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T01 タケルの事情

 俺の名は渡内 武。

 今は星々の(スターライト)世界に来ている。

 何故この世界の名を知ってるかって?

 前にも来された事があったからだ。

 まったくあっちこっち連れ回されていい迷惑だ。



 前に来た時は北欧神話にありそうな名前の村で一泊したら、旅人を襲うふざけた村だった。

 全員ぶっ飛ばしてやったがな。

 まぁそこでウィングという魔法を覚えられたのは良い収穫だったが……。

 おっと話が反れた。



 何故星々の(スターライト)世界に来てるか話す前にそもそも何故異世界なんてとこに来てしまったかを語らないといけない。

 俺は、あるダチと一緒にいたばっかしに異世界に呼ばれてしまった。

 正確には俺のダチが……。

 勇者召喚というテンプレも良いとこの理由でダチが異世界に行く事になった。

 俺は近くにいたって理由で巻き込まれたのだ。



 しかも本命は勇者のダチで、俺はオマケだったばっかしに人里離れたとこに転移するとか最悪な展開。

 俺は元の世界に帰る事を目指し自らを鍛えダチと再会した。

 しかし、召喚した連中は勇者以外いらんという態度で、しかも勇者しか送還できないとかふざけた仕様だった。

 そしてある時、自称神を名乗る奴が俺の前に現れた。



 その自称神は契約を持ちかけてきた。

 自分が管理する世界を渡り歩き安定させろ、と。

 さすればいずれば元の世界に帰すと言いだした。

 俺には選択の余地が、なかったので従う事にした。

 お蔭で自称神の犬だな。

 まったく。



 そもそも安定ってなんぞやと言いたくなる始末。

 一番手っ取り早いのは滅ぼす事だとか。

 おいおい神がそれで良いのか?

 これだから自称は……。



 まぁ幸い俺には鍛えた力もあるし滅ぼそうと思えば世界によっては可能だ。

 だが面白くない。

 どうせなら面白可笑しくやってやろうじゃないか。

 そんなわけで1つ自分の中で制約を作った。

 可能な範囲でその世界の事はその世界の奴にやらせる。

 俺はちょっとした手助け程度。

 じゃないとバランス悪いしな。

 勿論どうしようもない時は全部俺がやる。



 そんなわけで安定させる為に様々な世界を回る、異世界漂流者となった。

 安定とか漠然としていたが、その世界の脅威を潰せば良いのだと徐々にわかってきたし。

 できないなら滅ぼせば良い。

 実は滅ぼした世界もあったり……。

 俺1人ではめんどーなので、仲間達と一緒にだけどな。

 いろんな世界を回るので、様々な世界で仲間ができたし。



 俺の事情はこんなとこで、では何故今は星々の(スターライト)世界にいるか話そう。

 そもそも最初はラスラカーン世界にいたのだがな。


「次はラスラカーン世界に行け!」


 これだよこれ。

 1つの世界を安定させると自称神が俺の前に現れる。

 そして異世界転移させられる。

 幸い次元転移魔法は習得してるので、いつでも他の世界に戻れる。

 仲間の力が必要なら、その仲間がいる世界に転移すれば良いだけだけどな。

 難点は一度行った世界にしか飛べない。



 それはともかく1つの世界を安定させると、次は〇〇世界へ行けと言われその世界に行く事になる。

 次に安定させる世界はラスラカーン世界ってとこらしい。

 そこからなんやかんやあって1度行った事がある星々の(スターライト)世界に再び来る事になったってわけだ。

 なんやかんやってなんやって?

 それは長くなるから順を追ってな。



 ってわけで今回の冒険の舞台はラスラカーン世界。

 冒険なんかしたくないがな。

 というかさっさと元の世界に帰せ!

 もう2年も自称神にコキ使われている始末だ。



 ちなみに俺が最初に勇者召喚に巻き込まれたのは17歳の時。

 その後、自らを鍛えるのに1年。

 そして自称神が来やがって契約して2年。

 俺はもう20歳になる。

 あ~~あ。

 やってやれねぇ。

 帰りてぇな~~~~~。

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