻!?」

「何故鼻だってわかる? あんな長い鼻見た事ないぞ」


 エリス、ロクームと返してくる。


「だってあれゾウじゃん」


挿絵(By みてみん)


 そう…足が6本で山のようにデカいというのは異常だが、ゾウにしか見えない。


「「ゾウ!?」」


 ロクームとエリスが首を傾げる。

 え? ゾウ知らないのか?


「想像上の動物だ。見ての通り鼻が長いのが特徴だな」


 武が誤魔化したぞ。

 まぁ異世界の動物とか言うとややこしくなるしな。


「てかさ、あっちって俺達の家だよな」


 少し震えるようにロクームが呟く。


「えっ!? おじちゃん、エスメルダ」


 エリスが慌てだす。


「悪いアーク! 俺達は帰る。ムサシの事、頼む」


 まぁ自分の家があったとこに山くらいでかいゾウがいれば慌てるよな。


「わかった。だからほら急いで帰りな」


 そうしてゾウに向かってロクームとエリスは走り去った。


「もう手遅れなんだけどな」


 武が何か呟いている。

 手遅れ? 何が?


「今、なんか言ったか?」

「いいや何でもない。さあ俺達はクロード城へ急ごうぜ」

「わかった」


 2人だけになった俺達はクロード城を目指した。

 俺が目覚めて10日立ちクロード城に向かう途中から魔物がチラホラと出現し始めてた。

 1週目と同じだ。

 夜中に行くのは失礼という事もあり、1泊野宿をし翌朝到着した。

 俺が目覚めて11日目だ。

 それにしても武がいてくれて助かった。

 夜の見張りのほとんどをやってくれて、襲ってきた魔物を倒してくれた。

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