表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/400

O05 意外な者との再会

 というわけでフィックス城にやって来た。

 名前は聞いてなかったけど転移魔法っぽいのを使える2人の来客があった筈。

 意識してみると離れていても気配を感じるものだな。

 この体のスペック高いな。

 さて、2人と顔合わすのは面倒だ。

 覚えていないし。


「どうしたのー? 立ち止まってー」


 つい城の通路で足を止めてしまった。

 エーコが訝しげに首を傾げる。


「先客が来てる。もう直ぐで帰るから待つ」

「わかったー」


 待つ事数分……気配が消えた。

 転移魔法を使ったようだな。


「帰ったようだ……行くか」

「わかったー」


 そうして王間にやって来た。

 さて、またエーコに任せっきりも良くないな。

 それにタイムリープとか面倒な説明はしたくない。

 となるとエーコを介するとタイムリープの話もしそうだしな。

 タメ口でも気にしない王だし俺が話すか。


「アーク……それにエーコか。エーコ……君は日々美しくなって行くな」


 また口説いてるぞ。

 この王は口説かずにいられないのか?


「俺のエーコを口説くな」


 って俺も何を口走ってるんだろ……。


「わかったから、そんなに睨まないでくれ」


 あれ? そんな強く睨んでないんだけどな。

 目力強いのか?


「アークの私じゃないよー」


 変な事を口走ったからエーコもそっぽ向いてしまった。

 でも顔赤くなってるぞ。

 可愛いな。


「それで今日は何か用か?」


 単刀直入に行くか。


「アルフォンス城が戦を仕掛けて来る。西側の守りを固めた方が良い」


 戦を仕掛けられるってわかってるなら、相手国の国境側を固めるのは定石……の筈。

 たぶん。


「何故わかる?」


 そう来るよな。


「そういう情報を掴んだから来たんだ」

「そうか……では西側を固めるか」

「それと俺のエーコを貸す。戦力にすると良い」

「だからアークのじゃないよー」


 うん。今のはわざと。

 可愛いからつい。

 また顔赤く染めてそっぽ向く。

 今度はリスみたいに頬を膨らまして、尚更可愛いな。


「エーコは良いのか?」


 エドワード国王が確認を取る。


「良いよー」

「助かる……それでアークは?」

「ロクームに用事があって悪いが残れない。ちなみにどこにいるか知ってるか?」

「アークが爆発に巻き込まれた屋敷に地下があってな……ロクームはそこの調査に行かせた」

「そうか……なら行って来る」

「では、そこへの船を手配しよう。それと戦の準備をして来る」


 エドワード国王が王間から離れた。


「さて、俺のエーコよ」

「もうしつこいよー」


 今度は怒り始めた。

 流石にしつこいか。


「そうだな。エーコの俺だな」

「何言ってるのー?」

「記憶がないから、ずっと面倒見て貰ってたからな。1週目と2週目」

「そんなの知らないよー」


 まぁタイムリープしてるのは俺だけだしな。


「じゃあいろいろ片付いたらデートしようか」

「脈絡なさ過ぎるよー。それに言っておくけどー」

「この体はエーコパパなんだろ?」


 遮るように先に言った。


「………」


 あ、何かフリーズしたぞ。


「えっと…本当に繰り返してるー? それとも記憶が無いふりー?」


 まだ信用ないなー。


「じゃあ賭けをしよう。戦が起きたら俺の勝ちで、デートしよう」

「私が勝ったらー?」

「添い寝をしてあげよう」

「バカなのー?」


 うわ! また蔑みの目。


「あのベッドのサイズはどう考えても一緒に寝てる時があるだろ?」

「たまにだよたまにー」


 また顔真っ赤にしてそっぽ向いた。


「冗談はともかく、俺が賭けに負けたらエーコの言う事何でも聞いてあげる。パパと一緒にお風呂だって良いぞ」

「……中身はパパじゃないでしょー。それにそれって得なのアークでしょー」

「バレたか」

「は~……じゃあアークが一週間ご飯作ってねー」


 ほんとエーコって溜息多いな。


「そんなんで良いの?」

「アークの事、信用してるから、どうせ賭けは私が負けるよー。だからデートして上げるー」


 って言ってるわりにはそわそわしているぞ。

 本当はデートしたいんじゃないの?

 まぁそれ突っ込んだら藪蛇にないそうだから止めて置こう。


「ところで、俺が爆発に巻き込まれたとこってどこ? エリスって人はそこにいる筈」

「えっと、ここから北北東にエルドリアって町があってー」


 地図を出して説明し始める。


挿絵(By みてみん)


「今日はここで一泊した方が良いねー。で、明日は東の海を目指せば良いよー。エドおじちゃんが船手配してくれるって言ってたから、そこに停泊してる筈ー」

「わかった…じゃあ行って来る。帰って来たら一緒にお風呂ね」

「は~……そんな事ばっか言ってるとデートして上げないよー」


 また溜息付かれた。


「ごめんなさい。あーそれとお小遣いください」


 30過ぎてるおっさんが15歳の子供にお金をねだるとか、どんだけ甲斐性ないんだよ。


「これだけあれば、十分かなー? 無駄遣いしないでよねー」

「はーい……やれやれどっちが子供なんだか」

「それはこっちの台詞だよー」


 うん、だよね。

 1000G貰った。



 そうして俺はエルドリアに向い、日が暮れた頃に到着した。

 エーコがいないから旅は少し大変だった。

 1週目だったら死んでたな。

 今回は気配を感じれるようになったし、剣もそれなりに扱えるようになったので、襲って来た動物を簡単に返り討ちに出来た。


「さて、宿屋はどこかな~……ぅううんっ!?」


 見覚えがある奴がいるぞ。


「武?」

「ん? 誰だあんた」

「やっぱ武か? 少し成長してるように見えるけど……」


 俺の記憶では15歳。

 だが、目の前にいる武はもっと上に見える。

 っていうかそれ以前に何でいるの?

 ここ異世界だぞ?

 目の前にいるのは、クラスメートだった渡内 武だ。


「だから誰だよ? あんたは」

「俺? 治だよ」

「はっ!? どう見てもおっさんだろ?」

「だよねー。俺もどうせ転生するなら若い体が良かったよ」

「……またちが…て…かいだな」


武が何かボソっと言うが聞き取れない。


「何か言ったか?」

「いや何でもない。それによりお前が治ってなら聞くが、俺の好きな漫画は?」

「カケラの魔人」

「いつの時代だよ?」


 え? なんか呆れられた。


「うーん……実は俺の記憶は15歳までしかないんだよな~」

「15歳か……それなら確かにカケラの魔人にハマってたな。よし! とりあえずメシ行くぞ。そこで詳しく聞く」


 そう言って武はメシ屋らしきとこに案内してくれた……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ