El3 ダークだとは一言も言ってない
エリス視点に戻ります
「大丈夫か?エリス!」
ロクームが安否の声をかけてくれた。
「ええ」
「そうか良かった!それで大変だ……」
こっちも大変なの……
「魔物が……」
「「魔法を……」」
私達の言葉がハモる。
「そっちも!?」
とロクーム。
「え、ええ!!」
少し驚いた。
ロクーム達も目撃していたようだ。
「確かにあの時、俺らはケフラカを倒したよなぁ?」
「ええ!」
そう確かに私達はケフラカを倒した……筈。
「……倒し……きれてなかった……?」
とダークが会話に入って来た。
「それはないわ!あの時、貴方も魔導の宝石が砕けるとこを見た筈よ」
「それに……ダークは知らないかもしれないが俺達の目の前でルティナの精霊の力が消えたんだ」
とロクームが繋ぐ。
「……じゃあ何故!?」
「「「………」」」
私達は沈黙した。
「また戦うことになるのかユキー?」
ユキが訊いて来る。
「ああ……そうなるな。もしかしたら俺らの不始末のせいかもしれないし……」
とロクーム。
その面持ちは重い。
たぶん私も同じだろう。
ケフラカは倒した……筈なのに。
「……そうなるのな」
私は頭を抱えながら呟いた。
「ダーク…お前も協力しろ!報酬うんぬん無しで今度こそケリをつけるぞっ!!」
ロクームがダークに声をかける。
「……そのつもりだ!」
「これからどうするユキー?」
「そうだな……まずはフィックス城に向かおう」
とロクーム。
「そうだな」
まずはエドとも相談しないと……。
エドのナンパ癖は好ましくないが、いざという時に頼りになる仲間だ。
「ああ」
ダークも続く。
「わかったユキ……それじゃあロクーム達は先に行ってくれユキー」
「ん?どうした…来ないのか?」
「違うユキ。しばらく住処を後にするユキー……仲間達が僕がいなくてもやって行けるようにするユキー」
「そうか…わかった。フィックス城で待ってるぞ」
こうして私達は道中野宿しながらフィックス城に向かう事になった……。
・・・・・・・
「エドいるか?」
フィックス城に到着するなり、ロクームが最初に王間に向かった。
それに私とダークが続く。
私達が今会おうとしているのは、この城の主、エドワード=フィックスだ。
ロクームには劣るが、なかなかの美形で二枚目だと思う……。
ただ黙っていればの話だ。
彼は年齢問わず女性には全て口説くという癖がある。
本人曰くそれがレディに対する礼儀らしいが、実に不愉快だ。
しかし、そんな彼だが精霊大戦が始まる前、ラフラカの一味に抑圧されていた時代、ラフラカと同盟していた。
一口に同盟って言ってしまうと、強い者に尻尾を振る弱者に思えるが彼は違った。
我が国の民を守る為に同盟の道を選んだ。
誰かの為なら、ヘコヘコ頭を下げる事もいとわない、潔い王としては素晴らしい人だ。
そんな王だからこそなのか、私達は衛兵に顔パスで通してくれる。
仮に王が不在でも城に通してくれては、衛兵がつきまとう事なく、城の中を自由に歩ける。
人の見る目が良いのか、ただの馬鹿なのか、他の城では考えられないものだ。
実際それにより被害がないのは前者だからだろう……。
そしてそのラフラカと同盟している裏では、反乱軍組織に、この国から援助金やラフラカの情報を流していた。
更に攻撃に転ずるチャンスが来たら、一気にラフラカに反旗を翻した。
状況によって一気に行動を変えられる大胆差を持つ。
また技師としても優秀で機械による武器等を発明し、自ら使いこなし事が可能な男だ。
この開発した機械があったからこそ、反乱軍がラフラカに挑めるようになった。
そして、その機械を扱う技術力の集大成がこの城にある。
王間ではエドが王座に腰掛け、此方に視線を向けてきた。
「ロクームか……ん?アークも一緒か」
えっ!?アークって誰?
「ああ」
答えたのはダークだ。
何故?
「アーク?何言ってるんだ?彼はダークだ」
とすかさず私は抗議した。
「俺は、自分がダークだとは一言も言ってない」
「えっ!?」
思わず驚いてしまう。
ロクームも同じようだ。
確かに私達は彼と再会して、彼は一言もダークだとは言ってない。
でも何故?
いやそもそも違和感は感じていた。
度々ダークらしからぬ行動を取っていた。
じゃあ本当に別人?
でも戦い方も覇気も完全にダークだ。
わからない。
「ダークはあの大戦後、死を選んだ……そしてここにいるのはアークだ!それで良いじゃないか」
エドは疑問に答えるかのような言葉を放ちウインクした。
「「っ──」」
私もロクームも言葉に詰まる。
「フッ……」
ただダークだけが薄く笑っていた。
確かに今の彼をダークと見るのは違和感がある。
とりあえずアークだと言うならアークで良いか
「それにしてもエリス。また一段と美しくな……ごふっ!」
ボフっ!
ボディーブローを一発おみまい。
こういうとこが私は嫌だ。
だけどダークの話を誤魔化していたのかな?
いやただいつもの口説き文句だな。
「まあね」
微笑を浮かべ殴っておいて軽くあしらう。
まあ良いわ。
ダークだろうがアークだろうが、私にとっては、仲間だからそれ十分だ。
「それより大変だっ!!」
ロクームが本題を切り出す。
「魔法だろ?」
何でも無いかのように言い放つ。
お見通しのエド。
「「えっ!?」」
「何故それを!?」
私とロクームが驚いていたが、ダーク、いやアークで良いか。
アークが聞き返していた。
「実はルティナが……」
エドが何か言いかけるが……。
「お~い大変だじゃ」
老人の声によって遮られた。
その老人の声が王間に響く。
どうやら新たな来客が来たみだな。
ストックが無くても描けてしまった(笑)
ただ問題は途中からの展開。
プロットは出来ており終着も決めてるのですが、繋げ方に迷っています
もしかしたら、どこかでしばらく更新しないかもしれません
更新してもグダグダかもしれません
そうなってたら申し訳ございません




