Ed3 ダークしかいない
「ローズバトラー?」
アークが聞き返すがその刹那。
ヒューン!
ヒューン!
ヒューン!
次から次へと蔦の攻撃が飛んで来た。
私達はそれを躱すが次から次へと飛んで来る。
「フッ…」
アークが消える。
いやそう見える速さで動いた。
次に瞬間、蔦が何本か切断されていた。
おそらく手に持つ小太刀で蔦を一瞬で斬り裂いたのだろう。
良い動きではあるが……。
「無駄だ!」
このローズバトラーには、そんな攻撃通用しない。
「な、何!?」
アークが驚く。
無理もない、なんせ斬られて切断面から即座に再生するのだから。
ヒューン!
ヒューン!
ヒューン!
「こいつは斬られても直ぐ再生する」
ヒューン!
ヒューン!
ヒューン!
「倒し方は?」
アークが聞いてくる。
「本体にある核を砕けば倒せるがこの状態では懐へ行けない」
「だったら、俺が一気に蔦を全て処理する。お前は再生する前にトドメを刺せ!」
アークが無茶な事を。
「そんな事できるのか?」
私の問いに答えるように懐に手を入れ、何かをローズバトラーに投げ込んだ。
シュシュシュシュシュシュ・・・・・っ!!
風を切る音が響く
取り出したのは手裏剣か?
いや早くて良く見れないが木を鋭利に加工したものだ。
コスパの問題か?
だがアークの投てき技術で補って余りある。
スバーンスバーンスバーン……っ!!
蔦がいっぺんに斬り裂かれる。
なるほどな。
「ならっ!」
納得した私は背中に抱えていたチェーンソーを取り出す。
勿論これもフィックスの科学で改造してある。
対魔物用に仕上げているのだ。
そして私は蔦が再生する一瞬の隙を付き・・・・・。
ジュィィィィィィっ!!
チェンソーを核があるドテっ腹に刺し込んだ。
核さえ潰せば・・・・・。
「ごぉぉぉぉぉ……っ!」
ローズバトラーが断末魔の叫びと共に崩れ落ちた。
それから私達は、他に魔物がいないか調べつつ洞窟を脱出する。
「依頼完了だ……ところでアークはこれからどうするんだ?」
何気無く訊いてみた。
「……次の依頼をするまでだ」
「ならエド城に行きな」
エドだからって私の城ではないぞ。
大陸の東にある城だ。
「エド城?」
「ああ、あそこで今、傭兵を探してるらしい」
「だが移動手段が……」
確かにラフラカが引き起こしたカタストロフィで大陸が分断され、船も出ていなかった。
だが今は違う。
アークがもしダークなら知らなくて当然だ。
私の感では彼はしばらく動けない程の大怪我だったのだろう。
「それなら心配ない。ニールの東にエド城に向けた橋が架けられたんだ」
「……そうか。なら行ってみる」
そういった話をしてると港町ニールに着いていた。
「直ぐに向かうなら私が依頼金を立て替えておこう。いくらだ?」
「……4000Gだったが前金で1000G貰ってる」
「なら3000Gだな」
私は懐からお金を出しアークに渡した。
「……世話になった」
というとアークは東に向けて歩き出した。
「またなダーク」
「……気付いていたのか?」
アークの何故気付いたんだと雄弁に語っている眼差しだ。




