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L4 サラとミク

「それにしてもキリがないぞ」


しばらく戦い続けた頃サラが叫ぶ。


「ええ。こんなに魔物が群れているなんて初めて」


私が応える。


「ま、まも…のだと?そんなものが実在しているの…かっ?」


グサっ!


意味のわからない事でサラが驚きつつ魔物を突き刺す。


「は?何言ってるの…よっ!」


プシュプシュプシューンっ!


返答しながら、次々に斬り裂く。

どういう事?

この人達は魔物を知らないの?



「あちゃ~もう矢が少ない。ごめ~ん。援護難しいかも」


がくっ!

肩が落ちる。

人が考え込んでいたら、また空にいる者が気が抜ける声音を発する。


「ねぇ貴女?剣と槍も使えるの?」


プシュプシュプシューンっ!


応戦つつ空に向かって叫ぶ。


「一応」

「なら、その剣貸して?槍も使えるなら貴女は槍でお願い」

「良いよ~♪」


また気が抜ける声を……。

正直剣はまだ怖い。

だから護身刀だと思い込めるようにダークは短剣をくれたのだろう。

でも!

今はそんな事を言ってる場合じゃない。



「チカ!」


彼女が何かを呟くと大きな鳥が彼女の肩を離した。

チカというのはおそらくあの大きな鳥の名前だろう。

今のは足を離せという合図だったのかな?


「とおっ!」


グサっ!


落下して来て彼女はいつの間にか槍を持っており、そのまま魔物を突き刺した。


「槍はあんまり得意じゃないんだよねぇ~」


ブスっ!


と言いながらサラ程ではないが巧みに振り回して魔物を倒して行く。

特記すべきはあの槍。

三股の槍である。

彼女はそれを振り回すだけではなく時に三股に魔物が持つ武器を絡めて奪い、無力化してから倒している。

まあ武器と言っても棍棒のようなものが大半だけど。


「ピーィ」


え?いつの間に?

大きな鳥(チカ)が私の目の前にいた。

その口には剣がくわえられており、ご丁寧に刀身をくわえ私の方に柄を差し出してる。

この鳥は人間の言葉わかるのだろうか……?

私と彼女の会話を全てを理解していた?

なんにしても有難い。



「ありがとう」


一言礼を述べ、剣を掴み取る。

すると直ぐに大きな鳥(チカ)は空に舞い上がった。

剣を持つ手が震える。


「す~~~は~~~」


目を瞑り深呼吸

大丈夫!

子供達の前にはサラが立ちはだかって、子供達を守ってくれている。

私が子供達を傷付ける事は絶対無い。

だからっ!

カっ!と目を見開いた。


「はぁぁ……っ!」


ザン!

ザン!

ザザン!

ザンザンザンザンザンっ!

プシュプシュプシューンっ!


短剣から剣に持ち替えた私は一気に魔物を殲滅して行く。



「お~~やる~♪」


ガクっ!


だから力が抜けるって。


「私の得意武器はこっちだから」


とりあえずそう応えておく。


「ふ~ん……でも震えてるよ?」


鋭い。

何この()

気の抜けるような事ばかり発してるけど、見てるとこは確り見てるのね。

まぁ当然か。

先程まで弓で良い援護してくれていたから洞察力あるのだろう。

確かに少し震える。

額から汗が流れる。

正直怖い。



「ええ。剣を持つのは一年ぶりだからね」


そう言って誤魔化す。

半分本当だけど。


「なるほどねぇ~」


あ~も~気が抜けるってっ!


ザン!

ザザン!


そう思いつつ魔物を斬り裂く。



「ところで私はルティナ。貴女は?」

「ミクだよ。で、あっちがチカだよ~」


空で旋回してる大きな鳥を指差す。

やっぱりあの大きな鳥はチカという名だったのだね。


「ありがとうね。こんな数、私一人じゃ大変だったよ」

「通りがかりのついでだよ~。それにぃその言葉は全部片付けてから聞かせて♪」

「ええ」


プシュプシュプシューンっ!


それにしても本当にキリがない。


「あれれれ~親玉登場ですか~?」


ミクと名乗った()がまた気が抜ける声音を発する。


ドーン!ドーンっ!


ミク見てる方角に視線を向けると地響きをならしながら全長4mはある巨大な魔物が見えた。

なっ!?

そんな……。

あれは……。

でも何故!?

巨大な魔物が大きな棍棒を持ち目の前まで迫った。


「なんでトロールがこんなとこに?」


トロールの生息地はここじゃないのに。

どうしよう……。

あんな魔物、魔導の力がないと私には倒せない。



「えい!」


ミクが突き刺す


カツ!


「無駄よ!」

「うわ~硬いよ~♪」


間の抜けた声を上げてる場合じゃないって。


「危ないっ!」


トロールが棍棒を持つ手を豪快に振り上げている。


ブ~ンっ!!


風を切る物凄い音が響く。

風圧で吹っ飛びそうになる。

ミクが殺られた?


「ふ~危ない危ない」


でもなかった。

彼女の声が上からする。

いつの間に?

気付くとミクの肩がチカに掴まれ空中にいた。

間一髪でチカが救出したのだろう。



「あれなんなの~?」


上から声が響く。


「トロールよ。物理耐性が異常な程高いの」


さてどうする?

魔導の力無い今、トロールに対抗する手段は無い。

となればやる事は一つ。


「みん……」

「サラぁこっちの状況見てる~?」


皆逃げるわよと言おうとしたらミクが叫んで遮られる。


「ああ見てるぞ」

「どうする~?“アレ”使う?」

「いやお主のアレは被害が大きくなる。私がやろう」

「了解」


ちょ……。

えっ?えっ?

何するの?

話をどんどん進めないで。

っていうかサラがやるって子供達はどうするの?

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