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好きな子が毎日下着の状態を報告してくるのですが正直脈ありでしょうか? 〜はいてないとは言われると思いませんでした〜  作者: ざんまい
夏休み編

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48/123

48話 暖かいですが脈ありでしょうか?

 

「ふっ〜」


 こそばゆい空気の感触が、耳に伝わってきた。

 その暖かい空気は、耳の産毛を刺激してくすぐったい。その刺激で、ハッと目が覚めた。


「やっと起きた」


 声の方向に顔を向けると、紫陽花がいた。

 こっちを向いているので、顔がすごく近く感じる。


「ああ、起こしてくれてありがとう」

「うん、じゃあ行こっか」

「……」

「蓮華?いこうよ?」

「もう一回いいか?」

「もう一回?」

「もう一回、耳に息を吹きかけてくれないか?」

「……好きなの?」


 俺は、静かに頷いた。

 俺が、女の子にして欲しいシュチュエーションが叶ったのだ。しかし、あの時は寝ていてその感覚を味わえなかった。

 こんな不完全燃焼ではいけない。


「お願い!」

「……ん〜分かったよ、じゃああっち向いてて」


 俺は、言われるがまま元の位置に顔を戻す。

 耳たぶに、紫陽花の指が触れる。

 徐々に顔が近づいて来る。


「じゃあ……行くよ?」

「ふぅ〜」


 その力強く暖かい息は、俺の耳にダイレクトに伝わり、鼓膜でしっかりと感じた。

 まるで柔らかい羽毛で耳を撫でられているかの様な感触。その心地良さに俺は再び意識が落ちて行く。



「おーい、起きろ!」

「起きて蓮華、というか楓ちゃん写真撮ってないで手伝ってよ!」

「これはこれは、いい写真が撮れたわ」


 なんか周りが騒がしいな。

 その声で、目が覚めてムクリと起き上がる。

 目の前には、桔梗達がいた。


「……おはよう」

「おはようじゃねぇ!いつまで寝てんだ」

「そんなに寝てた?」

「ざっと1時間程寝てたよ」

「まじで?」


 あかん、寝過ぎた。これが膝枕の威力というものが恐ろしいな。心地よすぎた。


「これはこれは、お見苦しい姿を見せてしまいました、申し訳ない」

「大丈夫、ちゃんと写真に収めておきました」

「やめて、普通にやめて?」

「ったく、いつまでたってもお化け屋敷に来ないから心配したぞ」

「本当にごめん、じゃあ行こうか」

「ちょっと待って、足が痺れて動けない」


 紫陽花が、顔をしかめながら少しずつ足を動かしている。よく1時間も耐えてくれたな。

 本当に申し訳ない。


「ごめんな」

「いいよ、私から誘ったしね、あともう少しで痺れが取れるから」

「つんつん」

「ひゃ!あっ!やめて!楓ちゃんやめて!」


 神奈月さんが、紫陽花の太ももを指でつっついている。神奈月さん、完全に悪い顔をしているな。


 しばらくして、紫陽花の足の痺れが取れたので、みんなでお化け屋敷に向かった。



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