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Ar02 ダーク≠アーク?

俺は、みんなを新しく発見した洞窟に案内した。

兄貴が城を支え、俺がその兄貴を支える。

そう誓ったは良いが俺に出来る事はあまりない。

そこ大陸崩壊で様々な失われた資源を探す。

または、その代わりになる物を探す旅に出た。

そしてフィックス城の近くに新しく出来た洞窟に変わった石を発見し、それは失われし資源だと訊き皆をここまで案内して来たというわけだ。


俺と兄貴が先頭をきり、ロクームとアークという初めて見る奴だが、何処と無く懐かしく感じる者が、少し離れたとこから後をつけて来ている。

そのアークという者はハンターになつかれ、そのすぐ後ろから着いて来ていた。

にしてもハンターがなつくのは、エーコの嬢ちゃんとダークくらいだったのにな。

まさかダーク?

なわけないか。

と思っている側から……。



「ダーク」


とロクームが呼ぶ。

本当にダークなのか?


「……なんだ?」

「今回はいきなり始末するのは無しな」

「ああ……吐かせてからだな?」

「そういう事だ」


本人も反応しているよ。

どういう事だ?


「……おい兄貴」


小声で兄貴に声をかける。


「ん?どうした」


俺に合わせ小声で返して来た。


「あいつ……アークってんだろ?」

「……ああ」

「でも今、ロクームがダークって……」

「似てるからだろ」

「ああ…なるほど」


そうか似ているから、つまりあだ名って奴だな。

俺は納得した。



「にしてもアル。お前何が良いかわからないって……もしかして怪しいもんがあったら手やたり次第、私のとこに持ってくるつもりだったのか?」


とふいに兄貴が訊いてくる。


「そんなわけないだろ。一回一回フィックスまで持って行ってたらキリがない」


時にはサバンナの方まで行っていたのに、態々帰るなんて面倒な事はしてられないぜ。


「それもそうだな……」


兄貴が納得する。


「ガハハハハハ……そんなの道具屋に持って行けば一目瞭然だぜ!」


俺は自信たっぷりに繋ぐ。


「でも怪しくないけど使える資源もあるぜ!実は見逃してたかもよ」


いつの間にか話に割り込むロクーム。


「あっ!」


一瞬固まってしまう。


うぉぉぉ……失敗したー!!


確かに今まで、そんな物が有ったような、無かったような……。



「それはそうとロクーム。さっきアークと話してたいきなり始末するのは無しって何の事だ?」

「エルドリアにあった怪しい模様の扉の先で魔導実験をしていたんだよ」

「ああ。それで?」

「それについて情報を話てもらわないとな。だからアルもいきなり始末するなよ」

「わかったぜ」



そんな話をしてると黒曜石があるフロアに到着していた。


「こ、これは凄い!」


開口一番に驚きの声を上げたのは、兄貴だ。


「なんだこの量は……?」


続けて驚くのはロクーム。

当然だろう……。

あの黒曜石というよくわからん石か一面に広がっているのだから。


「フッ……これでは失われし資源とは思えんな」


アークまでもが信じられないと言った感じでで苦笑を浮かべている。


「で、怪しい扉は?」


と兄貴が訊いて来た。


「あそこだ!」


俺は指を指す。


「あ、あれはエルドリアのと同じだ」


とロクームが驚く。

どうやら来て正解だったようだ。



「じゃあ中に魔導研究所のようなものが?」


と兄貴が訊く。


「ああたぶん……開けるぞ!」


とロクームは答え、ドアノブに手を伸ばす。


ガチガチ……。


「どうした?」


と兄貴が訊く。


「開かない……しかも鍵穴すらない」


ロクームがさてどうしようと言わんばかりに天を仰ぐ。


「おい、アル」


アークに声を掛けられる。


「親しき者はアルと呼ぶがアーク。お前は今日会ったばかりで、いきなりアルか?」

「ああ…すまない。アルフォード」

「何だ?」

「闘気技を」


ああ、なるほど。


「どけー!」


と俺が叫ぶ。


「えっ!?」


ロクームは直ぐ様、横に飛ぶ。



「オォォォラバスタァァァっ!!」


ドゴォーン!!



けたたたましい爆音が響く。

力押しで破壊するに限るぜ。

俺の拳から闘気の塊を放出し、扉を破壊した

俺は魔法は苦手だったが闘気だけ自在に使えたからな。

魔法がなくなっても闘気は健在だから、今でも役に立ってるぜ

ちなみに闘気とは言わば生命エネルギー。

闘気を操る事で身体能力を爆発的に高めたり大技を繰り出したが可能になる。



「相変わらず無茶苦茶だな」


と兄貴が毒付く。


「…だが余計な手間がはぶけた」


とアーク。


「で、何で俺が闘気技が使えるかわかった?」

「……ん?その鍛え抜かれた肉体を見ればわかるだろ」


おお!そうかこの肉体でわかるか。

お前良く見てるな。

そして俺達は壊れた扉から中へ侵入した。

中はカプセルが立ち並ぶ。ラフラカの魔導研究所を思い出される光景だ。

あそこでは、かつて魔導の研究が行われいた。

精霊をカプセルに入れ、魔導の力を吸い取るというおぞましい研究をだ。

ただ、ここではカプセルに魔物が入れられ、魔導の力を供給している感じに見えた。

つまりはここから出て来た魔物は魔法を使って来るという事だな


「……エルドリアと同じだ」


ロクームが呟く。

どうやら、エルドリアでも同じ光景があったようだ。


「ナニモノダ!?」


ここでカプセルの外ににいた魔物に気付かれたようである。

あれだけ、ド派手に侵入すれば当然であろう。

その魔物はメインサーバーらしき機械の前に立ち、白衣を身に纏っている。

どうやら数は一匹。

ここの研究所を管理しているのだな。

それにしても喋れるのだな。

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