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El4 黙れっ!お前とは話していないっ!!

またまたエリス視点に戻ります

ロクリス編だけは視点切替が多くて大変です

読んでる方はもっと大変かと思いますが、終わりに近づいてるって事で勘弁してください。

ここだけしか他のキャラの視点にできないのです

と言っても上手くラストに繋げられるかわからないので、後々どうとでもできそうですけど(笑)

流石は犬だけあって、匂いでダークだって直ぐにわかったようだ。

ハンターの元々の主人はダークなのだが、今はアークで少し違う感じなのだがな。

ダークにしかなつかないのだが、何故かエーコだけにはなついた。

それでダークの死後、正確にはダークが亡くなった思われた日から、エーコが飼う事になった。

しかし、ハンターもダークが生きていた事を知り、彼にじゃれついている。

そしてアークも、また満更でもないといった感じだな。



「すっご~い!私以外なつかないんだよー」


エーコが驚きの声を上げる。

どうやら、エーコは彼がダークである事に気付いていないようだ。

当然ね。

彼はあの大戦の時、決して私達の前で、顔全体を覆う甲冑を外す事はなかったのだから……。

たぶん彼の素顔を知る者は皆無だったと思う。


「ハンターがなつくなんて……貴方誰なのー?」


と再びエーコ。


「俺はアーク。たまたまロクーム達と知り合って此処に来た」


「お、おい……」


ロクームが何かを言おうとしたが、私は右腕で制止させ、首を横に振った。

エドは言った……ダークは、あの戦いで死に、今此処にいるのは、アークだと……。

私もそれで良いと思い。

それならそれで、態々アークがダークだと言う必要はないと私は思った。


「え、え~っと……」


エーコが戸惑いの声を上げる。

今の私達の行動に不審を抱いたのだろう。



「……それで2人共どうしてここに?」


それを誤魔化すようにエドが話を戻す。

こういう時は本当に機転が効く。


「そうじゃた……大変じゃ!大変じゃっ!」


大慌ているラゴス。


「だから何が?」


とロクーム。


「コラー!落ち着けじじぃー!」


バキッ!


エーコの強烈な蹴りがラゴスの背中に入る。

ラゴスは、それに吹き飛ばされ、その場に倒れてしまう。


「ぐっ!……年寄りを労らんか」


痛みにもがきながら発する。


「あのねー……魔法が復活したみたいなんだよー」


それを無視し、エーコが代わり説明した。


「なんだそれか」


ロクームがつまらなそうに呟く。

当然よね。

私も同じ気持ちだ。

目の前で魔法を見せられ、エドが既に知っていたし。

もう慣れたって感じだ。



「えっ!?」

「なぬ!?」


驚き不思議そうな顔をするラゴスとエーコ。


「それにしても良く魔法が復活した事に気付いたな…そっちも魔物が魔法を使ったのか?」


私は訊いてみた。


「いや、わしらは魔導士の村に住んでいるのじゃ」


とラゴス。


「だからそういう事には敏感なんだー」


エーコが続く


なるほどね。

魔導士の一族なら、精霊とか不可不思議な存在に敏感よね。

私みたいに人工魔導士とは大違いだ。

きっと精霊が復活した事を、感知できたのだろう……。


「なるほど」


エドも納得する。


「……待て」


しかし、アークはそうじゃないようだ。


「それに気付いたのはいつだ?」


と繋ぐ。


「ニ週間程前じゃ」


ラゴスが答える。


「なら()()()()()()()()()()()()()?」

「あっ!?」


確かにそうだ。

その指摘は最もである。

父親が精霊のルティナが気付かないわけがない。



「いや……ルティナは気付いたんじゃないか?なぁエド、さっきルティナがどうとか言いかけてなかったか?」


とロクーム。

そう言えば何かを言いかけていたな。


「ああ。ロクームの言う通りルティナは気付いていたよ。実はロクーム達が来るより早くルティナが此処に来たんだ」

「えっ!?ルティナ?で、ルティナは今どこに?」


再び私は驚く。


「それが体力の消耗が激しくベッドで休んでる」

「ルティナお姉ちゃんがー…?」


エーコが心配してるような面持ちをしていた。


「ルティナは大丈夫なのか?」


とロクーム。


「たまに起きては食事を取ってるから、問題無いが……暫くは動けんだろうな」


とエド。


「だが何故?一週間前に会った時は元気だったのに……何があった?」


アークが心配している。

昔のダークだった頃ににはあり得ない光景だ。

ますます別人に思えて来る。



「おそらく半精霊状態で此処まで飛行して来た為に体力を急激に消耗したのだろう……」


とエド。


「なるほどな。魔法が蘇って……一年もブランクがあるのに無理したのか」


私は納得した。


「体がついてこなかったのか」


アークが繋ぐ。


「たぶんな」


とエドが応えた。


「だが、解せんな」


再び納得いかないと言った感じでアークが呟く。


「お前はさっきから何を言いたいんだっ!?」


すかさずロクームが突っ込む。少しイラついてる感じだな。



「黙れっ!お前とは話していないっ!!」

「「「「「っ!?」」」」」


これには一同驚く。


「ダー、いやアーク。こないだから思ってたけどロクームに当たりがきつくないか?」


私は、ここ最近の疑問を問うた。


「いや。すまない。気が立っていた」


それは今でしょう?

こないだからの話ではないでしょう?

まあ良いわ今は。

いずれ問い詰めてやる。

私の旦那に文句付けるならアークでもダークでも関係無い。

相手になってやる。


「それで何が気になってるの?」


というわけで話を戻す。



「俺が最後にルティナに会ったのは一週間前だ……その時は、まだ魔導の力が蘇っている事に気付いていなかった」


アークが淡々と語る。


「それが?」

「少なくても……ニ週間前には魔導の力は蘇っていた。いくら魔導士の村の者でも、()が精霊の奴には敵わぬまい」


なるほどな。


アークは魔導士の村の者には直ぐ気付けて、父親が精霊であるルティナには気付けない筈がないって言いたいわけだ。


「たぶん……ルティナお姉ちゃんはなんとなく気付いていたんじゃないかなー?」


おずおずエーコが応える。


「じゃが……ルティナは一人じゃから確信できなかったと思うのじゃ」


ラゴスが繋ぐ。


「……どういう事だ?」


アークが再び疑問を口にする。


「わしらは、村の皆が魔導士……一人が不可不思議な事に気付ければ皆で相談できるのじゃ」

「ルティナと一緒に住んでる人達は魔法は使えない。ならルティナ一人、異変に気付いても周りには、わからなかった。それでルティナも気のせいだろうと思った……そんなところだろう?」


とエドが要訳した。

それなら納得いくな。


「……そうか」


アークも納得したようだ。


「じゃあ話を戻すが、今回のこの魔法が蘇った事は何か作意的なものではないかとルティナは言っていた」


エドが話を切り替えた。


「それはわしも感じるのじゃ」


同意するラゴス。


「それで最悪精霊大戦みたいな悲劇が起こるかもしれない……っと」

「「「「っ!?」」」」


エドが続けた言葉に全員が息を飲んだ。

またあの悲劇が……。

あの大戦でどれだけの者が亡くなっただろうか……。

どれだけの者が傷付いただろうか……?

考えるだけで計り知れない。



「……それでルティナどうするって?」


一人冷静にアークが訊いていた。


「もしこれが作為的なものなら、是が非でも止めると言っていた。まあ今はその為にも暫く休むと」


「そうか……」


ロクームが頷く。

此処まで話を終えると誰もが深刻な面持ちでしていた。

これからまた大きな戦いがあるかもしれないのだ。

当然である。


「ガハハハハ……兄貴久しぶりだな」


だが、豪快な笑い声を張り上げながら。その深刻な空気も一辺させる者がの王間に現れた……。

どうでも良いですが今日は私の誕生日です

また老けたなと思いますね。

ぶっちゃけ二十歳以降は歳を取りたくないですね(笑)

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