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O01 これ異世界転生って奴?



 キンコンカンコーン!


 チャイムを目覚ましに覚醒した。

 もう放課後か。


「よー治! 随分と良く寝ていたじゃないか」


 陽気に声を掛けられる。

 声を掛けたのは渡内 武。

 クラスメイトのダチである。

 ツーブロックという時代遅れの髪をしており耳にかからない程度の長さだ。


「あー、昨日遅くまで起きてたからな」

「ふ~ん、それはともかく一緒に帰ろうぜ」

「ああ」


 そう言って鞄を手に武と学校を後にする。


「それで夜中何してたんだ? 女か? 女なのか?」


 武は何かと女、女と言い出す。


「いやガンゴンガン読んでた」


 週刊雑誌の事だ。


「ガンゴンガンか~。俺はやっぱ断然カケラの魔人だな」

「お前、単行本全部持ってるからな」

「まぁな。今週話の魔人やばそうだな」


 武はカケラの魔人の話をし出すと止まらない時があるんだよな。


「あー足が6本の巨大亀な」

「そうそう」


 武がノリノリで話す。

 ほんと好きだよな~カケラの魔人。

 ストーリーは簡単。

 ナニカの欠片を培養し魔人を作り出し世界制覇を目論む……が、毎回主人公に倒されるというものだ。

 そんな話をしてると分かれ道に差し掛かる。


「じゃあまた明日な治」

「ああ……じゃあまた明日」


 そしてそれぞれ違う道に入り、家に向かう。

 毎日変わり映えしない退屈な日常だ。

 だけど今日は違った。

 いつもの帰り道で、いつもの横断歩道を渡る。その時だ……。


 プップー。


 クラクションの音が耳に飛び込みそっちに視線が行く。

 えっ!? 今、車道側は赤信号だよね?

 車が突っ込んで来る。

 そして俺ははねられた。


 痛い。

 めちゃくちゃ痛い痛い痛い痛い。

 体が動かない。

 あ~意識が沈んで行く……。





 パっと目が覚める。

 知らない天井だ。

 えっと俺は何してたんだっけ?

 確か……車にはねられたよね?

 それにしても大きなベッドだ。

 キングサイズかな?

 とりあえず起きるか。

 体の痛みはないね。


「だ、誰?」


 目の前に灰色の髪をした人がいる。

 というか日本人じゃないよな。

 ん? てかこれ鏡か?

 全身を映すくらいの大きさの鏡。

 とりあえず右手を挙げてみた。

 目の前の人は左手を挙げる。

 やっぱり鏡だ。


「これって俺か?」


 これってまさか……。


「これ異世界転生って奴?」


 たぶん俺は車にはねられて死んだんだよな?

 でも転生だからってこの30歳くらいの人になるんはな~。

 もっと若い状態が良いよ。


「あ! アーク、目覚めたんだねー」


 知らない女の子に声を掛けられた。

 歳は俺と同じくらい。

 って言っても前世の俺だけど。

 髪がピンクとか変わっているな。

 長さは肩の下くらい。

 それにしても可愛いな。

 お近づきになりたい。


「どうしたのー? 黙っちゃって」

「えっと……まず君は誰? そしてアークって?」


 いや状況的にアークってのは俺かな?


「何ふざけてるのー?」


 別にふざけてるわけじゃないんだけどな。

 にしても語尾の伸ばす感じもまた可愛いな。

 さてどうしよう……。

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