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O02 エーコ バッドエンド

「……ギガンテス」


 全長6mもある魔物を見てエーコが呟く。

 少し顔に緊張が走ってる。

 あれ、強いのかな?

 エーコの魔法なら簡単にいける感じするけどな。


「オサム、私が足止めするから逃げてー。あれはやばいよー」

「わかった」


 ここはエーコに従っておこう。

 俺はその場を離れた。

 それで気付く。

 この体軽いな。

 もっと早く走れるかも?

 でも、あまり早く走るのは怖い。

 今までの自分以上のスピードは出せないでいた。



「キャー」


 しばらく走っていたらエーコの叫び声と共にエーコが目に前に転がった。

 えっ!?

 頭がパックリ割れて血が噴き出ているよ。


「エーコ、エーコ、エーコっ!!」


 気付くとエーコの名を何度も叫んでいた。


「に、げてー」


 こんな時まで俺の心配かよ

 エーコの目の光が消え、視界が定まらなくなっていた。


「うううああああああああ」


 気付くと俺は叫んびながら小刀を抜き、ギガンテスに突っ込んだ。

 一瞬でギガンテスの後ろに回る。

 凄い……これがアークの体。


 プシュプシュプシュプシュプシュ……!


 滅多刺しにしてやった。

 やがてギガンテスが死体も残さず消えた。


「はぁはぁ……」


 倒したのか?

 そうだ! エーコ!

 俺は直ぐにエーコの元に戻った。


「エーコっ!」


俺はエーコを抱きかかえる。


「ギガンテスっての倒したぞ。だから死ぬな。エーコ」

「あ、ーク、わ、たしね、アークの事、大好き、だったよ。異性って意味、じゃないけどねー」


 こんな時に笑ってるなよ。

 頼むから、死なないでくれ。


「し、あわせ、だったよー」


 俺もだよ。

 異世界転移……俺の感覚では転生だけど、エーコが傍にいてくれたから取り乱さずに済んだ。

 たった2週間だけど一緒にいてくれて嬉しかったよ。

 だから死ぬな。


「おね、がい、あ、ークは生きてー」


 そしてエーコが動かなくなり、どんどん冷たくなって行った。


「ウソだろ? ぁああああああああ」


 俺は思わず絶叫してしまう。

 やがて魔物の群れが押し寄せて来た。


「クソ! こんな時に……」


 俺は八つ当たりするかのように暴れた。

 小刀を力任せに振り回す。

 何体倒したか何十体倒したかわからないけど、疲れを感じない。

 これがアークの体か……凄いな。

 しかし、いきなり視界が暗転した。


「えっ!?」


 ここ俺のベッドだよな?

 魔物を倒し疲れて、自分で帰って来たのか?

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