67話 白いビキニですが脈ありでしょうか?
「ほら、早く水着を見せなさいよ」
「……いやだ」
紫陽花は、頬を膨らませてそっぽ向いている。
その後ろで、怯えている向日葵。
そして、目を潰され跪いた桔梗。
これ側から見たら、いろいろと誤解されそうだな。
そんな心配をよそに、神奈月さんが口を開いた。
「あれ?私が見せたら、いいよって言ってなかったっけ?」
「……」
「紫陽花さん、もう謝りましょう」
向日葵が、紫陽花の隣で泣き目になりながらそう訴えた。
紫陽花は、優しくて微笑んだ後に彼女を抱きしめた。
「……向日葵、ありがとう、でもね、私は覚悟を決めたから、大丈夫」
紫陽花は、向日葵から手を離して、白いTシャツの裾を両腕をクロスさせて握った。
そして、勢いよくTシャツを脱いだ。
隠れていたくびれや腰のラインが綺麗に見えて、なおかつ勢いよく脱いだことにより、彼女の紫色の髪が周りにファサと流れ落ちた。
そして、俺は驚愕することになる。
あの黄金比率を見ることが出来たのだから。
想像もしていなかった、彼女が着ていたのは、白いビキニだったなんて。
三角ビキニが、彼女の巨乳をより美しく綺麗に魅せることを可能にしている。
さらに、ショーツに一部刺繍が施されており、単色のビキニにアクセントになってお洒落だ。
俺の目から涙が一粒、顔を伝った。
俺の黄金比率は、間違ってなかったんだ。
親指を軽く立てた。
「……さいっ」
最高といつものように言おうとしたが、その瞬間ビニールボールが顔面に激突した。
体勢を崩して、砂浜に大の字で倒れた。
「……恥ずかしいからやめてよ」
「紫陽花、可愛いわよ」
「言わないで!恥ずかしいから!でもありがと!」
紫陽花は、白い肌を赤く染めて騒いでいた。
嬉しさと恥ずかしさが同時に襲いかかっているみたいで、顔は照れているのに身体は、挙動不審だった。
なんだろう、ワンピース姿からビキニ姿まで拝めるとは思わなかった。
盆と正月が同時に来たみたいだ。
「よし、紫陽花の水着も拝めた所で早速遊ぼう!」
「拝めた言うな!」
「そうね、貴方達先に行ってきて、私は桔梗君が回復するのをここで待っておくわ」
「や、やめろぉ!絶対また目潰しするだろ!」
「しないわよ」
「……本当に?」
「ええ、……目潰しはね」
「助けてくれ蓮華!俺の視力がなくなってしまう!」
「ふふっ、冗談よ」
「まぁ、頑張れ!」
「俺を見捨てるのか友よ!」
桔梗の悲痛な叫びを無視して、俺達は海へ向かった。
すると、紫陽花が俺の肩を軽く叩いた。
「紫陽花どうした?」
「……あのね、さっきは照れちゃって……ボール投げつけちゃったけどね」
紫陽花は、耳元に近づき言葉を続ける。
(さっきは……その、ありがとね)




