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S1 別大陸からの来訪者

「またお主の世話になるとはなミク」


私の名はサラ=マンデーラ。

とある国に仕える冒険家だ。

今はミクと海の上を飛んでいる。


「いや~でも、サラを乗せるの久しぶりだね」

「ああ。懐かしいな」

「だねだね♪」



私達は昔を思い出し懐かしむ。

ミクはもう18歳になるというのにあどけなさが残っておる。

髪は青色でセミロングのツインテール。

その歳でまだツインテールかよ、と思うがこれがまたなかなかどうしてか正直似合うので突っ込めない。




現在ミクの相棒であるチカと呼ばれる大きな鳥で空を飛んでいる。

ミクはチカの足に掴まり、私はミクの足に掴まっている。

もしかしたらユグドラシル大陸以外では絶対にお目に掛かれない光景かも?

チカは人が二人乗れそうな大きな鳥で羽根は穢れのないような真っ白で美しい。

種類は鷹だろうか?

右の翼の一部は、鳥を模した刻印が押されており、焦げたように剥げている。

彼女、ミクはバードと呼ばれる職で大鳥と一緒に戦う者なのだ。

それ故、相棒のチカとは完璧な意思疎通ができる。



「にしても大丈夫か?チカは。どこまで飛ぶかわからぬ超距離だぞ」


チカが心配で聞いてみた。


「あーチカをバカにしてるー!チカもあの大戦で成長してるんだぞーっ!!」


ミクがほっぺを膨らまして怒り出した。

チカに事になると自分の事以上に怒るとこは彼女の美徳だと私は思う。

だが正直可愛いぞ。

本当に18歳か?

と思っていたらミクは満面な笑みで上を見上げた。


「ねぇ~?チカ」

「ピーィ」

「そうだったな。すまぬ」



「わかればよろし~」


今度はビシっと真面目な顔をしたミク。

表情がくるくる変わる。

喋り方もなんか気が抜ける。

最初はこやつが少し苦手だったが、今は好ましく思う。


「……四年ぶりか」


私は話題を変えた。



「私達が出会ってもうそんなにねぇ。早いね」

「ああ。本当にあの時は助かったぞ」

「良いって事よ♪」

「だが、盗賊団のアジトを物色していたのは驚いたぞ。お主はズル賢いとこがあるからな」

「抜け目ないって言ってよねぇ~」

「ふふふ……そうだな」


どっちも同じだろと思いつつそう答えた。


「しかし、あの後いろいろあったな」


私は会話を続ける。


「そうだねぇ」


私達は懐かしさに浸る。

きっと私も穏やかに笑っているのではないだろうか。



「ガディウスとの最後の決戦なんて、ちょー大変だったよね」


のわりには凄く軽く言っておるぞ?


「ああ。あれは激戦だった。でも本当に大変だったのは終戦後だ」


急に話を重くしてしまった。


「……ロッカ女王ね」


同じくミクも重くなる。

くるくる表情が変わる彼女でも空気が読めメリハリが確りしている。

彼女の良きとこだ。


「ああ。あの時のロッカ女王は本当に大変だった……。」



「大混乱だったからね。あたしもまさか、ロッカ女王の・・・・が・・・・・・ていたとは」

「ああ」

「でも凄いよロッカ女王は。それを大陸中の人に口外しちゃうんだもんね」

「そうだな……」


正確には違う。

ミクは知らない。

本当はディーネが口外するべきと当時王女だったロッカを説得したのだ。

いやあれは脅しに近かった。


「でもそのお陰で各地で反乱。城の再建や他国との交易など、やる事が山積みだったのに、反乱の鎮圧までしなくてはならなくなった」


と私は続ける。



「あの時のロッカ女王は、ほとんど休息が取れず、気苦労も絶えず、本当に辛そうだったね」


ミクが深刻に語る。

その通りだった。


「でも、ロッカ女王のお陰でユグドラシル大陸は本当に平穏で良い大陸になった」

「うん♪、昔の因縁とか、そんなもん全部取っ払って、私の国のマルストに良くしてくれた」


再びミクの表情が和らぐ。


「ああ。本当に凄い女王だ。ミクとあまり歳が変わらないのに大違いだ」

「む~。サラ言って良い事と悪い事があるぞ」

「ふふふ……すまぬ」

「も~……あははは」


二人でひとしきり笑い合う。



「で、今回だが…すまぬな」


私は話題を変えた。


「さっきも言ったけど、マルストは本当にロッカ女王に良くして貰った。そんなロッカ女王のお願いを聞かないわけにはいかないよ」

「だが今回の任務の同行がミクで良かった。他のバードとは話した事無いからな」

「あたしもサラじゃなかったら、OKしなかったよ♪」

「すまぬ」

「そういう時はぁ、ありがとうって言って欲しいな」

「……あ、ありがとうミク」


少し顔が熱い。

柄にも無くお礼を言って赤くなっているのだろう。



「うん♪」


ミクが満面な笑みを浮かべる。

そして……。


「じゃ、お礼にサラのお友達第二号にして欲しいなぁ」


悪戯な笑みに変わった。


「もう…そのつもりだぞ」


そう、ミクは良き友だと思っている。

第二号ではないがな。

これは言わぬが花かな。


「ほんと!?」

「ああ」


先程よりミクがにんまり笑う。


「うれしぃぃ♪」


そんなに喜ばれるとこっちが恥ずかしいぞ。

実はこれ戦慄のイクタベーレのサイドストーリーも兼ねていたりもします。

盛大なネタバレですねw

しかし、重大な部分は伏せた会話にしております。

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