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18 俺のダーク

ブクマありがとうございます

時空間は青白い光を放っている。

俺は勝手に流されて行く。

たぶん今から2年前に向かっているのだろう。

そして、たまに皆の映像が流れている。

これは過去に起きた事が映像として流れているのだろうか?


《ボクとも1つ約束してくれない?》


精霊の声が頭に響いた。


「何でここにいる?さっきの場所にいたのだろ?」

《いや、ボクはまったく違う時間軸にいるよ。君だけには教えておくけど、ボクがあそこにいたらダームエルに支配されてしまう。知ってるだろう?ラフラカが全ての精霊を支配していたのを》


精霊王の力か。


「ああ」

《だからボクは違う時間軸から半分同胞(はらから)のルティナに気配を送っていた》

「違う時間軸から良く出来たな」

《ボクは時の精霊だからね》


まったくわからん。

時を操れそうだけど、時間軸を超えて気配を飛ばすとかまったくわからん。


「それで約束とは何だ?」

《ダームエルってニンゲンがラフラカを吸収するまで手を出さいでおくれ。もっと言えば余計な時間改変をしないでおくれ》

「つまり最小限の歴史改変をしろと?」

《そういう事さ》

「わかった。だが一応理由が知りたい」

《さっきも言ったけどボクの役目は時間の管理。歴史改変されると管理が大変なんだよ》

「そうか」


精霊も大変なのかー。

って知るかー。

別の時間軸から気配を飛ばす奴だろ?

まったくもって管理くらい楽勝じゃねぇのかよ。

まぁ良いさ。

俺の標的はダームエルだけ。

どっちにしろ過去の世界でダームエルがどこで生きてるか知らない。

だが、ラフラカが滅びる時に確実に現れる。

無駄に探すより、その時に決着付ける方が楽だな。







気付くと俺は倒れていた。

ここはどこだろうか?

俺は立ち上がる。

森の中か……。

で、後ろのに屋敷がある。

これが2年後には廃墟になってる貴族の屋敷だな。

あれ?これどっかで見たな。

あーそう言えばアークスのダークが始まった森だ。


挿絵(By みてみん)


まだ使われている屋敷だから、鍵がかかっておりダークはここで寝泊まりできず、森で怯えながら、寝てたんだよな。

皮肉な話だ。

ここから俺の(・・)ダークが始まるんだな。

暗殺者ロールプレイなんかじゃない。

代わりをしないといけないんだ。

そう今から俺はダークだ。

ダークをプレイするのではなく、ダークの仮面を被ろう。



さて、まずはチェンルの町だ。

確かラフラカとの決戦時、ここで最後の補給をしたんだよな。

だから、ここでまず1年身を潜めるんだ。

それが一番手っ取り早い。


ゴゴゴゴゴゴゴ……


チェンルの町についた瞬間地響きがしまくった。


「くっ!何だ?」


町の者達が慌てて騒ぎまくる。

あーそうか。

これラフラカが精霊王の力でユピテル大陸を破壊しまくった時だ。

これで自然は死滅、大陸は引き裂かれ、様々な町や村が滅ぶんだよな。

1年前って言えば、そうか調度その時期か。

まぁチェンルの町は無事だから、ここにいれば安全だろ。



さて大陸破壊も終わったし、これからの事を考えないとな。

飛空船に乗り込む。

ラフラカが倒されるのを見届ける。

そしてダームエルがそれを吸収した時に捕まえる。

だが、ダームエルと戦うかもしれない。

それも精霊王の力を得たダームエルだ。

俺一人で……。



だから、もっと鍛えないとな。

特に未だに使えないスラッシュ・ファング。

ダークの切り札である闘気技。

何故か俺はまだあれが使えない。

というかそもそも闘気って何だ?

右手に集中ってわかんねぇよ

VRMMOの時はコマンド入力操作もあったからできたけど、今は違う。

現実の俺の体なんだ。



1年鍛えまくった。

引きニートだった俺が何でここまで頑張ってるんだろうな。

首にかかったチェーンを取り出す。

きっとこれなんだろうな。

あの時はエーコちゃんに送り出して貰う為に約束とかしたけど。

本当は目的が欲しかったのかもな。

果たすべく約束。

だが、叶う事のない約束。

でも、確かに引きニートだった俺を突き動かしている。



鍛えまくった。

ついでに歴史をあまり改変するなと言われたが、ダークが手にする事になる武器を先回りして手に入れる。

まあどうせダークは投てき武器にするから大きくは改変されないだろう。

チェンルの町を拠点にいろいろ回った。

そして手にする。

妖刀ホロザクラと名刀ムツノヨシ

両方小太刀だ。



1年後。

来たるべき日が来た。

チェンルの町に飛行船で寄り、最後の補給を行う11人の勇者。

うわーダークがいるよ。

自分が2人いるって不思議な感覚だな。

そして飛空船が飛び立つ。

それにこっそり乗り込む。



11人の勇者がラフラカを倒すのを待つ。

俺の戦いはこの後なのだから。

俺は陰でこっそり見続けていた。

やがてラフラカが倒れる。


「私の精霊の力はもう直ぐ消える。でもギリギリまで、私の魔力でこの城を持たせるから、皆逃げて」


ルティナが呼びかけて半精霊化して、先導する為に飛び立ったな。

さて本当にダームエルが来るのかな?

これで来なかったら笑い話にもならねぇな。


「くくく……遂に倒れてくれたかクソったれが」


あ、現れた。


「お前の研究で精霊を吸収する方法はわかってるんだ。これで復讐が終わる。貰うぜその力」


ダームエルがラフラカに触れるとラフラカがダームエルに吸い込まれて行った。


「くくく……これで俺の復讐が終わったぜ……ん?何だ?」


何かがダームエルの体を渦巻いてる。


「ぐぁぁぁ……暴れるなクソ!俺の体だぞ」


何だ?

精霊の力が暴走してるのか?

ダームエルの周りで嵐が渦巻いてる。


「クッソー!抑えきれない」


ダームエルが浮く。

まずい!

俺の直感がそう言ってる。

このままだとどこかに行ってしまう。


「ぐぁぁぁ……」


咄嗟に俺はダームエルに飛び付いた。

嵐が渦巻いてせいで体中が切り刻まれて、いてぇーよ

そしてダームエルは飛んで行く。


「くぅぅ……」


かなりの風圧が来る。

どこに行くんだ。

この手を離したらいろいろ終わりだ。

離すものか。

やがてダークが始まった森に飛ばされ、貴族の屋敷に突っ込む。

クソーいてぇよ。

外壁を突き破り中に入るとダームエルの暴走した力がとどまる事を知らずで時空間の扉が開く。



あーだからここで開いたのか。

ダームエルは制御できなくて暴走し、ここまで吹っ飛ばされ、そして時空間の扉まで開いてしまうと。

精霊王の力というのは凄まじいな。

そして俺達はその中に入ってしまう。



「やっと収まった。で、お前さん誰だ?俺にしがみついて来て」


どうやら暴走した精霊王の力は収まったようだ。

たぶん力の大半を使ったお陰だろう。

時空間の扉なんて開く程だからな。


『リカバリー』


とりあえず回復しないと。

体中痛い。


「よー久しぶりだな相棒」


そして俺は顔を上げる。


「お、お前さんアークスか?」

「ああ」

「10年ぶりか?老けたな」


うっせーよ。

気付いたら異世界転移していて10歳以上歳取ってましたって、そこだけは最悪だよ。


「お前もな」


さてここからが本番だ。

きっと俺はこいつ倒さないといけない。

俺にできるだろうか……。

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