L4 魔導
ルティナ編が思ったより進まない……
主人公が出て来ないのは問題ですね
あと4話くらいあります
「チカっ!」
ミクが叫ぶとミクの肩を掴んだチカが一気にサラの方に向かった。
サラは槍を背に背負うとミクの足を掴む。
ミクとは反対の方向……トロールを見ていた。
そして急上昇。
ちょっとサラがいなくなったから誰が子供達を守るの?
ヒューンヒューンヒューン……ブスブスブスっ!
ミクが放った矢が子供達やディールを狙った魔物に突き刺さる。
えっ!?いつの間に?
ついさっきまで槍を持っていたのに弓を構えてる……。
サラの方へ一気に向かった時に持ち替えたの?
さっきも弓から槍へ……。
彼女の武器の持ち替えが早い過ぎる。
「矢が残り少ないから、早くしてね」
「ああ」
ミクは真下を睨み子供達を守ろうとしてる。
サラは、そのミクの足を真逆の方向を向きトロールを睨む。
どうするの?何をするの?
『精霊の名において、闇を凍り付かせる……』
えっ!?魔法?
ダメよ。
魔法は使えない。
精霊王はいないのよ。
『……鳥魔よ!我が力とならん!』
尚も続く詠唱。
空間がうごめく。
あれは精霊の騒めき?
何故?
精霊はいないのに、何故騒めくの?
まさか……?
そしてサラは詠唱を終えるとミクの足を離す。
本当に……?
『ダイアモンドダストーっ!!』
サラが両掌を前に突き出すと掌から巨大な、チカより大きい氷の鳥が飛び出た。
何この魔法?
見た事無い。
いや、それよりも何故魔法を行使できるの?
あり得ない。
精霊も精霊王もいないのよ。
そんな事を考えてると氷鳥がトロールに直撃し凍り付かせた。
でも凍り付いた程度じゃトロールは倒せないわ。
「はっ!」
続けてサラは背中に携えてあった槍を抜き放ち後ろを向く。
「サンダースピアーっ!!」
電撃の力を秘めた特殊な槍だったのね。
槍に刃先から電撃が飛び出す。
でも狙いが真逆。
だけど電撃の勢いでサラが吹き飛び
なんて使い方をするの?
そして彼女は反転。
「電光一文字ーっ!!」
パッリーンっ!
凍り付いたトロールが砕け散った。
なんなのこれ?
本当にこの人は何者?
凄過ぎるわ。
そしてトロールがやられた事で残りの魔物も撤退して行く。
「ふ~終わった~」
ミクが右手でおでこの汗を拭いながら降りてくる。
「ああ。流石にあの数はな……って死体は?」
サラが魔物が死体がない事に驚く?
本当に何も知らないのだろうか……。
「あれれ~本当に死体が無いよ~」
ミクは素っ頓狂な声を上げる。
魔物は倒せれると塵と化して消える。
死体が消えてるのに気づかない程、本気で戦ってくれた事に嬉しく思う。
だけど今はそんな事より……。
「なんで貴女、魔法が使えるのよっ!?」
つい私はサラに詰め寄ってしまった。
「ん?この大陸では、魔法は使わぬのか?」
「なっ!?……この大陸?……それに魔物を知らないようだけど、貴女達は何者なの?」
先に感謝すべきだとわかっていても、つい責め寄ってしまう。
「あ、すまぬ。ルティナと言ったな?私達は此処とは違う大陸……ユグドラシル大陸という所から来た。だからこの大陸の事はまだ、良くわからぬ」
「ち、ちが…う大陸?」
「うむ」
なるほど。
それなら納得行く。
でも、魔法は使える筈はない。
だけど少し落ち着いた。
本来なら最初に言わないといけない事がある。
「す~は~」
とりあえず深呼吸。
「助けて頂いた事にはお礼を申し上げます。それといきなり詰め寄ってしまいすみません」
私は頭を垂れた。
「良い。通りかかりのついでだ」
「それとミクさんだったわね?」
私はミクに振り返った。
「ミクで良いよ♪」
「じゃミク、貴女にもお礼を……ありがとうございました」
ミクにも頭を垂れる。
「良いってこよ~♪」
満面の笑み浮かべて返してくれる。
「お姉ちゃん達ありがとう」
「ありがとう」
「助かったよ」
子供達も続く。
「「ありがとうございました」」
ディール夫妻も頭を垂れた。
「にゃはははは……良いって良いって」
ミクが顔を赤らめている。
大勢にお礼を言われた事はないのかしら?
「それでサラさんだったわね?」
再びサラの方を向く。
「私も呼び捨てで構わぬ」
「わかったわサラ。それでさっきの事だけ……」
「魔法の事か?」
「ええ。貴女達の大陸では、どうやって行使しているの?」
「ん?……精霊との契約でだが?」
サラが怪訝そうに答える。
同じようね。
ただ精霊を宝石に変える等はしていないみたい。
ラフラカは精霊を宝石にして契約せずに無理矢理力を引き出していた。
「この大陸と同じね。じゃあ魔法の力はどこから生まれるか知ってるよね?」
「精霊の力を借りて」
「そうね……でもね。この大陸には精霊はいないの?」
「はっ!?」
そりゃあ驚くよね。
「一年前に大きな大戦が起きて、精霊の頂点に立つ、精霊王が倒れたの」
私は簡素に説明した。
「精霊王?」
サラが首を傾げる。
「知らないの?」
「私達の大陸では、知らぬ名だが?」
「精霊を統べる王なんだけど、精霊王の存在によって精霊も存在できる。だけど精霊王がいなくなると同時に精霊達も消えてしまうの」
「うむ。話が読めたぞ。精霊を巻き込んだ大きな大戦が過去に起き、魔法が無くなったと?」
「そう」
「では私の魔法は、この大陸の精霊の力ではなく、ユグドラシル大陸の精霊の力を借りてるのでは?元々私はユグドラシル大陸で契約したし」
「そう……なのかな?」
何か腑に落ちない。
精霊は大陸事に宿る。
だから大陸が変わると、その大陸に宿る精霊の力を借りる事になる筈……。
何かを見落としてる?
「それで、先程戦っていたのは魔物と言っていたが本当か?」
思考を巡らしてるとサラが違う話をし出した。
「ええ。さっき言った大きな大戦でラフラカって人が精霊王の力を吸収したの」
「吸収?……この大陸での大戦は、かなり大事だったなのだな」
「ええ。それで絶大なる魔導の力を得たラフラカは、動物を狂化したの」
「ん?待てよ?先程精霊王は倒れたって言ってなかったか?」
サラが怪訝そうな顔をした。
「ええ。正確には精霊王の力を吸収したラフラカを倒したの。だから事実上、精霊王は消えた事になる」
「そうなると魔物の狂化は薄れていくのでは?」
「ええ……日をかさねるたびに薄れて行ったわ。でもここ最近また狂暴化したの」
「となると何らかの理由で精霊が復活したのでは?」
「そんな事って……!?」
……あり得ない。
「ただの私の推論だ。気にするな」
もしサラとミクが、良いキャラだと思ってくれましたら、是非本編の戦慄のイクタベーレも宜しくお願い致します。
最初の方は次々にキャラを出しをしてるだけで、いまいちパっとしないかもしれませんが中盤から掘り下げとか入れて、盛り上がらせて行く予定です




