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13 南側討伐 後編

ブクマありがとうございます

「さてあれはどうする?」


エドが呟く。


「殴る」


脳筋の筋肉バカが。


「グミオウかい?」


ナターシャちゃんが言った通りあれはグミオウ。

グミのようにブヨブヨしている。

で、オウが付くだけあってデカい。

人の5倍はある。

ブヨブヨしてるから闘気を混ぜた打撃も吸収して衝撃を逃すので筋肉バカは役立たず。

魔法も中級以上じゃないと効かない。


「アークとりあえず炎頂戴」


炎?ああ魔法か。


『ファイヤー』


俺が唱えた炎初級魔法がナターシャちゃんの弓に装填された矢に吸収される。


「エレメント・ファイヤーランスっ!」


ズブっ!!


あ、弾かれた。


「なあアーク。あれ昔より強くなってないか?」


エドが聞いてくる。

確かに。

ナターシャちゃんのあの矢はたぶん初級を中級まで引き上げている。

それが全く効かない。

ちなみに斬撃は多少効くがデカいので大したダメージにならないし。直ぐに再生するんだよな。


「……ああ。どうする?」

「誰か中級魔法以上使えない?」

「残念ながらこのメンバーの中に魔法が得意な者はいないよレディ」

「むずがゆいからレディっての止めておくれ」


いちいち突っ込まんで良いよナターシャちゃん。

にしても、今思ったが魔法が得意な奴いないなここに。

二股バカが。

確り振り分けしろよ。


「あたいは回復以外は中級以上を使えるけど弓の制御に魔力を回してるから、矢で増幅させるのが、出来なくなるんだよねぇ」


なん……だとっ!?

ナターシャちゃんも意外に規格外だな。

中級以上って言い方をするとなると一部に属性の上級まで行ってるという事か。


プップップップっ!!


おお攻撃が来た。

グミオウの口から毒液が発射される。


「おっと」

「危ないねぇ」

「ふんっ!」

「……」


エドは危なげなく躱し、ナターシャちゃんがギリギリ躱し、アルは殴ってる……バカか。

俺は問題無く躱す。

アルの腕が毒にやられてるじゃんかよ


「かしな」


ナターシャちゃんがアルの腕を取り何かを塗り付けてる。

解毒薬か?


「悪い」

「で、どうする?」

「じゃあ俺が一人で相手するからその間、考えていてくれ」

「おいアル」


エドの制止の言葉を聞かずアルが突っ込む。

接近戦で無駄に殴る。

打撃耐性があるから無意味だけど、注意がそっちに行ってるな。

さてどうするかな。


「……ナターシャ、グラビティは使えるか?それとお香だが素早さを上げるのは?」

「重力魔法なら使えるよ。スピードのお香もあるよ」


何だこの優等生は。

ナターシャちゃんってスペック高過ぎだろ。

魔法弓、お香とか変わった物を含む薬、そしてそれなりの魔法。

何でこんな人が俺に惚れたのかつくづくわからん。


「……作戦がある」


俺は作戦の説明をした。


「わかった」

「わかったわ」


エドとナターシャちゃんが理解を示した。


「アル戻れーっ!」


エドが呼び掛ける。


「おおっ!」


アルがこっちに走って来た。


「スピードのお香」


その間にナターシャちゃんが俺とエドと自分に素早さが上がるお香を嗅がせた。

そしてナターシャが走って移動する。


「戻ったぞ」


アルが戻って来たの作戦を説明する。


「わかったぜ」

「では、行くぞ」


エドはそう言うと移動を開始した。

俺は跳ぶ。


「……アル頼む」

「おおっ!……おおりゃやーーーっ!!」


アルに足を向け闘気入りのパンチをして貰う。

いてぇーーーーっ!!

思ったよりいてぇよ。


『エレキー』


アルに殴られて吹っ飛ばされながら、ナターシャちゃんに向かって雷初級魔法を唱える。

直ぐ様小刀を構える。


プッシューンっ!!


グミオウの横を通り抜ける時に斬り裂く。

アルに殴られた勢いがあるので側面がパックリ斬れる。

だが、直ぐ再生が始まる。


「エレメント・エレキーランスっ!」


側面に移動していたナターシャちゃんが魔法弓を放ち、俺が斬り裂いた部分に矢を刺し込む。


ビリビリ……っ!!


中で感電してるな。

これで少しの間、再生速度は遅らせられて、再生に余力を回す分、防御が薄くなる筈。


『グラビティっ!!』


直ぐ様ナターシャが重力魔法を発動。

対象はエドの地面。

いつの間にかグミオウの脇に移動していたエドが跳ぶ。

重力が減らして高く舞う。

そしてフィックスの科学力で作った対魔物用チェーンソーを背中から取り出す。


ブゥゥゥゥっ!!


チェーンソーが唸る。

それを真下に向けるとナターシャちゃんが重力を増やす。

一気にエドは落ちて来た。


ジュィィィィィっ!!


チェーンソーがグミオウを削る。

そしてグニャグニャになる。

だが、まだ終わっていない。

このままだと再生される。


「アルーっ!!」


エドがその場から離れながら叫ぶ。


「オォォォラバスタァァァっ!!」


最初にぶっ放した闘気の塊よりでかい闘気弾が発射されグミオウは消し飛んだ。


『リカバリー』


俺はアルに殴れて動かなくなった足を回復させ立ち上がりエドの元に向かう。

実はこれ完全にエドを犠牲にする作戦だった。

エレキーにより、感電に巻き込まれるからだ。


『リカバリー』


あ、ナターシャちゃんが回復魔法をかけた。


「すまないレディ」


エドが立ち上がる。


「ダメだね。初級じゃ完全に治らない。ルティナかエーコが来るまで大人しくした方が良いさぁ」

「では、そうさせて貰う」


エドが座り込む。

何にしても、これで片付いた。


「さて、終わったは良いがアレどうするんだい?」


ナターシャちゃんが聞いて来る。

この南側は屋敷の入口方面なので入口の状態が見えていた。


「……ルティナに任せる」


それしかないだろ。

そんな話をしていたら皆、続々と集まって来て、エリスも降下して来た……。

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