Ed4 君の笑顔が一番の報酬さ
「昔、共に戦った仲間だろ?」
軽くウインクしてやる。
「フッ…」
アークが微笑を漏らす。
「あの後、ダークがいないのに気付いてみんな心配していたんだぞ。だが無事で良かった」
「……」
アークは何も応えない。
「あまり生きていた事が好ましくないようだな」
「ああ……あの時、俺は死を選んだ。だが生きながらえてしまった」
「まあ、お前の生命だから私がとやかく言う資格はない。あえて言うなら、せっかく生きながら得た生命だ。何か意味があったんじゃないか?それを探すのも悪くない。そう思わないか?」
「ああ…そうだな」
「それに今のお前はアークだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「……ああ」
「じゃ、気を付けてな」
「……ああ」
こうして私達は別れた。
「魔物退治して来ました」
アークと別れた私は酒場に報告にしに来た
「本当ですか?エドワードさん」
ウェイトレスのレディが顔をはずます。
「ああ」
「そいつは助かったぜ。じゃあ報酬だ」
とバーテンダーがお金を差し出してくる。
「では有難く……あれ?報酬は4000Gと聞いていたんだけど多くないですか?」
「6000Gだ。ほら」
酒場に張られた報酬6000Gと書かれたチラシを指差す
ダークの奴、最初に言った通りの分配にしたな。
ったく相変わらず変なとこ律儀なんだから。
胸中ごちってしまう。
「にしても、あのナイフ投げのにーちゃんは、やっぱトンズラしたな」
バーテンダーがぼやく。
それダークだよな?
「いえ、違いますよ。彼は私と一緒に討伐したんです。それと彼から前金の話は聞いてます。私が報酬は立て替えたので1000Gはお返しします」
「おーそうか。顔を見せずにいっちまったのか」
「彼、急いでいたので」
「ん?待てよ?お前さんさっき報酬は4000Gじゃないのかって聞いてきたよな?って事はふっかけられたか?」
「いえ、最初彼と組む時に言って来たのです。2/3貰うと……それで私は報酬は全て君にあげると言ったのですが、彼は律儀に4000Gと言って来たのですよ」
「それ、お前さんのが律儀じゃねぇか?報酬いらないって……ま、良いや。なんにせよ、これで安心だ」
バーテンダーが飽きれた眼差しで見て来た。
私には別の報酬があったから律儀でも何でもないんだがな。
「エドワードさん、依頼を受けて頂きありがとうございました」
ウェイトレスのレディが満面な笑みで頭を垂れる。
「いえいえ、レディの美しいお顔が霞むとなれば」
「まあまたエドワードさんったら。ところで何故報酬をいらないと?」
「君の笑顔が一番の報酬だからさ」
そう私は最初から君の笑った顔が見たかっただけなのさ。
それが私に取って一番の報酬さ。
前フリあと6つ




