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04 再び日本料理を味わえない(泣)

「ダークついたぞついたぞ」


俺はガッシュの案内の元、サバンナの南にある、しの道に到着していた。


「ダークじゃあな。げんきでなげんきでな」

「……ああ」


正直道中疲れた。

中身が違うと野生の感で気付くのではないかと。

俺はガッシュと別れた後、しの道を南下した。

すると二軒の家が見えてくる。

ここはルティナの家?

もう日が暮れていたので、泊めてもらおうかと足を止めた。

ルティナ……。


ダメだ。

正直会いたくない。

エドやムサシに正体がバレたのもまずい。

中身が違うのだから。

ましてやルティナは生まれから言って勘が良さそうだ。

ルティナは設定上精霊とのハーフ。

正直最初このキャラをプレイキャラにしようとしたくらい良い設定だと思った。

だがネカマだよ?ネカマ。

まずいと思って選ばなかったけど。








・・・・・・・・


完全に夜を迎えると、ニュータウンパラリアという大きな街に着いていた。

ゲーム時代こんな街はなかったからゲーマーとしては目が輝いてしまう。

だが散策は明日だな。

とりあえず宿を取る事にした。








・・・・・・・・


次の日、買い出しを兼ねて散策する。

ゲーマーの俺に取っては初めての街は楽しい。

正直店の物にいろいろ目が行ってしまう。

そう思って歩いてると目の前から見覚えのある女が子供を数人連れて歩いてきた。

げっ!

家を避けたのに結局会うのかよ。

黄緑色の髪で赤いリボンでポニーテールにしてる。

赤いリボンが黄緑の髪に栄えて良く似合う。

瞳は奇麗なブルーで精霊とのハーフだという事を思わせる

その容姿から人気も高くキャラにしてる人も多かった。



俺は彼女に気付かれないように俯いてすれ違う。


「……久しぶりねダーク」

「……人違いだ」


すれ違った瞬間速攻バレた。

ガッシュより最速だぞ。

しかも会話もしていないし、顔も見られていなのに。

まあこの暗殺者は顔を覆い隠す仮面を被っていたから顔を見られても問題はないが。

しかもとっさに返答してしまった。

もうこれアウトだよ

正直ガッシュ以上に危険。

中身が違うとバレてしまう



「そんな邪見にしないでよ。相変わらずなんだから」


そりゃするよ。

わざわざ家を避けたのに。

思わずお前もなと返したが、彼女の顔が一瞬陰る。

ん?

なんかあったのかな?

と言ってもコミュ症の俺が相談になんて乗れないが。


「うんそうなの。だから少しお話したいから、貴方たちは少し公園で遊んで来てくれる?」

「はーい、ママ」

「これお昼のお金ね」


話を勝手に進めてるよ。

今のうちに逃げるか?

この暗殺者の設定ならそうするだろう。

だけどさっきの暗い顔見ていたら、戸惑ってしまう

そうしてるうちに昼メシを一緒にする事になった。

失敗したかな?

あまり深入りするべきじゃなかったかも?



ルティナに案内されて来た店は日本食があるよ。

食べたい。

エド城では王に緊張して味なんて覚えていなかったし。

だがここは暗殺者ロールプレイだ。

暗殺者の設定上の好みは、かたゆで卵。

それを注文しよう。

その後なんのとりとめの話をしていた。


「ふふふ……ねぇ?ところで一年も療養していて、力とか無くさなかったの?」


しかし、突如彼女の雰囲気が変わる。

顔が陰る。

ルティナの悩みはこれに関係してるのか?



「私はあの後…ラフラカとの決戦の後、力がなくなったの。たぶん精霊に力が消えたせいで。子供達を守ってあげなきゃならないのに……」


やっぱりそうか。

だけど戦えないって……。

ルティナの設定は魔法と剣が使える魔法剣士なんだけどな。


「……だったら何故ここに暮らさない?」


それで解決。

良かった。

コミュ症の俺でも打開策が直ぐ言える内容で。


「子供達がね……私と出会った場所だからって……私嬉しく……」


げっ!

まだ続くの?

どうしよう?

半端な事しか言えないよ。


「だが、あそこにいては……」

「わかってる!だから迷ってるのっ!もし魔物に襲われた時、守って上げられない。でもっ!!」


ルティナが怒鳴った。

ごめん。

俺じゃ大した事言えなかったね。

暗殺者ロールプレイならここで打ち切るべきなんだよな。

でも、ほっとけないよ



「……お前は精霊の力だけで戦っていたのか?確かに精霊の力も使っていたが、それ以前にお前は魔法剣士として剣を取って戦った筈だ」


そうそう。

剣も使えたよね。

これでまとまるかな?


「うん。でも怖いの」

「はっ!?」


マジで、はっ!?だよ。

お前普通の人間じゃないんだぞ。


「精霊の力が消え、急に力が抜け……剣を持つと、いつか子供達を傷付けるんではなかと、魔物を倒す以前にあれは凶器だから……」

「……話にならん」


やべぇ。

声に出してしまった。

ごめんね。

俺じゃ話にならないよね。

もっと俺が経験豊富なら良いアドバイスもできるのにな。

気まずい。

どうしよう。

何も言えない。

俺は淡々と食事をしていた。



そうだ。

投てき用の武器も買ったんだ。

何もできないけどこれくらいはしてあげよう。

コトっとそれをテーブルに置いた。


「……これをやる。投てき用に買ったが、今のお前には必要だろう」

「……だからダメなの」


だよねー。

でもここで俺がめげたら、彼女が可哀想だ。

でも暗殺者ロールプレイしながら上手く伝えられるかな。


「確かに刃は人を傷付け、相手を斬るものだが、それは使い方次第だ。誤ればお前のガキを斬るだろう。だが、逆に守る事もできる筈だ。それはお前が一番わかってる事ではないのか?」

「えっ!?」

「護身刀だ!……そう思え」


俺は踵を返し店の出入口に向かった。


「……でも、ダメ!」


それでもお前は守らないといけない子供がいるんだろ?


「甘ったれるな!お前、あの時何故ファルコンに乗った?一度躊躇っただろ?何故だ?それを思い出せ!」


よし!

決まった。

暗殺者ロールプレイで言えたぞ。

てか、ちょっと格好付け過ぎたかな?

俺はそのまま店を出た。

あ~あ懐かしの日本料理が……。







・・・・・・・・


俺は今、ルティナの家の屋根に立っている。

上からルティナの戦いを見ているのだ。


「どうやら、心配する事なかった」


やればできるじゃん。

じゃあなルティナ。

俺は必要無いようだし裏手から飛び降りた。


「ん?」


こっちもか?

魔物はルティナの家の裏にも集まっていた。



ザン!ザザン!プシューンっ!


「ついでだ!相手してやる」


と言ってる間に小太刀を二刀流にして、魔物を3匹斬り裂いてた。

マジ俺のキャラ速い。


「ザコがいくら集まろうが楽勝楽勝」


ザン!プシュプシューンっ!!







・・・・・・・・


「もう終わりか。つまんねぇ」


それじゃあなルティナ。

後は自分でどうにかしな。

お前なら楽勝だ。

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